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海外で働くために身に付けるべき、”仕事の基本”

「海外で働き始めてから、思ったように自分の力が発揮できない。」

いざ、海外で働いてみると多くの日本人がぶつかる壁だ。
確かに、言語の問題はあるかもしれないが、本質的には仕事に対するスタンス、もしくはプライドが原因になっていることが多い。

僕もしんどい時期はあった、でも今は楽しく働くことができている。

そこで本日は、海外で働いている人、または働くことを考えている人にむけて、

仕事に対して、前のめりで取り組むためのスタンス。

を、僕の経験も交えながらお話させていただきたい。

■会議で発言してない、自分。


「やばい、会議で何も発言してない。」

そう思っていたのが、懐かしいくらいに、今は殆ど会議では話さない。海外駐在を始めて、1年。

最初の頃は、会議で何の議論がされているのか、全く理解できなかったが、今では、多少なりとも論点は掴めるようになってきた。

とはいえ、もう1年も経つし、鼻息荒くして、自分が発言するのも、どうも気が進まない。

自分が海外にきた役割は、ローカルの人材を育てること、自分が目立つよりも、部下が目立ってくれた方が良い。

その方が、彼らにとっての成長になる。

それが上司としての自分の役割。
自分が前に出てMTを仕切るのではなく、部下にMTを仕切らせる。前後のフォローアップは、ちゃんとしてる。

このスタイルを1年続けてきたけど、特に誰からもフィードバックされるわけじゃない。

十分、自分の役割は果たしているさ。
部下の成長を通じて、自分の仕事ぶりも評価されているはずだ。






なんて、甘い考えは海外じゃ通用しない。


在宅勤務のオンラインMTで発言してないなら、
それはそれで危機感を持った方が良いかもしれない。

海外で働き始めてから1年。

“oh I don’t know you join the MT”(会議に参加してたの知らなかったわ)
と、存在をないものとされ、
“oh Sorry sorry you are here.( ごめん、ごめん、ここにいたのね。)
と、珍しく発言すると、嫌みを言われたのは、一度や二度ではない。

3年が経った、今。
今の僕が、海外で仕事をするのが楽しいと思えるようになったのは、

ある1冊の本が、僕の頭をひっぱたいてくれたからだった。


😖


■『採用基準』が、仕事の基本動作を教えてくれた。

元マッキンゼー採用マネージャーの伊賀泰代氏の『採用基準』
この本が、僕の上司の代わりとなり、僕を叱ってくれた。

中でも、『マッキンゼー流リーダーシップの学び方』の章で述べられる、仕事における4つ基本動作には、目を醒まされた。

①バリューを出す。
②ポジションをとる。
③自分の仕事のリーダーは自分。
④ホワイトボード前に立つ。

100%実施できてるとは言わない、でも僕の姿勢を変えてくれたのは間違いない。

①バリューを出す
早速、伊賀氏から派手に顔面フックを浴びせられる。

“よく言われる「会議で発言ゼロの人はバリューゼロ」というのも同じです。どんな会議であれ、話を聞くだけでひとことも話さなければ、その人がその会議にいなくても、会議の結論すなわち成果物は変わりません。つまり、その人の出した付加価値はゼロということになります。

この一発で完全に目が醒めた。
“No music No life” 

ならぬ、

“No value No life”

が僕の礎になったのは、この一言がきっかけだ。

給料=アウトプット

それが仕事の基本動作だ。
多くの人が、自分の給与を“他人との比較”や“ボジション”で測ろうとするが、それは目を眩ませるからやめた方が良い。

会社は、あなたという人材にお金(給料)を支払ってあなたのサービスを買っている。

そう考えると視野が一気に変わる。

仮に、年収1000万で会社の限界利益率が25%なら、最低でも4000万円の売上貢献は、権利ではなく義務になる。

給料をもらう限り、売上・利益・経費削減で会社に貢献する。それが、バリューを出すということ。

この意識あるだけで、仕事に対する姿勢が変わる。

会議の発言は間違っていても良い、はじめのころは意味深な顔をみんなにされるかもしれない。それでも尚、発言する方に価値がある。

海外では、まずは周りに存在を認識してもらう。
その方が、黙っているよりはるかにマシだ。

②ポジションをとる。

これは、わかりやすく言うと、先に決める。
決めてから、考えて、実行する。という仕事のススメ方。

あれこれ考えて、準備してからでないと、結論が出せない。そんな時は、先にやると決めてしまった方が早い。

会議のスケジュールなどもそうだが、会議内容、議題、資料作成に時間がかかり、日程が決まらずなかなか仕事が進まない時がある。

そんな時は、先にスケジュールを抑えてしまうことだ。実際に僕は、経営者の秘書担当として、このやり方を良く使う。

まず、バンバン会議を入れてしまう。
その日に向けて猛烈に準備する。

議題がちゃんと定まっておらず、議論が空転したことが何度もある。

でも、大切なのはそこから学ぶこと。

とにかく、高速でトライ&エラーを繰り返す人の方が成長は早い。海外での仕事はスピード勝負。

だから、まずは決める。そのあと考える、動く。
仕事は、それで問題ない。

③自分の仕事のリーダーは自分

上司を使う。
それくらいの気概で仕事に取り組もう。

自分の仕事に関しては自分がリーダーであり、パートナーやマネージャーを含めた関係者を使ってどう成果を最大化するのか、それを考えるのがあなたの仕事だ。”

当然、人間関係上の倫理や道徳は守らないといけないが、仕事の目的は、上司でも部下でもなく、成果を出すこと。

仕事のモチベーションが“成果”にある人は、ブレない。

「どうすれば、成果が出せるのか。」

ひたすら、この軸だけで考える。
すると、

「今の上司がさ、、、」
「部下と相性悪くてさ、、、」
「英語が聞き取れなくてさ、、、」

なんて、言い訳をしている暇はなくなる。

④ホワイトボートの前に立つ。

ミーティングのファシリテーターは自分から取りに行く。

何度、”I can’t understand what’s your point”と言われたことか。
でも、率先してファシリテートすると、海外の人も優しい目で見てくれる。

そして、何より学ぶことが多い。
議論の土俵をそろえるための、論点整理。
議論が膠着した時の、視点の転換。
時間内に結論まで持っていく、進め方。

今は、もっと若いうちから修行積んでおけばよかったと後悔。

リバウンドを制する者はゲームを制す。

ホワイトボートを制する者は会議を制す。

会議を制する者は仕事を制す。

やるべきことを明確にする。
全員の合意を取る。
スケジュールを引く。

常に、会議のゴールをここに設定しておくと、組織の実行力が変わる。

会議の質=組織の実行力

あなたのファシリテートで、会社が動く。
そう考えれば、ホワイトボードの前に立つのもワクワクする。


🤗


■まとめ

本日は、海外で働く人、働きたい人が身に付けるべき仕事の基本動作4つを紹介しました。

①バリューを出す。
②ポジションをとる。
③自分の仕事のリーダーは自分。
④ホワイトボードの前に立つ。

僕自身、100%4つの基本動作がやているわけではありませんが、4つの動作を通じてだいぶ仕事がやりやすく、楽しくなってきました。

今では、会議で何かを発言するキャラになりました。笑
たまにうざがられる時ありますが、それくらいがちょうどいいんです。

知識がない、経験がない、人間関係が構築できてない。だから、

「自分も、半年後には海外でリーダーシップを発揮できるようにします。」

ではなくて、

「今から、発揮する。」

「できるようになる前にやる。」

それが、海外で楽しく働くためのコツです。

それが、あなたの仕事に対する姿勢を変えます。


リーダーシップを発揮することは大変ですが、一方で楽しい経験であり、それにより達成できる成果が日本という国を超えて広がっていくのは、達成感につながります。そして、それは次第に「ぜひ、自分もそうなりたい。」という目標として意識されるようになるのです。


さぁ、あなたも明日から、


ホワイトボードの前に立ってみてはいかがですか??


ではでは、本日はここまでです。
また、明日のnoteでお逢いしましょう。

P.S というわけで僕は、明日は全員僕以上のクラスの人たちの前で、ホワイトボードの前に立ちます。マジ緊張でも、ワクワクしてます。仕事は楽しんだもん勝ちですね😆

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