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胃カメラに映ったもの
今週の月曜日、私は胃カメラ検査を受けました。
場所は、4年前にピロリ菌除去でお世話になったA病院です。
検査の流れは、この当時とほぼ同じでしたが、なんせ4年前のことなので、細かいことはすっかり忘れてしまいましたわ。
それくらい、胃に関しては「もう過去のこと」になっちゃっていたんですが、今回、また胃カメラを飲むことになってしまいました。
ことの発端は、7月の始めに受けたバリウム検査でした。
バリウム検査で引っかかる
バリウム検査。これは毎年受けている市のがん検診のメニューで、いつもは「異常なし」で、何事もなく終わっていくものでした。
ところが、結果を見てみたら、今回は「アレア異常」と記され「C判定」と出ているではありませんか。
「アレア異常って何?」
初めて目にするワードに、もうドキドキでした。(←意外と気が小さい)
ん、アレア異常って何??#バリウム検査の結果#判定C
— Emiko@お散歩好き (@Emiko3588) July 24, 2022
アレア異常とは、「胃の粘膜に何らかの異常がありますよ」ということらしいです。
そういえば、春ごろから時々、胃の不調を感じることがあったので、これを機会にしっかり診てもらおう!胃カメラ検査(内視鏡検査)を受けよう!と決意したのでした。
病院に行って、まずは診察
そこで、まずは検査結果の紙を持って病院に行き、診察を受けました。
4年ぶりに先生との再会。(先生、覚えてくださっているかしら)
問診の後、腹部の触診を受け、胃の辺りが張っているね…と言われました。
そして、「前にやったピロリ菌除去から、胃カメラ検査は受けましたか?えっ?一回も受けていないの?じゃあ、やったほうがいいですね」と言われ、あっさり検査が決定。スケジュールを確認し、その場で検査日を決めました。
次に処置室に移動し、検査前の採血検査を受け、最後に先生から「検査当日までこの薬を飲んでね」と言われ、胃腸薬をどっさり処方してもらいました。
思い起こせば、長く続くCORONAで気分が鬱々していたところに、戦争や事件やなんだかんだといろんなことが起きて、メンタルがちょっと疲れていたかもです。
多分、ストレスもあるんだろうな。
最近、お灸をするようになって、自分の身体が知らないうちにカチカチに強張っていて、無意識に力が入っていて緊張していた…ということに気が付いたばかりです。そりゃ、胃もやられるよね。
この薬を飲んで、胃の鬱々がスッキリして良くなるのなら、非常にありがたいことだわ。
だけど、午後の3時という楽しみな時間(=おやつタイム)に飲まなきゃいけないのが、ちょっと難点。そこだけが正直面倒くさい。
でも、真面目に…(時々サボることがあったけど汗)、飲み続けました。
検査前日の夜
検査前日は、夜9時以降は絶飲食。検査が終わるまでは水もNGです。
ところが、今まで割と涼しめの夜だったのに、何故か?この晩に限って蒸し暑かったんですわ(泣)。
早めに夕食を済ませ、早めにお風呂に入り、水分をしっかり摂って、夜9時を迎えました。
そして、早めに就寝。
ところがですね、これが暑いんですよ。(←ちょっと稲川淳二風…)
私の寝室にはエアコンがないから、かなりきつかった(白目)。
汗をかきまくり、喉が渇くけど、頑張って耐えました。
※内視鏡検査、夏は要注意。
検査当日の朝
あんなに寝苦しかったのに、どこかで寝落ちしていたみたいで、ハッと目覚めました。
朝7時。
慌てて起きて身支度をして、病院まで夫に車で送ってもらいました。
4年前の検査の時は、私は自分で車を運転して行ったんですが、今回は、病院からの指示(=麻酔などいろんな薬を投与するので、運転は控えてほしいとのこと)を素直に聞いて、夫に送迎してもらうことにしました。
夫の出勤時間に合わせて送ってもらったため、指定された時間よりもウンと早く到着しちゃいましたよ。
でも、遅刻するよりはマシだと思って、しばし患者が誰もいない静かな待合室でおとなしく待ちました。
すると、看護師さんから名前を呼ばれました。
体重を計り、血圧を測り、結果をメモする看護師さんから「血圧、低いですね」と心配されて、「はい、若い頃からずっと低血圧なんですよ」と答えたり…云々。
そんなやり取りをしながら、体調チェックは終了。
さぁ、いよいよ検査室へと向かいます。
検査の前の儀式
検査室前の椅子に座りました。
まずは、胃の動きを止める薬を飲みます。
これは、甘く味付けしたシロップ状のお薬が、お猪口に一杯分ほど。冷たく冷やしてあるので、結構おいしい。
昨晩から喉が渇いていたのよ。ようやくありつけた液体!(水じゃないけどw)
たとえ薬であっても、ゴクリと喉を通る感触が嬉しいかったです。カラダが喜んでいるのを実感…。
なんだか食前酒を一気飲みするような感覚で、グイッと飲みました。
次は、吐き止めの注射を打ちました。
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これは筋肉注射で、右腕に一本キメてもらいました。
…が、マジ痛かった(泣)。
看護師さんも「ごめんね、この注射、かなり痛いんですよ。がんばってくださいね」と申し訳なさそうでした。
なんとか耐え忍んで、この注射も完了。
そして最後は、麻酔薬を服用しました。
この病院は、甘く味付けした麻酔薬を一口サイズのシャーベットの塊にしてくれるのです。
スプーンに乗せたアイスみたいな麻酔薬。看護師さんに「あーん」とお口に入れてもらい、口に含んでゆっくり溶かし、溶けた薬はそのまま飲み込んでいきます。
ちょっと変な独特の風味はあるけど、甘くて冷たいので、これも絶飲食のカラダには嬉しい…(笑)。
だけど、時間が経つにしたがって、舌がしびれてきましたよ。麻酔が効いてきた模様。口腔内や喉がモヤーンとしてきました。
いよいよ胃カメラ検査へ
名前を呼ばれたので、検査室に入りました。
先生にご挨拶して、荷物をかごに入れて、眼鏡をはずし、ベッドにゴロンと横になります。
あおむけで寝たところで、看護師さんが2本目の注射(眠くなる薬)を右腕に打ちました。これにて準備は完了。
ここから先は、私は「まな板の鯉」状態でした。
鯉になった私は、先生の方を向いて、本物の鯉のように口を大きく開けて、輪っかみたいなものをくわえ、そこから胃カメラを挿入してもらったのでした。
今回の私の検査では、先生は、見落としがないよう胃の中をくまなくチェックしてくださったみたいで、時間が長く感じられました。そのため、検査中の痛みや苦痛はもちろんあったんだけど、最後の注射がバッチリ効いていたお陰なのか、我慢して過ごしているうちに、あっという間に終わってしまった…という感じです。
最後にカメラがスッと引き抜かれて、検査は無事に終わりました。
あぁ良かった。
検査結果|またもや新たな事実が発覚
検査後、少しベッドで横になって休んてから、先生のお話を聞きました。
4年前の検査結果の画像と、今撮りたてホヤホヤの結果画像。
これらを並べて見せてのご説明。
お陰様で、胃は大丈夫でした。
ガンの心配もなく、ピロリ菌除去の時に言われていた胃炎も、少しずつ良くなっているとのこと。
ところが、食道と胃の境目のところを、食道側から見た時、色が変色している箇所がありました。先生曰く、
「これ、逆流性食道炎ですね」
えっ?まさか…??マジっすか!!
そんな胃液が逆流しているなんて自覚は、今まで1ミリも感じたことがなかったので、もうビックリでした。
いやいや、もしかして、今まで私が「胃の調子が悪いなぁ…」と感じていたあの症状が、実はコレだったのか??
新しい病名を告げられて、理解がついて行けない私に、先生は丁寧に説明してくださいました。
先生曰く、「本来は白っぽい色をしている食道なのに、胃の入口に接している箇所が、胃の内側と同じ色に変色していました。これは胃液の刺激を受けて、胃と同じ組織に変形しているんです」とのこと。
ドキッ!
「空腹時にカフェインが入った飲み物を飲むと、胃が刺激されて、胃液が過剰に分泌されるんですよ。それで、こうして逆流してしまうんですよ」
確かに、思い当たることがたくさんありますよ…(冷や汗)。
コーヒーが好きだし、おやつタイムには空きっ腹でもコーヒーを飲んじゃうし…。
「だから、前回の診察の時に、空腹時の午後の3時に飲むよう、胃薬を処方したんですよ。あの時間にあの薬を飲めば、3時のおやつを食べなくても平気でいられるからね。」と言って、ニコニコ笑う先生。
…あっ!
あのお薬のビミョーな時間設定は、そこまで私の動向を見通してのことだったのですか!(愕然)
「また、同じ薬を出しておきますからね。しっかり飲んで、様子を見てください。コーヒーは食後に飲むようにしてください。あと、緑茶もカフェインが入っているから、空腹時は控えてくださいね。一番いいのは『水』です。それか『爽健美茶』のようなノンカフェインのお茶。甘いものも食べ過ぎないようにね。」
と言われ、私はしばし茫然としたのでした。
ただ、一つ嬉しかったのは、今からでもしっかり食生活に気を付けて養生すれば、「治ります」と仰っていただけたこと。
最後に先生は、
「これはね、自分で作る病気なんです。自分の生活習慣が作り出した病気なんですよ」
と力強く言われました。
だから、生活習慣を改めれば良くなるんだよ…と。
そうか、確かにその通りだわ。自分で作ったのか…。私はうなずくしかありませんでした。
まとめ
以上が、私の今年の胃カメラ体験記です。
これからはバリウム検査をお休みして、胃カメラ検査を年一回受けることにしました。
来年の検査では、今より逆流性食道炎が良くなっていますように…。
日々の生活を大事にして、少しでも体調がよくなるよう心がけていこうと思います。
尚、これは来年の検査用に…記録として書きました。
こんな流れで受けるので、来年の自分よ。また検査の時期が来たら、これを読んで検査の流れと手順を復習・予習してね。
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