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エレカツ学級通信

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国語教師が配信する学級通信コラム。特に読み応えのあるものを、一冊のエッセイ集としてまとめています。トップ画像は大好きな太宰治の「桜桃」をイメージしています。
現代の教育に違和感を感じている人、学問を愛する人、良い先生に出会った人、そんな皆さんのそばに配信し…
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2024年9月の記事一覧

青春のはしかに塗る薬はない

前書き 僕は中高一貫校の教師ですが、もともとは高校で教えたくて、低学年の子どもは苦手でした。 はじめて中1を担任したのは教師になって5年目。彼らと過ごして、子供の尊さを知りました。 この体験が無かったら、結婚も子育ても出来なかったかもしれません。教師としても親としても、この1年間が原体験です。 大事な文章なので、初めて有料にしました。あなたにとって、読書であることを願います。 ※この学校はもう転職し、違うところで現在は教えています。 僕の大好きな太宰治は、文学の世界では

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だが、情熱はある。

前書き 人付き合いが極端に苦手です。 数年前、もう吹っ切れて、人間関係をリセットしました。 それでもやはり、「再開する機会」というのはあるもので、その時の気持ちを書いてみました。 いつの間にか、少しは「付き合い」のできるオジサンになったようです。だが、情熱はある。 高校バスケ部が、第一シードを破るジャイアント・キリングを起こし、見事地区を2位で通過、県大会に出場した。 僕は中学の顧問だが、教え子の活躍はやっぱり見たいので、久々に県大会に行ってきた。5年ぶりである。

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スミレはスミレらしく(春宵十話)

前書き 数学はもっとも純粋な学問である、と言われる。 僕はド文系の人間で、数学は全く分からないのだが、数学者のものの見方はとても好きで、優れたエッセイに出会うことが多い。 なぜ勉強しなければいけないのか、という問いはあまりに愚かでまともに答える気はしない。 でも、学ぶ理由はある。結構熱い理由が。その熱が結構苦しくもあった。 本文 「春宵十話」は天才数学者、岡潔の随筆であり、冒頭はその引用である。 かつて、多くの数学者が挑んでは心と身体と人生を砕かれ続けてきた「多変数

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立ち上がれ!

前書き 哲学者、國分功一郎の「暇と退屈の倫理学」は何度も読み返しても飽きない、素晴らしい文章だ。 彼の魅力は何といっても、「アクセルとブレーキの絶妙さ」である。普通の人が小難しく考えるところをスパッと片づけ、凡人が気にならないところで立ち止まる。 この切り口の鋭さが、ただでさえ優れた彼の頭脳を、さらに際立たせて「名著」の域に運ぶのだ。 「退屈」というテーマから、「幸福」をちょっと違う切り口から考えてみました。学校の授業がクソ退屈な理由も、少し見えてきます。 考察(本

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卒業生代表、オレ。

前書き 前任校を辞めたのは6年前。その時に保護者・生徒へ渡したメッセージです。一緒に載せたコラムはいずれ別途公開します。 当時はもう、同僚との関係とか、お世話になった人とか、そういうのは全てどうでも良かった。教師とは程遠い、”教員”という職には辟易していた。 でも、生徒と授業はとても好きだった。ここだけは譲れない、かつ、向いていないくせに辞められない自分の矜持である。学校って、センセイと仲良くなってもヤなことばかりだけど、生徒と仲がいいと、ホント楽しいです。 自分はア

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○○には▲▲

前書き サンマには秋味。 今年はサンマが大漁のようで、久々に大量に食べられそうです。サンマにはやっぱりビールの秋味。やっぱりサンマは目黒に限る。 こんな風に、〇〇には▲▲という定番の取り合わせは、古今東西、人情というものらしいです。それを破壊するのもまた芸術。 チーズにはワイン、ハンバーガーにはピクルス、カツオにはニンニク、、、こういうのは定番ですね。しかし、カツオにはマヨネーズが実は合います。こんな「破壊」もまた一興。 以下の文章は、サンマの秋ではなく、カツオの

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