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「食」を思ふ  ―主義ってなんだ?海外と日本の違い―

こんにちは。EDUBALアンバサダーのRanです。
秋ですね!美味しいものがたくさん出回る季節でもありますね。
ということで本日はのテーマは「食」です。だけど異国で見つけた美味しいもの!ではなくて・・・

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「お食事に制限はありますか?」

誰かと初めて食事に行く時などに確認することがありますね。聞かれた方は気を使わせないように「何でもいいですよ」と答えたりすることもあるのではないでしょうか。私は食に関する色々な主義を知るまではアレルギー以外はあまり深く考えなくても・・・?という感覚でした。
そんな私が最初に「食」を意識するきっかけになったのは、友人がヨガを極める過程でビーガンになった時でした。当時まだ数少なかったビーガンレストランで、お料理が美しく美味しくて満足感もあることにとても驚いた記憶があります。

世界共通だと思っていた緑のマークはインドのものらしい。赤はノンベジ。

あたり前にそこにある

その後、我が子に食物アレルギーが発覚し、より「食」を意識するようになりました。アレルギー成分表記があるだけでどんなに助かるかもよくわかります。しばらくして引っ越したシンガポールでは、また別の視点で「食」を意識する環境が身近になりました。公用語が4言語あることに象徴される通り、多民族・多宗教国家のため、例えばみんなの台所であるホーカーというフードコートでは、ハラルの方向けの食事があると食器を混ぜないように下膳場所も分けられていることは日常の光景でした。また、昨今の健康食ブームやサステナビリティの意識から植物から作られた「まるでお肉」な食品なども手軽にスーパーで手に入ります(これは日本でも同じですね!)。現地で知り合った外国籍の方にはベジタリアンも多く、ますます「食」を気にかけることが日常になっていきました。

ホーカーの様子。ハラルフードを扱うお店はハラルマーク掲示がある。

聞いた分だけ答えがある

さて帰国後。来日される外国の方の食事場所を手配する機会が幾度となくあり、決まって「食事(制限)」を確認していました。
すると…聞くたびに新しい発見があるんですね。
アレルギーがあるとか、ベジタリアンであるとか、甲殻類が苦手など好き嫌いがあるケース。聞いたら聞いただけ違う答えが返ってくる。これは全部聞き入れていたら収拾がつかない事態になると考え、次第に「アレルギーなど深刻なら教えて!」と聞き方を工夫するようにしました。
しかし、どう聞いてもベジタリアンはあたり前に出てきます。ベジタリアンにも様々ある(例えば乳製品の摂取について細かな違いがある)ことを学びました。ペスカタリアン(肉類を食べない)など初めて聞くものも出てきますし、摂取可否が大量に書かれた食物リストを渡されたこともありました。「放牧肉OK」「ナス科野菜NG」「圧力鍋調理OK」など"○○リアン"で括れない謎の主義。

はてさて、主義って"深刻"なの?・・・頭の中がぐるぐるしてきました。

環境が育っていない

まず、我々日本人は海外で食事制限について聞かれるでしょうか?行き先や状況にもよりますが、私の周辺では聞かれる方が少ないようです。これは、複数の選択肢があるのが当然だからかもしれません。また、日本人は食に関わる主義を持たない人が多いと知られているからかもしれません。ただ、例えばシンガポールでは色々な信仰・信条の人がいるので選択肢にチキンが必ずある(牛豚回避)とか、大勢が集まる場ならバイキング、のような"暗黙の配慮"がありました。日本では、例えばベジタリアンの方がいたらまずはお店に確認、ベジ専門レストランに行くのは最終案、主義を持たない人を主体に考える傾向があります。理解不足と提供の場も少ないことが難しさの要因であるように思います。

世界のベジ・ヴィーガンマーク:日本(左)、イギリス(上)、韓国(下)。1つの国に複数ある場合も。

信念は貫くもの

次に、尋ね方を工夫しても食の主義を伝えてくる方はいます。性格もありますが、伝えるということは、かつての私が考えていたような「ちょっとならO K!」ではないと理解するようになりました。豚肉を食べない主義の方は旅行中はお休み!とはならないのです。(お休みするならきっと言わないはずです。)アレルギーなら身体的不調が出るため意識されやすい一方、主義となると「食べられないわけじゃない」と考えがちです。しかしきっと彼らは食べたら「心の具合が悪くなる」言わば心の食事制限が必要ということなのではないかと思うのです。

進化に期待する

急に外国の方が増えたので環境も考え方も整っていないのは当然です。
とはいえ、現在の日本は観光地だけでなく、外国人居住者も増え、今まで見かけなかったローカル駅にも、実に多様な国の人を見かけます。必然的に制度や設備の変革を求められる状況にあり、それは「食」においても同じです。ベジや英語対応のお店もかなり増えましたが、食は生活する上で切り離せないからこそ、心と身体の食事制限に理解が深まり誰もが食事に困らない環境、さらに進化した日本になるよう願ってやみません。

日本ラーメン最強説

さて、最後に謎解きを(笑)
摂取可否リストを持つ謎の主義(?)の正体は、小麦に敏感な体質でした。それなのに「日本でラーメン食べないわけにはいかない」と蕁麻疹発症。
主義どころかアレルギーでも食べたくなるなんて。
・・・日本のラーメン最強!!



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