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【秋さんぽ】飛騨国府・宇津江四十八滝を歩く

11月5日(土)、私は夫と共に、飛騨国府(岐阜県高山市国府町)にある宇津江四十八滝うつえしじゅうはちたきに行ってきました。

ここは、『全国自然100選地』『岐阜県名水50選地』にも選定された岐阜県立自然公園高山駅からだと車で約30分の所にあります。

この滝は、春夏秋冬どの季節でも素晴らしい風景が楽しめます。
ちょうどこの頃は、紅葉のピークで「今が一番美しい」という噂を耳にしたので、ちょっと出かけてみることにしました。

紅葉がお出迎え

休日とあって行楽客が多く、レストハウス近くの駐車場は混んでそうなので、手前のキャンプ場の駐車場に車を停めて、そこから四十八滝の入口まで歩くことにしました。

駐車場入口にある地図。
右が駐車場、滝の入口へ行くには、左の道を登っていきます。

駐車場を出たところで、もう早速、こんな美しい風景に出会いました。

おもわず駆け寄って、写真を撮りました。

さて、滝の入口へ向かって歩きましょう。

坂道を登っていきます。
道の途中、ビデオカメラで山を撮影しているおじさんに遭遇。
おじさんが撮っていた景色を、私も撮影してみました。
秋の渓流。
色とりどりで綺麗です。


宇津江四十八滝・滝めぐりへ

レストハウス「しぶき」に到着しました。
ここから、いよいよ滝めぐりが始まります。

レストハウス「しぶき」の建物。中で食事ができます。
ここがスタート地点。いよいよ登ります。
美しい紅葉が出迎えてくれました。
太陽の光と青空、紅葉の赤と黄、針葉樹の緑。自然の美しさ。
紅葉のトンネルをくぐっていきます。
登山口の立てられた看板。
さて、ここから山道に入っていきます。右に聳えるのは大ケヤキ。
おっと、熊に注意の看板!そうなんです。ここはクマが出るんですよね(…というか、最近は何処でも出るw)。一応、念のため、同行の夫がクマよけの鈴をバッグにつけてきました。今日は休日で登山者が多いから大丈夫かな。
山道に入ると、「紅葉は終盤」というような雰囲気。落葉した樹木が目立ちます。
小さな滝。
これは「魚返滝」。これ以上先は魚も登ってこられないだろう…という意味でつけられた名前です。確かにこれは無理っぽい。
魚返滝を通り過ぎ、石段を登っていきます。
牛のような大きな石。これは「寝牛岩」。
水が流れる音を聴きながら、更に登っていきます。
秋晴れ、快晴。
また滝が見えてきました。なだらかな滝が重なり、流れる水はまるで絹のように滑らかです。これは「朝霧滝」。この滝の辺りでは早朝、朝霧が立ち込めるそうです。
朝霧滝の前で三脚を立てて、ずっと撮影し続けているおじさんたち。滝の写真を撮りたくても、三脚おじさんたちの姿がどうしても視界に入り込んでくるのよね。もう仕方がないか…。
更に登っていくと、また滝が見えてきました。
これは「平滝」。平たく滑らかに流れるところから、この名がつけられました。
森の中に見える次の滝。
滝を眺めながら、また更に登っていきます。
歩道が整備されているので、本当にありがたいです。
次の滝が見えてきました。こちらは「上段滝」。お不動様が祀られています。
ここにも、三脚おじさんが…。最近はこうしたカメラおじさんが、良い場所を長時間占拠しているため、ゆっくり風景が楽しめなくて本当に残念。私はおじさんの真横に立って滝を撮ったけど、おじさんの後ろのご婦人方は、滝を背景に友人と記念撮影がしたくても、おじさんが邪魔で撮れなくて非常に困っていらっしゃいました。
さて、気を取り直して、また登りましょう。
細い一本道なので、他の登山者と合流してしまうことも多々あり。
「ゆうもや渓谷」に来ました。
ゆうもや渓谷の脇を通る道。
おっと、また滝が見えてきました。
これは「梵音きよのき滝」。お経を読むときに叩く拍子用の木(きよのき)の音に似ているところから、この名がついたそうです。
ここは紅葉が残っていて、滝と美しく調和していました。
梵音滝を過ぎて、更に山道を登ると、大きな岩が見えてきました。
この岩、「天狗岩」と言います。
この岩の上には、様々な種類の木々が根を下ろして生息しています。自然の神秘。
山道を更に登ると、奥に大きな滝が見えてきました。
この滝は「王滝」。宇津江四十八滝の滝群の中で、最も大きな滝です。
滝の前にはカメラおじさんのグループがいましたが、私たちがやって来ると、三脚を抱えてサッと次の場所へと移動し始めました(=よけてくれました)。こういう風だとホントありがたいです。
勇ましい水音を轟かせている王滝。
迫力満点の水しぶき。
滝の上部。岩に当たる水がほとばしり、迫力満点です。

王滝を過ぎて、更に進みます。

道の脇に積まれた石。登山者が積んだのかな。
急な階段を登っていきます。
グネグネと続く坂道を登ると…。
また滝が見えてきました。これは「銚子口滝」。この看板の説明書きの通り、「柄のついた銚子で盃にお酒を注いでいるように見える」から銚子口滝というそうです。確かに、勢いよく注がれていますね~笑。
銚子口滝を過ぎると、かなり急な石段&坂道に入りました。
石段を登りきると、またまた急な階段。
滑って落ちないよう、手すりにしがみついて登ります。
階段を登り切った先で、次に見えてきたのは「障泥あおり滝」。馬具の「あおり」に似ているところから、この名がつけられたそうです。…が、またもや三脚おじさん登場。いい所でおじさんが壁のように立っているため、滝がよく見えず、写真も撮れず…。残念だけど諦めてスルーしました。
反対側の山の急な斜面にも三脚おじさんの姿が…。足を滑らしたら落ちて〇んじゃうような危険な所に立っていらっしゃいましたわ。すごい執念。
さて、気を取り直してまた歩きます。


ずっと登り続けてきたので、足がかなり疲れてきました。もう少しだ、がんばれーーーー!
木々の間から見える風景。滝山のかなり高いところまで登って来ましたよ。
さて、この急な坂を登りきると…。

じゃーん!

北アルプス展望台に到着しました!
美濃加茂市(岐阜県)からいらっしゃったというご夫婦と合流し、しばし美しい風景を眺めました。
望遠鏡を覗いてみたり、肉眼で眺めてみたり…。
あれが乗鞍岳、あれは笠ヶ岳…と教えてくれる夫氏。
望遠鏡の上には、落ち葉が一枚のっかっていました。
今日は天気が良かったので、北アルプスの山並みがよく見えました。
山が布のひだのように幾重も重なっているから「ひだ」から「飛騨」になったんだよ…と、昔、学校で習ったことを思い出しました。
この山と山の間に、私たちが住んでいる町(盆地)があります。
展望台のベンチに座って、お茶を飲んで一休み。風が心地よいです。


展望台で休んだ後、このまま奥へと進むこともできましたが、時間の関係で帰路に就くことにしました。
この橋を渡ると、帰りの下り道に入ります。
滝の上流。宇津江川の源流です。
また渓流に沿って歩きます。
私達が通るとき、風が強く吹いて、落ち葉がたくさん舞い落ちました。
あまりの美しさに、立ち尽くして見入る私達。雪のようにハラハラと葉が落ちていきました。
滝を上から眺める。
緩やかな下り坂と、急な階段が交互に続きます。
狭くて急な階段の途中に、またまた三脚おじさんが場所を陣取っていました。ここは通り道なのに…。すごく危険です。
鉄の階段は滑りやすいので要注意。手摺にしっかりしがみついて、ソロソロと下ります。

階段を下った先にあるのは、銚子口滝。滝の渓流にかかっている鉄製の橋を渡ります。

足元は網。下が透けて見えるので、高所恐怖症にはちょっと怖い
橋の途中で、滝をパチリ。

ここから更に進んで、坂道を下ります。

次に王滝が見えてきました。
ここから見る王滝が一番美しいと思う。周囲の自然とマッチして、とても素敵です。
下り坂の途中から下を眺めると、歩道を歩いている人々の姿がチラリ見えました。
梵音滝まで下りてきました。
更に下ります。
枝折れがあるみたいだけど、よくわからず。でも、一応は気を付けて歩きましたよ。
こうしてみると結構急ですね。滑らないよう気を付けて、ゆっくり石段を下りました。


上段滝まできました。この時は誰もいなかったので、ベストポジションまで行き、お不動様に手を合わせてお参りしました。
上段滝を過ぎて、また更に下ります。
平滝の近くへ下りてきました。滝を眺めている人々の姿が小さく見えます。
この眺めも、私の好きな風景の一つ。
平滝の前にかかるこの橋を、私達も渡りました。
橋の上から上流を眺めると、滝が見えました。
こちらは下流の風景。
石の上には落ち葉がいっぱい。
ここからは山道から石畳みの道になりました。更に歩きます。
朝霧滝にて。さっきまで、ここを陣取っていた三脚おじさんの姿がなくなったので、今がシャッターチャンス!…とばかりに、私達と同じペースで下山していたおばさんたちが、一斉に写真を撮り始めました。
おばさんたちを追い越して、石畳みの道を更に下ります。
渓流の様子。大きな岩がゴロゴロしています。
この辺りの木々の葉は、ずいぶん落ちてしまっていました。
滝めぐりの入口まで下りてきました。
根元でぐにゃりと曲がっている木々。雪の重みのせいかしら?
ようやく麓まで下りてきました。ここは紅葉の真っ盛りです。
苔むした石の上に落ちた葉。
色とりどりの葉が秋らしくてきれい。
後ろを振り返って、滝山を眺めます。
色鮮やかで美しいです。
紅葉のトンネル。
これから滝へ登る人たちとすれ違いました。
この道を通り過ぎたら、今日の滝めぐりは終了です。
陽射しを浴びた木々。光輝いていました。
レストハウスがある滝の入口に到着。
このまま駐車場まで歩いて戻りましょう。
滝の下流も自然が美しいです。
キャンプ場も紅葉がきれいでした。
駐車場の周辺の山々と紅葉。

今年は、寒暖差が大きかったため、例年になく美しい紅葉が楽しめました。
ここ宇津江四十八滝の紅葉ですが、私たちが登った時は、紅葉前線は滝の入口付近まで下がっていました。自然は日ごとにどんどん変化していくので、ここ1~2日の間に紅葉も一気に進んだのでしょう。ちなみに、私が噂を聞きつけた頃は、四十八滝は紅葉の全盛期で、滝の周辺はとても美しかったそうです。

タイミングを見計らうのが、なかなか難しい紅葉狩り。
今回は、滝の麓で美しい風景が存分に楽しめたのでラッキーでした。
来年はどんな風景に出会えるかな。

◇◇◇
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Emiko(シモハタエミコ)
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