「"縄文時代"には戦争がなく、平和が1万年も続いた一番の理由」社会変革家・久本和明さんインタビュー#5
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今回のテーマ【"縄文時代"には戦争がなく、平和が1万年も続いた一番の理由】
詠美衣(以下「詠」:(前回の続きから)日本文化・日本の精神は奥が深いですね。
久本さん(以下「久」):ところで、縄文人が稲作をしなかったのは、なぜだと思いますか?
詠:えーっとー、、、 定住したくなかったから…?たしか、移動しながら狩猟採集していたんですよね?
久:いえ、縄文人も、もともと定住生活はしていたんですよ。
詠:ああ、そっか。竪穴式住居とか、ストーンサークルとかの縄文遺跡、見たことあるもんなぁ!(ちなみに、2021年の7月、北海道・北東北の縄文遺跡群が世界遺産に登録されたニュースもありましたね!)食糧を求めて定期的に引っ越しはしていたかもしれないけど、そのとき、そのときで、定住はしていたのか。
久:うん、そうそう。稲作を始めると、米という食料を貯蔵できるようになりますよね。貯蔵できるようになると、それはやがて「財産」になり、より多くの財産を求めて「戦(いくさ)」が起る……ということを予期していた縄文人の長老が、稲作の導入を拒否し続けていたんだそうです!!!!
詠:なんと!!!!さすが長老・・・!!だから縄文時代は戦もなく、平和に約1万年も続いたんですね。てっきり、弥生時代から稲作の技術が入ってきて、定住するようになって、定住できる土地を求めて争いが増えたのだと思ってました。
久:住むための土地というより、貯蔵できる米という「財産」が生まれ、その量は収穫できる「土地」の大きさで決まるから、結果的により多くの土地を求めて人々は争うようになっていったわけですね。。。
詠:ふ~~む。財産と土地…。ちょっと私事の話になっちゃうんですが、実は今ちょうど、相続問題の真っただ中にいまして…。まさに「財産と土地」の問題なので、この2つが争いの元(もと)だってこと、むちゃくちゃ身に沁みて感じています(^^;)
私はこうやって「0円服の交換会」(※1)や「ぐるり」(※2)などを通じて"白の世界"(※3)を体験させてもらったりしていているので、「老後のお金とか住むところなんてどうにでもなるから、争いの種になり続ける"負の遺産"なんて手放しちゃおうよ!もう風の時代だよ~!」なんて言いたくなっちゃうんですけど、、、母や叔父・叔母世代はまだまだどっぷり「土の時代」の価値観なので、けっこう話し合いが難航してます。。。(「大人数の異なる価値観をファシリテートするコツ」についても久本さんに質問したのは、こんな背景もあったのでした)
久:うわ~・・・それはきつい!確かに"世代の溝"ってありますよね。まぁでも、馴染みのない価値観に対して、まだまだ不安のほうが大きいから、受け入れられないんですよね。少しずつ、新しいやり方でも大丈夫なんだよってことを、自分自身が幸せに暮らしている姿を見せて証明してあげられたらいいですよね。
うちの母や妹も、最初は全然僕と真逆な価値観の人たちだったんですけど、徐々に妹はオーガニックに興味を持ち始めたり、僕が畑をやりたいから土地を買おうと探していたときは、母が「無料で貸してくれる畑を知ってる」と、率先して紹介してくれたりするようなことが起きてきて!この間なんて、母が畑の農作業に参加までしてくれるようになったんですよ!!
詠:え~すごい!「人を変えようとするのは無理だけど、まず自分が変わっていけば相手も自然と変わっていく」という言葉がありますけど、まさにその通りですね。
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というわけで、今回は、ここまで!
かなり深い話になりました。笑
この続きも、さらに「承認欲求」と「愛情不足」
という人間の根深いテーマを扱うので、お楽しみに!
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社会変革家・久本和明さんインタビューシリーズバックナンバー
#1「価値観の異なる大人数をまとめるファシリテーションのコツ」
#2「人を巻き込んでコミュニティ/イベントを盛り上げるコツ」
#3 「”HSP的な性格"でも人を巻き込むコツ&"熱量"の保ち方」
#4「チームビルディングで一番大切なことは、すでに●●の中にあった!」
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