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「いってらっしゃい」に感じる性別の違和感

昨年末、エレクトーンのお姉さんが卒業した。
毎朝見ているテレビ番組で
(関西圏でしか映らないのかもしれないが)
CM前やCM明けにエレクトーンの演奏をしてから一言コメントをお姉さんが言っていた。


今週から新しいお姉さんが担当しており
曜日交代制で木曜日と金曜日はお兄さんが担当するということで今日が初日だった。


男性の有名なピアニストはたくさんいるし
YouTubeでも即興する男性ピアニストやエレクトーン奏者はよく見かけるので
そこに関しては何の違和感もなく、優しそうなお兄さんやなぁと好印象を持っていた。


「今日も頑張っていってらっしゃい!」
というお馴染みの挨拶フレーズを言うのだが…
この時になんかしっくりこない。
私の中でちょっとした違和感が生まれた。
長年お姉さんが言っていたセリフだから男性の声で違和感を感じるのかな。
なぜだろう。


過去の経験と照らし合わせる

これまで「いってらっしゃい」は誰に言われたか。
圧倒的に母親(女性)に言われることが多かった。


自分の母親が専業主婦なら尚更そうだろうし
仕事をしていたとしても父親よりも母親の方が家を出発する時間が遅かったり
保育園に送るのも母親で先生に預ける時も子どもに対して「いってらっしゃい」と言ったりしていた。


父親は口下手なのか、どの家庭もそうなのか
こちらが「いってきます!」と伝えても


父「はいはーい」
 「気をつけてなー」


という返事が多かった。

男性に「いってらっしゃい」と言われる経験が少なくて圧倒的に慣れていないのだ。
それが違和感になると気づき、なるほど〜と腑に落ちた。


保育園の送迎で時代を感じる

10年前から今の保育園にお世話になっている。
長女(今小5)の時は保育園の送迎をしているのはお母さんばかりで
お父さんを見かけるのは行事の時くらいだった。
たまに送迎にお父さんがいると
仕事休みなんかな
育児に協力的でいい旦那さんやな
と他人事に感じていた。
(我が家はワンオペなので基本夫は行事にしか来ない)


実際イクメンという言葉が流行るくらい
男性が育児に参加するのは珍しいことだったのだ。
(イクメンは褒められるのに母親が育児をするのは当たり前って風潮はなんなんやろ
2人の子どもやし育児するのは当然やん
とイクメンという言葉が流行った時はモヤモヤしていた)


それが次女が入園する5年前くらいから
徐々にお父さんの送迎を見ることが増え
最近では5割くらいにまで男性が増えている。


勤務時間の融通がきくのか
コロナからの流れで在宅ワークがしやすい環境なのか
仕事よりも家庭を優先しているのか
妻がバリバリに働いていて夫が専業主夫なのか
それぞれの働き方や家庭での役割分担があるのだろう。
育児を夫婦で一緒にするという考え方が主流になっていると感じる。
今どきは普通なのかな。
私たちにも(特に夫にも)夫婦2人で協力するのが当然という気持ちを持ちたい。


お父さんに送られることが当たり前な子どもたちは
エレクトーンのお兄さんの「いってらっしゃい」もすんなり受け入れられるのだろう。
朝から自分の育った過去と今の違いに気づくいいきっかけになった。


新しいエレクトーンのお兄さん、応援してます✨

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