中学PTAの選考委員をやってみた
今年もあと1か月でPTAの役員決めがやってくる。
私は今年、上の子の中学校の役員をした。
ちょうどコロナで世の中が大混乱したころ、式もそこそこに中学入学をした我が子。
保護者が学校の敷地にすらなかなか入れてもらえないなか、
PTA本部が勝手に引いたくじ引きにて決定されたのは、2年生時の選考委員。
選考委員というのは、たぶんほぼどこの学校にもあるちょっと特殊な役員。
次年度の新本部役員さんを何とか見つけ出す仕事である。
ごくまれに本部になりたい人が殺到する学校もあるが、通常は自ら立候補する人なんていない。
選考委員が各会員に電話をかけまくったり、お友達の伝手を辿りまくったりして探し出すのが常である。
最もなりたくない役員と言われることも少なくない残念な役員。
なぜそんなものに…恨みつらみを抱えつつ、第一回選考委員会に向かった昨年4月。
私は見事に選考"委員長”のくじを引き当てた。。。
もう、何も言えない……。
2学期からメンバー20名とともに選考活動を開始、今年選出すべき5名は年をまたがずに何とか決定した。
厳しい営業ノルマのような電話商法は、委員1人につき1回のみ、いちおお伺いするだけに変更。
1年間の役員仕事は、電話1回約3分…それでも委員のメンバーにはさぞかし重荷だったことだろう。
委員による成果はゼロ。
結局本部役員さんにご紹介いただいた方ばかりの選考となってしまった。
決まってほっとしたような、無意味なことをしたような。。。
本部役員さんに現状と選考委員の改革をお願いし、先日選考委員長としての業務が終了した。
次年度には間に合わないかもしれないけれど、今のようなやみくも電話営業方式は撤廃される見込みだ。
役員に指示をしたり、書類作成などに時間を割いたり、本部会議に参加したり、この1年間の役員業務は時給900円としても30,000円は下らない。
私は自由業なので、その時間を本来の仕事に当てられていたら…と思いだしたら止まらない。
一方で、この1年を通じて大きな成果も感じる。
コロナ渦で希薄になっている保護者同士の交流が出来たことだ。
とはいえ、本部役員さんもそれぞれお仕事をされている方ばかりなので、数か月に1回の会議時に会うのみ。
用事はLINEで済ますことも多く、コロナが大流行した夏にはネットで会議をしていた。
とある部では、本部会にいつも副部長さんが出席していた。
「部長はPC作業が得意だけど人前で話すことがすごく苦手、私(副部長)はPC作業がすごく苦手なので、役割分担したんです」
とのこと。
違う部からは細かくて大変な作業があるとの提案が出て、うちの委員会同様来年度は簡素化できるようにみんなで動いている。
役員決めの教室や体育館では、
「仕事があるから役員なんてできない」
「やるほど暇じゃない」
という空気がまざまざと出ている。
もちろん、私もそのスタンスだった。
でも今は1年間なんだかんだと楽しかったなと思う。
何しろ子供の学校に入り込み、こまごまとした情報を先生から先出しゲットできた。
ママ友…とは全く言えないけれど、気持ちを共有できる方々と知り合いになれた。
会社勤めともちょっと違う、学生時代の関係ともちょっと違う、子ども経由のママ友ともちょっと違う、ちょっと不思議な関係。
じゃあ、またやりますか?
と言ったら30,000円が大切だからやらないけれど、
もし万が一やらざるを得なくなったなら、その時はラッキーだと思うことにしよう。
一緒に役員してくれた皆様に感謝を込めて!