翻訳というおしごと(著:実川元子)の感想
書店で語学関連の本を見ていたら、この「翻訳というおしごと」という書籍が気に入ったので以前買っていて、今日読み終えた。翻訳の厳しさもわかるし今後どうやって生きていくか、そしてリアルな実情もよくわかる面白い本だった。
ただまず読み進めてやっと気づいたのがこの本、実川元子さんの著書だということ。
最初から気づいておくべきなのだが、なんと自分単純にこの本が気に入ったので後半を読むまでわかっていなかった笑
実川元子氏といえば、サッカー関連で翻訳した書籍も多く、日本のサッカーメディアに寄稿している方ではないか。
サッカーファンならよく見かける名前なのに、単純に翻訳の話として興味深く読んでいてサッカーの話が出てくるまで意識していなかった。
ただ、やはり実川さん凄いんだなと思ったしネットが無い時代の翻訳業の話や、ネットが登場したての頃の開拓精神のようなものは尊敬に値する内容だった。
フリーランスとしての働き方の心構えや体験談も面白かったし、語学に興味がある人ならば読んで損はない大ベテランの話だ。
また彼女のエピソードだけではなく、第一線級で活躍している他の翻訳家の話も登場する。翻訳にも数多くの種類がありリアルな役割がよくわかる。
そして終始一貫しているのは翻訳家の地位向上についてであり、プロとしての意識を強く持つことを説いている。
ただ漠然と外国語を学ぶだけでは通用しないので自分の専門ジャンルと絡めて極めることも大事だという話はとても響いてためになり、非常に興味深い一冊だった。
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