脱原発と処理水とSNSの話
みなさんこんにちは!
福島第一原発にたまる「処理水」をどうするのか?というニュースが話題ですね。「海に流すな」という声が多いように思います。まぁ反対派の意見の方が目立ちやすいからかもしれませんが。
2011年3月には東日本大地震が起こってしまいまして、その時は原子力発電所は危険だという事で「脱原発」の運動が起きましたね。
原子力という取り扱い注意のシロモノが問題を起こせば、そりゃ反対派はここぞとばかりに勢いづきますね。
ただし、ちゃんと考えて反対している人はどれくらいいるのかな?というのは疑問です。
2011年当時、私は茨城県の美容室で働いていました。茨城県の東海村という所には『原子力科学研究所』がありまして、原発そのものはありませんが、ある程度身近な存在だった気はします。
そこの職員さんもお客さんとして来てくれていましたが、震災後は「行ってもやることがない」と嘆いていましたね。
また日立市のお客さんは自営で原発関係の仕事をしていましたが、「脱原発は良いんだけどさ、そしたら俺ら仕事無くなっちゃうんだよね。」との事。
私自身「原発はない方が安全」というイメージしかなく、思わぬ意見でハッとしました。
原発がなくなれば生活出来ない人もいる。
そこまで考えが及んでいませんでした。その人たちと話した事で脱原発の考え方が変わりました。
発言している人の中にそこまで考えている人はどのくらいいるのでしょうか。
原発が無くなった事によるリスクまで含めて考えて主張している人はまだ良いと思います。対論がないと物事の側面しか見えませんからね。
しかし、勝手な想像ですが大半は便乗しているだけではないかと思います。
SNSを見れば、肯定派も反対派もいます。でもどちらかに少しでも共感したら、一方の意見が全てに思ってしまいますよね。見たい情報しか見なくなりますので、「安全」だと言われても粗探しをするように「危険」な要素を探し出してくる。そしてそれを信じ込む。
自分で実証したデータなら主張も良いでしょう。でもネットなんて何が本当か嘘か分かりません。それを信じるかどうかは自由です。
自由ですが、それを鵜呑みにして声を上げるのはやめてほしいですね。それに巻き込まれる人もいるので。
風評被害も恐ろしいですよね。震災の時も農家のお客さんが「水菜を売れば売るほど赤字になる。だから捨てるしかない。」と言ってました。
今回の処理水の件も、地元の水産業の方が「放水はやめてくれ」と声を出すなら分かります。直接関わる問題ですからね。
でも全く関係ない人が言うのは違くないかな、と。自分が食べたくなければ食べなければいいだけ。それでいいと思うんですよね。
そもそも他の地域の水産物だったら安全という保証はあるのか?どんな育て方、水質かとか考えないで食べてるでしょう。レストランでは産地なんて気にしないで食べてるんじゃないでしょうか。
ここまでをちょっとまとめると、
肯定するのも反対するのもそれはどちらでも自由で良いと思ってます。価値観が違うのでそれは当たり前なので。
ただ、よく知らないのに声を上げて賛成だ!反対だ!というのが一番良くない。
誰も知らない一般人の声なんて大した事はありませんが、集まれば大きな力になってしまいますよね。みんなが言ってるからと正当化すればするほど被害者を増やしてしまうのではないでしょうか。
意見を言うのも主張するのも簡単な時代で、しかも匿名で安全な位置から言えてしまう。
その結果リスクを負う人がいる事も考えていきたいものですね。
また、ここ最近身近なところでも気になっている事があります。
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