ため池みらい研究所
ため池みらい研究所の2023年度の活動をまとめました。
2022年度の活動成果をまとめてみました。
ため池を保全していくにあたって,ため池を農業だけではなく,違った形で活用していく重要性・必要性が高まっています。 このマガジンでは,ため池の新たなビジネス利用に向けて,我々が検討している活動やそのなかでみえてきた課題とその解決方法を中心に紹介していけたらと思います。 具体的には,ため池ソーラーについて紹介していきます。
ため池管理組織はどのようなことを課題と感じていて,どのような対応をおこなっている?また,それをどのようにサポートしたり,新たな取り組みをおこなって行けばいいか,述べていきます。
ため池が抱える問題を解決するために,「みんなでため池を守る(=市民参画)」ための取り組みがおこなわれてきました。このマガジンでは,その内容に触れつつ,到達点や限界についてみていきます。
みなさんこんばんは。 ため池のある暮らしのみらいをつくる研究者,柴崎です。2023年度のため池みらい研究所の活動(概要)をまとめてみようと思います。 1 はじめに(2023年度頑張ったこと)研究所の運営や地域活動を発展させていくために,若手人材の確保および市町との連携を強化しました。 (1)若手人材の確保・育成 具体的には,地域課題の解決に向けた,大学生と地域の半年間の協働プログラム「ため池アクション」の企画・実施があります。 本プログラムでは,大学生と地域の交流活動
はじめまして! ため池みらい研究所で学生インターン生として働いている佐々木です! 今回は僕がため池みらい研究所での活動を通して「学んだこと/感じたこと」を記していきたいと思います。 自己紹介初めての投稿ということで僕という人間がどういう人か、何故このnoteを記入しているかを紹介します! 名前:佐々木 太一 (ささき たいち) 誕生:2001/07/06 所属:ため池みらい研究所 研究員(インターン) 神戸大学 農学部 食料環境経済学講座 出身:神戸市垂水区 部活
「ため池みらい研究所」所長の柴崎です。 2022年度の活動を私なりに振り返っていきたいと思います。
coming soon
みなさまこんばんは。ため池のある暮らしの未来をつくる研究者,柴崎浩平です。この度,地域の交流・研究拠点である「東播磨フィールドステーション」での活動をより活性化させるため,一般社団法人ため池みらい研究所を設立いたしました。 ため池みらい研究所は,行政と大学が締結した連携協定のもと,運営している“市民研究所”です。この記事では,ため池みらい研究所の概要を紹介したいと思います。 1.目指す姿 ため池のある暮らしの未来をつくる 2.ミッションため池サービスを維持・向上させる連
みなさまこんばんは。ため池のある暮らしの未来をつくる研究者,柴崎浩平(主なフィールド:兵庫県東播磨)です。 みなさま太陽光ソーラーについて,どのような印象をお持ちでしょうか。今回は,近年ため池の新たな活用方法の一つとしてみられる「ため池ソーラー」について紹介していきます。 東播磨フィールドステーションでは「ため池ソーラー」をどのように評価していけばいいのか。極端にいうと「ため池ソーラー」を「地域のためになるコンテンツ」として活用していくのか,あるいは「排除していく必要があ
みなさまこんばんは。ため池のある暮らしの未来をつくる研究者,柴崎浩平(主なフィールド:兵庫県東播磨)です。 以前,「みんなでため池を守るため」に設立された「ため池協議会」の活動内容の全体的な傾向について概観いたしました(詳しくは以下の投稿)。 そのなかで,多くのため池協議がクリーンキャンペーンをおこなっていることや,東播磨全体でみると,クリーンキャンペーンは137回/年おこなわれており,参加者数はのべ8,136人に及ぶことなどを紹介いたしました。また,1回あたりの参加者数
みなさまこんばんは。ため池のある暮らしの未来をつくる研究者,柴崎浩平(主なフィールド:兵庫県東播磨)です。 前回,ため池の管理者は何を課題として捉えているのか?という点について,アンケート調査の結果をもとに概観しました。そこでは,以下のような内容について言及したました。 ・草刈り問題を筆頭に,農地や里山の活用,水管理の技術継承については,どこの地域・人にとっても課題として認識されている傾向がみられる。これらは東播磨地域共通の課題といえそう。 ・ため池協議会の再編や補助金の
みなさまこんばんは。ため池のある暮らしの未来をつくる研究者,柴崎浩平(主なフィールド:兵庫県東播磨)です。 今回は,ため池の管理者は何を課題として捉えているのか?という点について,アンケート調査の結果をもとに概観していきたいと思います。 1. アンケート調査の目的今回紹介するアンケート調査では,私が駐在する東播磨フィールドステーションにおいて,今後どういった取り組みをおこなっていくべきかを検討するための質問項目を設定しました。 つまり,こういったことが課題なのではないだ
みなさまこんばんは。ため池のある暮らしの未来をつくる研究者,柴崎浩平(主なフィールド:兵庫県東播磨)です。 今回は,ため池の管理組織について紹介していきます。ため池は,農業用水の確保を主な目的として作られたので,基本的には農家が管理しています。が,一言で農家といっても,様々な組織が存在します。 1. 管理組織についてまず,ため池の管理といった場合,誰の持ち物(所有)か,によって管理組織も異なります。 ため池の所有・管理といった場合,大きく分けて「水の所有」と「土地(底地
みなさまこんばんは。ため池のある暮らしの未来をつくる研究者,柴崎浩平です。 今回は,ため池協議会(以下,協議会)の活動内容をデータとともに紹介していきたいと思います。ため池協議会が作られた背景や概要は以下のページにまとめています。 0. データに関する注意点• 2018年度に,ため池協議会がおこなった活動内容を整理しています。2020年8月現在の協議会の数は76であるなど,現在の状況とは異なる場合があります。 • 以下で紹介する図表は,いなみ野ため池ミュージアムの事務
今回は,みんなでため池を守ることに限界がみられる理由の第2弾。 第1弾では,管理作業の責任の重さや難しさといった管理作業の特性,所有や権利に関する問題といった側面から理由を紹介した。 今回は,みんなでため池を守っていく活動の推進母体である「ため池協議会」に注目して,紹介していく(ため池協議会の概要については,上の記事を参照)。 1. そもそもなんで地元はため池協議会を作ろうとした?ため池協議会は,「みんなでため池を守っていく」ために,行政主導のもと,設立が促されてきた
以前,「農家が減ってきて,ため池の管理が困難になってきてる。みんな(=市民)で守っていこう!」という活動が活発におこなわれていること,しかし市民が従事している作業は,ため池の管理作業のなかでもごく一部に限られており,これまで管理組織が担っていた作業を,市民が代替するには限界がみられることを述べました。(詳しくは以下の記事) では,なぜ限界がみられるのでしょうか。 その理由はいくつかあると考えられます。今回は,普段ため池を管理している水利組織の方の立場になって,責任,ナレッ
これまで「農家が減ってきて,ため池の管理が困難になってきてる。みんなで守っていこう!(=ため池管理における市民参画)」という活動が活発におこなわれており,その結果,ポジティブな影響も生まれていることを紹介しました(詳しくは以下の投稿へ)。 今回は,まとめとして,ため池管理における市民参画の到達点と限界について書いていきたいと思います。その前にまず,主体ごとの作業とその変化についてみていきます。 1. 主体ごとの作業とその変化以下の図は,作業内容と作業主体の関係性を,作業の
今回は,みんなでため池を守っていく(=市民参画)ことを促す組織である「ため池協議会」の概要や活動内容について紹介していきます。 ため池協議会を設置することになった背景や行政との関係性については,以下の投稿をご覧ください。 1. ため池協議会の概要(1)ため池協議会の数 2020年3月時点でいうと,ため池協議会は東播磨県民局管内に76組織あり,協議会が関わるため池は,東播磨にあるため池の41.5%に及びます。 (2)ため池協議会の構成団体 ため池協議会の活動範囲は,集
こんにちは。東播磨フィールドステーションに駐在しております柴崎浩平です。今回は,ため池を管理していくにあたって,行政機関がどういった取り組みをおこなっているのかという概要について,東播磨地域を事例に書いていきたいと思います。 取り組みといっても膨大にあるので,ここではひとまず,ハード面とソフト面,大きく2つに分けて整理していきたいと思います。 1 . ハード的側面以下の図のような,ため池に必要な設備の点検や改修に関する取り組みです。管内のどこのため池が危険なのか,どこの