【新領域】最近増えてきた編集者のお仕事5選
こんにちは!エディマートの堀田です。
10年以上編集者のお仕事をしていると、「こんな分野でもお仕事できるんだ!」と感じることが多々あります。私のキャリアを振り返ってみても、雑誌編集からはじまって少しずつWEB編集に移行していき、紆余曲折ありながら今は「紙もWEBもやる何でも屋さん」のような感じになっています。
駆け出しから数年は隔週で刊行していた雑誌編集に汗水流し、SEOがトレンドになった頃には大量の記事制作に目を回し、「伝わるコンテンツを!」と気運が高まればアイディアと表現に魂を削り…。要するに、編集者のお仕事は時代によって大きく移り変わるということですね。
大きな枠組みでは上記の感じですが、細かく見てみると「へぇ、そんな仕事もやってるんだ」とおもしろがってもらえるかもしれません。そこで今回は、最近増えてきた編集プロダクション・エディマートのお仕事についてご紹介したいと思います。
1.動画シナリオの制作
Youtubeの圧倒的な存在感から、「これからは動画の時代だ!」と囁かれはじめたのが今から数年前。その頃から少しずつ、エディマートでも動画制作に関するお仕事が増えてきました。
基本的には「インタビュー動画」の制作をご依頼いただくことが多いのですが、ここ最近は「シナリオ制作」を単独でご相談いただくケースが増えてきました。
ご相談背景を分析してみると、動画制作会社さんにわたす前段階のプランニングとしてご依頼いただくことが多いようです。つまり、「動画制作がスタートしたら大幅な修正や出戻りは難しいから、その前段でクライアントとの意思疎通を明確に図っておきたい」ということですね。
エディマートでは伝えたいこと、達成したいことをヒアリングし、「テキスト」「写真」「イラスト」を用いてシナリオを制作していきます。お客さまとクイックな出し戻しをしながら進めていきますので、その点で使いやすくご利用いただいているかもしれませんね。
2.SNS投稿文の執筆
SNS投稿文の執筆もここ最近でぐっとご相談が増えてきました。
短文ならではの難しさもあるでしょう。しかしそれ以上に、SNSをブランディングの一環と捉えられている企業さまなら文章のトンマナもそろえたいところですよね。文章って良い意味で人柄や個性が出ますから。投稿ごとに人格が変わっていてはユーザーとのコミュニケーションどころではありません。
投稿文の型やルール、ターゲットに応じた言葉の選び方や絵文字の使い方、的確(そして安全)に伝えることができているかなど、短文のなかでも細やかな気配りが必要かなと思います。
3.マンガ・絵本の制作
「とにかく分かりやすく伝えたい」「子どもにも伝わるようにしたい」といった背景から、マンガや絵本の制作にも関わらせていただくことが増えてきました。
マンガといっても数ページの簡単なものですし、絵本といっても決して“創作性”の高いものではありません。あくまでビジネス文脈でのご依頼が100%ですので、「クライアントが訴求したいこと」を伝えるためのツールの一種という認識ではあります。
この場合もプロットやシナリオを細かく作り込み、適したイラストレーターさん(もしくはマンガ家さん)をアサインして制作を進めていきます。親しみやすい落ち着いたタッチだったり、思わず笑顔になるほんわかしたタッチだったり、幅広いイラストを扱えるのは編プロの醍醐味ですね。
4.コピーの設計
以前から細く、長くコピーのお仕事は続いていたのですが、ここ最近で重要視される企業さまが増えてきた印象です。企業のブランドメッセージや周年記念スローガン、ブランド・サービスのコピーなど、ご依頼いただく領域はさまざま。
大きな企業さまであれば複数名の役員層へのインタビューを重ねに重ね、みなさまの想いをひとつにしたキャチコピーを紡がせていただくことも。
一方で複数候補を経て練りあげた言葉を前にして、最終で「これがいいかも」と担当者さんのジャストアイディアで着地するケースもあるにはあります。しかし、みんなが「いいね!」と感じられるならそれでもありかなと。
言葉と真摯に向き合う時間こそが大切なんだと思います。
5.事務局の開設
複数の企業やお店が掲載されるカタログの制作、一定期間開催されるイベントの開催などでは必ず存在する「事務局」の設置。エディマートではそんな事務局対応のお仕事も承っています。
ガイドブックの制作では、1冊に何件ものお店や団体と掲載に関するやり取りをするもの。その延長線上で、「情報収集・掲載に関する問い合わせ窓口」「イベント期間中の問い合わせ窓口」「イベント終了後の精算」などを受け持ったりしています。
実際にはパンフレットやリーフレット、チラシなどの販促物とセットでご依頼いただくことがほとんどですね。プロジェクトが大きくなるほど契約に関する手続きも大変なので、できるだけひとつの会社に集約してしまった方が無難なのかもしれません。
以上が、「最近増えてきた編集者のお仕事5選」になります。とくに編集者を志す稀有な若者には、「編集者ってつぶしがきくんだな」くらいの希望に感じてもらえたらうれしいですね。きっとこの先、さらに思いも寄らないお仕事に関わることがあるんだと思います。
単発のお仕事ですと、ここでは書けない「こんなお仕事あるんだ!」というものもたくさんあります。そんなことも含めて、編集者のお仕事はとっても楽しいですよ。
それでは。