【写真日記】日和田高原から飛騨小坂へ…御嶽パノラマライン(県道441号線)に迷いこんで山道の怖さを味わった話
最近、「地元ドライブ」にハマっている私たち夫婦。先日の四連休中も、夫とドライブに出かけました。
まず最初に「どこに行こうか?」と話し合うのですが、この時、私は近場の面白そうな所(観光スポット)に行きたかったんです。でも、夫が「連休中だから、どこも観光客でいっぱいだよ。人で混むところには行きたくない。人気(ひとけ)のない静かな場所に行きたい」と言うので、しぶしぶ人のいない場所へと出かけることになりました。
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今回、向かった先は、高山市内の朝日町と高根町。北アルプスのふもとにあり、平成の大合併で高山市に吸収合併されました。合併前は大野郡朝日村&高根村と呼ばれた地域です。
夫曰く、ここなら人気がなくて自然が満喫できる…とのこと。
いざ出発!今回は御嶽のふもと・高根方面へ
さて、今回のドライブコースですが、下のGoogleマップで説明します。
地図の左上に「高山市」市街地がありますが、そこを起点に、国道361号線(黄色い線)を通って長野県方面へ車を走らせることにしました。
地図をみてご覧の通り、山の中です。
こうして国道を走り、市街地から朝日町の集落に向かい、更に進むと、いよいよ山の道です。
この日は連休中だったので、ツーリング中のバイクや他県ナンバーの車を何台か見かけました。普段は静かな所です。
夫の願い通り、人が全くいなくて混雑とは無縁の世界…。
やがて、朝日町から高根町に入り、更に奥へと進みました。
日和田高原へ
361号線をかなり進んで高根町日和田地区へ。日和田地区は長野県との県境の集落です。そこで道路を右折し、岐阜県道463号線に入りました。
463号線を少し進むと、高根町の日和田高原のキャンプ場に着きました。平成の大合併前までは、このキャンプ場の広場で、高根村主催のイベント「かがり火祭り」が開催されてしました。
この日はたくさんの観光客や見物客が訪れて、とても賑やかだったんですよね。
合併後、この辺りは、奥飛騨御嶽高原高地トレーニングエリアになったようです。
コロナが無ければ、ここに世界からトップアスリートが集まって、オリンピックに向けての最終トレーニングが行われることになっていました。
久しぶりに訪れたので、少し歩いてみます。
他に通る車はなく、非常にひっそりしています。
昔、かがり火祭りを見に来たときは、ここにステージが作られて、華やかだったんですよね。
白樺がたくさく生えていて、とても素敵なエリアです。でも、昔はは新しくてきれいだった小橋や看板が今は朽ちていて、少し淋しい雰囲気です。
人がいない代わりに、虫がすごかった…^^;。
歩いていたら雨が降り始めたので、慌てて車に避難。
更に車を走らせます。
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県道463号線から、県道435号線に入りました。
道路の右奥に見えるのは御嶽です。
そう、ここは御嶽のふもと。
チャオ御嶽スノーリゾート(現在は休業中)の駐車場から見た御嶽。
曇っていたので景色はイマイチでしたが、晴れていたらはっきり美しく見えたでしょうね~。
間違えて山道に入る・御嶽パノラマライン
さて、このまま435号線を走り続けると、濁河温泉に行くのですが、途中から道幅が狭くなり急カーブの山道に入ったので(車一台通るのがやっとの山道)、違う道へ出ることにしました。
ところが、道に迷ってしまい(汗)、うっかり岐阜県道441号線に入ってしまいました。
そして、この441号線、今は「御嶽パノラマライン」とか「飛騨御嶽はなもも街道」なんて素敵な可愛らしい名前がついていますが、いやいや…かなり険しくて厳しい道でした~。
車一台の幅しかない細い山道(舗装はされている)で、周囲の景色から、かなり標高が高いところを通っていることがわかります。
あまりの道の険しさに、写真を撮ることを忘れてしまいました(汗)。
何がそんなに険しくて厳しかったか…って?
道中、アップダウンとカーブの連続で、グネグネ道を延々と走り続ける…という感じだったんです。どこまで行っても、どんだけ走っても、同じ風景の繰り返しで、なかなか出口に辿り着けず、種田山頭火の「分け入っても分け入っても青い山」…の句が出てくるようなスゴイ山の中でした。
地図や標識の距離より、その倍は走っているんじゃないか…と感じるほどで、もうグッタリ疲れてしまいました。
参考に、下の動画を置いておきますね。私たちはこのバイクさんの逆方向(濁河温泉側)から441号線に入りました。この動画ですと、ちょうど2分36秒からの道がそれです。
この時、同じ道をグルグル走っているような感覚に陥り、そのうち、私も夫も「もしかしたら帰れないんじゃないか…」と不安に陥りました。
飽きるほど、同じ風景が延々と続くのです。かといって、戻るわけにもいかないし、泣く泣く前進するしかありません。
しかも、この道の途中で子熊ちゃんに遭遇しました(←かなりビビりました!泣)。更に、珍しく車酔いになり(←運転している夫まで車酔い💦)、気持ちは滅入るし、酔って胃はムカムカするし、最悪の状態に…泣。
ふと、泉鏡花の「高野聖」が頭をよぎりましたよ。
この御嶽の麓の森は、同じ飛騨でも、野性味があふれているから、何となく怖さを感じるんですよね。魔性の物がいてもおかしくない雰囲気です。
そんななかを夫と恐々走っていて、心の支えになったのが、対向車とすれ違ったこと。たまに車やバイクがやってくるんです。ギリギリの道なので、待避所まで車をバックさせたりしての「すれ違い」でしたが、自分たち以外にも人がいてくれた…ってことは、山では大きな安心感に繋がりますね~。
向こうから車が来たんだから、このまま進めば出口がある。
連休中だったから、山道でも人が通ってくれて、本当に良かったです。それで不安を乗り越えることができました。
これでも、うちの車にもちゃんとカーナビが装備されていたんですよ。でも、深い山の中だと、それほど頼りにはなりませんね(汗)。
ただ何号線を走っているのか?この先に合流地点があるのか?は知ることができるので、その点は安心できました。
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それにしても、こんな怖い思いをしたのは久しぶりでした。
山を舐めてはあかんぜよ。
こうして無事に山道を抜け出て、三叉路に出ました!
一車線の道路を見て、おおーと思わず歓声が…(嬉し涙)。
この時、「助かった~!」と夫と安堵しました。
飛騨小坂で一休み
三叉路を左に折れて、私たちは飛騨小坂へと向かいました。
小坂の道の駅はなももで一休み。
山道ドライブで車酔いし、心身ともにグッタリしていましたが、何か食べたくてアイスクリームを購入。
建物の裏にある小坂川のほとりで、ベンチに腰掛けてアイスを食べました。車酔いの五臓六腑に沁みわたるアイス…。写真を撮るのも忘れて、うまいうまい…と、ぺろり間食。
アイスクリームの偉大さに感謝。ジャンボコーンよ、ありがとう。
合掌。
小坂川には、たくさんの釣り人がいました。
皆さん、気持ちよさそう。
私も水に手を入れてみます。(ちょっとピンボケ)冷たくて気持ちいい~。
御嶽の雪解け水でしょうか。清々しいです。
美しい清流。水面を流れる風。山の緑。
心身ともにすっかり癒されました~。
◇
さて、道の駅にあったこの案内板によると、さっき私たちが通った御嶽パノラマラインには、日本一の溶岩流を見ることができる展望台があったようです。
げっ!見逃してしまったわ…。勿体ない。
しかし、あの時は、そんなもの目に入る余裕もなかったですわ…^^;。
もう一度戻って見に行くか?…と聞かれたら「もう無理」と即答します。
ありがとう御嶽。
今回はヘビー過ぎたけど、今度はもっとゆるいコースを走って御嶽の自然を堪能させていただきますね。
◇
こうして道の駅を出た後、私たちは小坂のまちに入りました。
昔懐かしい風情。下呂市小坂町の市街地。
先日、筋骨ツアーで訪れた金山の町に少し似た雰囲気を感じます。
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この後、国道41号線を通り、無事に高山に帰ったのでした。
夫曰く、「人気(ひとけ)のない所は、もうこりごり。今度は町の中を走ろう」
私も同感…😅。次は山じゃなく町にしようね。