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コミュニケーション能力の基本

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人は1人では生きていけません。 だから「コミュニケーション能力」は、人生を豊かに生きるための必須のスキルになります。 ぼんやりとした定義を、明確にするだけで、スキルアップができま…
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人が「NO」と言いにくい理由は、次の2つです!(あっという間の431字)

基本的に、人は次の2つの理由で「NO」とは言いにくいものです。 ①相手の意見を否定することになるから 「NO」と言って相手の意見を否定すると、ひょっとしたら相手に嫌がられるかもしれません。 ②「NO」の説明を求められることになるから 「NO」ということは、相手と意見が違うということですから、相手は「なんで?」と思います。 そうするとほとんどの場合は「どうしてですか?」と聞かれますし、その質問に答えなくてはいけなくなります。 このように、もし「NO」と言う時には、そ

コミュニケーションと同じで・・・文章を書く時にも「相手の立場に立つ」ことが重要!

「相手の立場に立って考える」ことができていないと、良い文章にならない事例をご紹介します。 まずは、こちらの文章を読んでみてください。 オークションの参加社数は昨年の休み明けオークションと同等で、良い再開となりました。 商品の落札価格も想像よりも高かったため、マーケット内での取引量が増加傾向と感じています。 現地での懸念点はとにかく金回りで、売上の回収に注力しています。 この文章の改善ポイントは、次の2つになります。 もっと分かりやすく書く 相手の立場に立って書く

コミュニケーションにおいて大切な「ツールの選択」 〜嘘のような本当の低レベルな話〜

コミュニケーション能力を高めるためには、色々なツールがありますが、その使い方を間違ってしまうと大変なことになってしまうという事例をご紹介します。 ・・・・・ K課長が顧客と取引をしている中で、決め事として明確になっていないことに直面しました。 しかし、明確になっていないとは言え、今までの延長線上で対応できるものと判断し、自分で対応を決めました。 すると社長は「あれっ!?」と思い、上司であるT部長に「これはどういうこと!?」と確認のメールをしました。 するとT部長は、

オンラインにおける「聞く力」の限界 〜理由は○○○〜

コロナ禍が1つのきっかけになり、オンラインが当たり前になり、生活は間違いなく変わりましたし、仕事のあり方も変わってきました。 これは、決して悪いことではありません。 大切なことは進むのか戻るのかではなく、融合していくことなのです。 そんな大きな変化の中心にある「オンライン」ですが、コミュニケーション能力という観点ではやはり限界も感じます。 そんな事例を1つご紹介します。 社員を派遣している派遣先の担当者とは、月に1回は電話やオンラインミーティングをしていましたので、

コミュニケーション能力を高めるために、適切なツールとは??

あなたはコミュニケーション能力を高めるためには、どのようなツールが良いと思いますか? 仕事において、誰かと連絡をとる時や、誰かに案内をする時に、どのようなツールを使っていますか? 会話をする 電話をする メールをする FAXをする SNSを活用する SNSといっても色々ありますよね。 例えば・・・ LINE Facebook Messenger Twitter Instagram ショートメール Zoom Google meet Skype

「あるべき論」と「数字」の関係性 〜数字は時にコミュニケーション能力の手助けになる〜

これは、あるリサイクルショップのお話です。 リサイクル品は新しく作るものではないので、お客様からリサイクル品を買い取る(仕入れる)という行為が必要になります。 まずはこの「買い取る(仕入れる)」という行為がないと商売が成り立ちません。 そんな時にいくらで売れるかを示すことができると、買い取らせていただく人のお役に立てるのですが、いくらで売れるかは正直分かりません。 しかし、予想はできます。 どうやって予想するかというと、過去のデータをもとに行うのです。 そこでこの

「聞く力」のある人は「訊く力」のある人 〜コミュニケーション能力の基本〜

「聞く力」がコミュニケーション能力において大切なのですが「聞く力」のある人にはどのような特徴があるのでしょうか? それは会話をしていると、相手がたくさん話すようになるということです。 もう少し分かりやすく言うと、相手がついつい話したくなってしまうということです。 ここには「訊く力」も大きく影響しますが、それは後ほど説明します。 「聞く力」のある人の特徴は「会話をしている時に、聞いている時間を意図的に長くすることができる」ことです。 ちなみに仕事において、上下関係が成

ビジネスにおいて雑談の成立条件 〜2つのことを理解する〜

ビジネスにおいて雑談は大切なのですが、誰とでもできるわけではありません。 こんな時に大切なことは、雑談の成立条件を知ることです。 つまり、雑談における課題を知ることなのです。 ここでは、基本となる2つのポイントをご紹介します。 ①人の承認欲求を理解する 人は自分のことを誰かに分かってほしい、共感してほしいという承認欲求があります。 だから、人は誰かに話したいし、気持ちを伝えたいのです。 人は、こんな欲求を持っている生き物なのです。 子どもの「聞いて聞いて〜」や

「上司と合わない」と言われないために 〜部下との接し方で簡単にできること〜

上司が考える以上に、部下は上司を見ているのです。 そんな上司は、部下から不合格の烙印をおされては良い仕事ができません。 当たり前ですが気に入られようと媚を売る必要はありませんが「もうこの人と一緒に仕事はしたくない。この上司とは合わない」と思われてしまったらアウトです。 見た目や振る舞いなど大切なことはたくさんありますが、ここでは上司として誰でもできる簡単な接し方を1つご紹介します。 それは、部下が話してきた時にYESから入ることです。 例えば上司であるあなたが、部下

高市早苗さんに学ぶコミュニケーション能力 〜間違った問いに正しく答えない〜

自由民主党総裁選挙を前に、日本人として候補者に関心を持って色々と調べる中で高市早苗さんに関するYouTubeを見つけたのですが、そこでコミュニケーション能力として学べる内容がありましたので、シェアさせていただきます。 過去の動画なのですが、ある方が高市早苗さんに対して「弱者に対してどのように思っているか?」と質問をしていました。 その時に、過去のことを引き合いに出して、次のように話していました。 「社会保障を考える文脈であなたは次のようなことをおっしゃっています。さもし

今の時代は「強烈なリーダーシップ」よりも「聞く力」が求められているかも

「どうでもいいから黙って俺の言うことを聞け」なんていうセリフが通用したのはいつまででしょうか? 今の20代の人などは「そんなことが通用していた時代なんてあるの???」なんてビックリしてしまう人もいるかもしれません。 そして、通用していたと思っていた時も、実際は通用していたのではなく、まかり通っていただけなのかもしれません。 実際に数年前にはなかった、様々なハラスメントという言葉が当たり前になっています。 例えば、パワーハラスメント(パワハラ)やセクシャルハラスメント(

心に響かない部下に対して、上司はどうしたらいいのか???

人として考え方は大切ですし、技術も大切です。 では上司力として「考え方と技術のどっちが大切ですか?」と聞かれたら、あなたは何て答えますか? 私はちょっと考えた末に「どっちも大切です」と答えると思います。 ただ「今は考え方が重要だ!」と思う時もあれば「あの人には技術が足りていない」と思う時もあります。 だから部下を持つ上司としては、タイミングや状況を踏まえて、その人の課題を明確にすることが大切なのです。 先日ある会社で、次のようなメールのやりとりがありましたので、ご紹

「聞く力」が命を救った事例

「聞く力」は受動的(受け身)だという印象があるかもしれませんが、必ずしもそうとは言えません。 その理由と共に「聞く力」が命をも救うという事例をご紹介します。 この事例に登場する人は、Gさんです。 Gさんは農業を営んでいましたが、その取り組みを本にまとめて出版したところ、それが大変好評でその後、講演依頼なども舞い込んでくるようになりました。 すっかり気を良くしたGさんは、すべての依頼を受け入れ、すべてに全力を注いでいきましたが、いつしか周りが求める人物像と、生の自分との

日本語をビジネス語に変えるために「数字」は有効!!

「数字」という言葉を聞くと、拒絶反応を示す人がいます。 それくらい、苦手意識を持っている人が多い分野かもしれません。 なぜそのように思う人が多いのかと考えてみると、その答えの1つとして数字に触れる機会が少ないということがあるかもしれません。 あなたは日常で何か意識している「数字」はありますか? 体重でもいいし、ウォーキングの距離でもいいし、読書をする本の数なども数字が入ってきますが、いかがでしょうか? ぱっと出る人もいれば、出ない人もいるでしょうし、明確に手帳やスマ