【読書感想文】さとうみつろう『神さまとのおしゃべり』
Amazonのお勧めで、タイトルに惹かれたのと、絵をテレビの名作君というアニメで目にしたことがあったので、つい買ってみた。一読して、ちょっとお花畑的かと思った。すべてを受け入れろ、肯定しろ、感謝しろというのは、大変立派だとは思う。だが、批判的精神がなければ、物事は少しずつでも進歩することがないのでないかと疑念がわいた。もっと哲学的な、それも、東洋哲学的な、禅仏教的な話なのかもしれない。だが、出典も引用も銘記されていないので、どこまでがオリジナルなのかがわからない。まるで新興宗教の教祖ではないか。私は、どんな本を読んで、こんな作品を思い立ったかをぜひ知りたいと思った。悪気はないことはわかるし、善意の下で書かれているのもわかる。だが、丸ごとは受け入れられない。そう思った。私が批判的に感想を書くのは初めてなので、少しどきどきしているが、正直に思ったことを書かせていただく。