ライフコーチという言葉に耳なじみはありますか?
わたしがこの言葉を初めて知ったのはエラマプロジェクト創設者の1人であるミッラ・クンプライネンさんのオンライン講座に参加したときです。
ミッラさんはオンラインサロン「エラマの森」の講座にフィンランドから登場しています。
今回、日本でもライフコーチとして活動するミッラさんに「人生のミッションだと思える仕事に出会えた」というその経緯などをうかがいました。
模索の時代
ミッラさんは日本語が話せることを活かし、フィンランド国内だけでなく日本人に向けてもライフコーチの活動をしていく予定だそうです。
しかしライフコーチングに出会うまでは、模索の時代がありました。
ご自身の出身校(日本でいう中学校と高校がひとつになった学校)で臨時教員として働くなど教育関係の仕事に関わったこともありましたが、それが自分には合っていないとミッラさんは感じたそうです。
その後日本で働いていたときも仕事や自分自身について模索していたと言うミッラさん。やりたいことを知人に話したのがきっかけとなり、ある出会いにつながりました。
私が本当にやりたいのはこれだ!
そもそもライフコーチとはどういうものなのか、そしてその仕事にたどり着いた過程などを教えていただきました。
ミッラさんは2019年に長女を出産。その後、科学に基づいたしっかりしたカリキュラムのあるライフコーチの学校に入学しました。
その学校ではコーチングのスキルはもちろん、健康、睡眠、食事、ストレス、心に関すること、パーソナリティ(人間のタイプ)やコミュニケーションなど幅広く学ばれたそうです。また、そういった課題をどのようにコーチングでサポートできるかについて考える時間もあったそう。
ほかにも、クリエイティビティやキャリアと経済などについても学ぶ時間があり、幅広い面でクライアントのサポートが可能になるカリキュラムで構成されていました。
ライフコーチとはどんな存在か?ミッラさんは「クライアントの目標達成をサポートする人」と説明します。
体を鍛えるためのパーソナルトレーナーがいるように心や頭のパーソナルトレーナーがいてもいい
日本人はみんな真面目で、誰かや何かに頼ることは恥と思うような風潮があります。同じようにフィンランドにも誰かや何かに頼ることが当たり前ではなかった時代があり、そこから徐々に、「完全にダメな状態になっていなくても助けをもらっていい」という考え方に変化してきたとミッラさんは言います。
これからの時代、ライフコーチが果たす役割はどんどん大きくなっていきそうです。
日本人はやさしい。だからこそ自分にやさしくしてほしい
日本との関わりが深いミッラさんからみても日本人は頑張りすぎなのではないかという印象があるようです。
最後に「ミッラさんにとって幸せとは何ですか?」と究極の質問を。「すごいことを聞きますね」と面食らいながらも微笑んで、じっくり考えたのちにこんな返答をくださいました。
(インタビューここまで)
ミッラさんのように使命だと思える仕事に気づけた人たちを知ると、ちょっとうらやましいという気持ちも入り混じりつつ尊敬の念を抱くことはないですか?私はそんな気分に一瞬なりました。同時に、人それぞれの豊かで幸せな生き方があることを忘れてはいけないとも思いました。
「ライフコーチ」という言葉の印象はとても頼もしさを感じます。
それでも私はもともと1人で抱え込むタイプで誰にでもなんでも話せる人間ではありません。
ミッラさんの声と話し方には穏やかな気持ちや安心感を覚えます。それだけでも十分、抱えているものを相談しやすい方だなという印象があります。そして今回のインタビューでミッラさんの過去を知り、国や人種が違っても同じような悩みを持ったり人生に迷ったりするんだとあらためて感じる機会になりました。
「どうして他の人のように人生をうまく生きれないんだろう」
「苦しいけどこんな悩みは相談するレベルにもなっていない気がする」
「こんな悩みを抱える自分は社会ではうまくやれない人間なんだろうな」
などなど、相談すること自体にためらいを感じてしまうタイプの私でもミッラさんには抵抗感なく相談できそうだと感じさせてくれました。
また、ライフコーチという仕事に使命を感じているミッラさんの笑顔を見たとき、画面越しでも幸せなエネルギーが伝わってきてこちらの力もみなぎる感覚になりました。
何を大切にして生きていきたいのか、自分の奥底にある本当の思いに気づけば、現実的なことや一般論や社会の当たり前とされてきたことにグラつかない芯を得られるんじゃないか。そうすれば迷いも少なくなるのではないか。…そんなふうに思っています。
自分自身や人生に向き合うことに行き詰まりを感じたとき、誰かの力を借りたいと思ったときには、ライフコーチという仕事をされている方がいらっしゃることを思い出してみてください。
また、ミッラさんに会いたくなった、話を聞いてみたいと思った方、日本に住んでいても大丈夫!エラマプロジェクトのオンラインサロン「エラマの森」でミッラさんに会えます。
言葉の心配も必要ありません。なめらかに日本語を話す姿、語彙の豊富さ、それらに驚く暇もないくらいにきっとミッラさんの日本語へのなじみ方に引き込まれると思います。
過去に開催していた「フィンランド式生き方キャリアデザイン講座」も、ライフコーチとしての専門性を活かして内容がバージョンアップする予定です!
こちらからぜひ参加してみてくださいね!
Interview & Text by nakagawa momo(フリーライター)