編集工房edico

読んだり/かいたり/つくったり。個人で編集・出版に携わる編集工房edico 本を軸としたこころみを綴ります。 別ブログhttp://avocaho.jugem.jp/(高橋香歩)

編集工房edico

読んだり/かいたり/つくったり。個人で編集・出版に携わる編集工房edico 本を軸としたこころみを綴ります。 別ブログhttp://avocaho.jugem.jp/(高橋香歩)

マガジン

  • 高橋香歩の散文

    散らかった思考を一つにまとめて置いておく場所。

  • edicoよみかき室の日々

    編集工房edicoの新しい拠点「よみかき室」について

  • 業務日誌

    仕事に関する記録

  • 問いと答え

    ひとつ問う。その問いから動き出す何かがある、と思っている。

最近の記事

佐賀のベーグル店 "ATTENA" のオープンを見届けた日

2024年11月1日、佐賀市嘉瀬町に開店公私いろんな場面で付き合ってくれている友人、Sayakaさんがこのたび佐賀市嘉瀬町で「ATTENA(アッテナ)」というベーグルのお店を始めました。 会社勤めののち、創業を模索しつつ県内外のカフェで働いたり、間借りでベーグルを販売したりしていた彼女の姿を端から見ていました。好奇心旺盛、行動派でフランクな面が突き抜けている、そんな印象もある人が今回は実店舗オープンに際し「こわいよー」と言うのです。長い間、しっかり起業準備をしてきた人でも開

    • 『蟻のなみだ』著者、坂口康子さんの活動

      8月15日、終戦記念日。この時期になると戦争体験者のお話を聞く機会が増えてきます。先日は佐賀新聞、昨日はサガテレビ・NHK佐賀のニュースで坂口康子さんへの取材の模様が放送されていました。終戦79年の特集を設け、メディア各社が当時の記憶がある方々の証言を伝えています。 昨年編集工房edicoより出版した坂口康子さんの本についてお問合せもいただいています。メールへの返信などするとともに、このタイミングでWebサイトを少し更新。 地元の放送局だったので、久々にさがファンブログも

      • 多久市での著者の方との打ち合わせ。その本を読むたび素朴な問いが生まれる。それに答えてくれた際、ふと次作のお話が飛び出した。介護についてのお話。それも、介護「される」側からのお話。またまたぐっとくるものがあって編集したい欲にかられた。個人に潜む大切な思いがそれぞれにあると感じた。

        • 心の中にリマインドはあったものの、またもや短期集中となってしまった。具体化する作業がまず遅すぎた。企画の検討から修正、決定まで2日半ほど。平均睡眠5時間ほどで3日費やし、原稿作成、動画収録、編集、納品。今回の作業時間は15時間+40時間といったところ。

        • 佐賀のベーグル店 "ATTENA" のオープンを見届けた日

        • 『蟻のなみだ』著者、坂口康子さんの活動

        • 多久市での著者の方との打ち合わせ。その本を読むたび素朴な問いが生まれる。それに答えてくれた際、ふと次作のお話が飛び出した。介護についてのお話。それも、介護「される」側からのお話。またまたぐっとくるものがあって編集したい欲にかられた。個人に潜む大切な思いがそれぞれにあると感じた。

        • 心の中にリマインドはあったものの、またもや短期集中となってしまった。具体化する作業がまず遅すぎた。企画の検討から修正、決定まで2日半ほど。平均睡眠5時間ほどで3日費やし、原稿作成、動画収録、編集、納品。今回の作業時間は15時間+40時間といったところ。

        マガジン

        • 高橋香歩の散文
          18本
        • edicoよみかき室の日々
          5本
        • 業務日誌
          5本
        • 問いと答え
          1本

        記事

          ・職業訓練の生徒さん作品の採点 ・NPO法人Nさんより封筒のリニューアルの相談→印刷会社から封筒の色見本・サンプル取り寄せ ・自治体の年度末報告書の冊子印刷入稿。 印刷物やデザインが必要な時、たまに相談される。プロボノ的な立ち位置が結構気に入っている。和田さんのおかげ。

          ・職業訓練の生徒さん作品の採点 ・NPO法人Nさんより封筒のリニューアルの相談→印刷会社から封筒の色見本・サンプル取り寄せ ・自治体の年度末報告書の冊子印刷入稿。 印刷物やデザインが必要な時、たまに相談される。プロボノ的な立ち位置が結構気に入っている。和田さんのおかげ。

          佐賀の駄菓子・玩具卸 高橋商店のその後

          2023年が終わりを告げようとしています。 先日、長崎の本屋ウニとスカッシュさんにお邪魔して、makijaku製作室さんの展示「日記展」を鑑賞した(前夜の設営後に押しかけた)際、ご自身や周りで本当にいろいろなことがあったんだろうということ、それを大切に一つの展示として昇華させていることがとても心に響きました。 その365日に区切りをつけたいと思っているということも。 わたしもこの一年、勝手に「三大難題」として抱えて来たことの一つを書き残してみたくなりました。 その一つとは

          佐賀の駄菓子・玩具卸 高橋商店のその後

          今日は ・食品シールデータ2種入稿 ・書籍データ入稿 を済ませる

          今日は ・食品シールデータ2種入稿 ・書籍データ入稿 を済ませる

          「なつかし古本市」第2弾を開催しました→次回は4/29開催

          築65年の高橋商店の片隅で「なつかし古本市」を4月8日(土)に開催。第一弾の終了後、第二弾の開催を決め、4/15(土)に実施しました。小雨模様でしたが、足を運んでくださった方、出店や本の出品にご協力くださった方、誠にありがとうございました。前回の様子はこちら。 古本とコーヒー、そして古文具 今回は、前回の古本市に参加してくださったマチルダさんにコーヒーの出店もお願いしたところ快諾してくださり、店内でコーヒーを販売していただきました。次の日に「たねまきヴィレッジ」での出店を

          「なつかし古本市」第2弾を開催しました→次回は4/29開催

          高橋商店の片隅で「なつかし古本市」をお試し開催しました→次週4/15も開催

          昨日は急遽佐賀市の高橋商店の片隅で「なつかし古本市」を開催しました。ご来場やご出店、ご協力いただいた皆さま、誠にありがとうございました。 昭和34年、佐賀市に建てられた現役の卸問屋。駄菓子の販売スペース隣に古本を並べました。初対面同士のお客様でも昔なつかしの本やおもちゃを介してお話に花が咲いたり、じっくり品定めしたりする方の姿が見られました。 初の試みの今回、この数年間にedicoに寄贈いただいた本と、出店の呼びかけに手をあげられたクミコさん(マチルダカフェ)や石井さんの

          高橋商店の片隅で「なつかし古本市」をお試し開催しました→次週4/15も開催

          NGと言われている政治と宗教の話

          宗教との小さな接点 宗教とそれに類するもの わたしにはそれらとの小さな接点がいくつかある。 両親の家系とも浄土真宗の門徒(佐賀・鹿児島)なのに、家族の中でわたしだけ中学時代を境に、次々と別の「新宗教」に触れる機会があった。仲の良い友人の影響で、カトリックでもプロテスタントでもない教会に通った時期もある。高校在学中、身近な先生から何がきっかけか宗教関連の書籍の「献本」を受け、読んだ感想を送るとさらに新しい本を送られた。あの頃のわたしは従順だった。 振り返ると、生活の中でい

          NGと言われている政治と宗教の話

          マダムの夢~佐賀県をフェアトレードタウンに~

          半世紀にわたり国際ボランティアを続けるマダム 服づくりに生きる作家さん 自己破産のち南阿蘇に移り再起したそば打ち職人 所属しているNPO法人みなくるSAGAのメンバーも 70代の人が中心になって活動している。 ふだん年齢はあまり気にしないけれど、最近何かと縁があるのは、なぜか「75歳」の人たちで、面白いなあと思う。 わたしが30年後、何かにこれほどの情熱を注いでいられるだろうか…?と想像する指針にもなっている。 中でも、お世話になっているNさんの紹介で印刷物をお手伝いす

          マダムの夢~佐賀県をフェアトレードタウンに~

          「なりたい自分」があるんなら

          夜、書店での勤務後、仕事場のよみかき室に寄ったらまた寒い道を帰りたくなくて、そのまま泊まることがある。 明け方、世間の進行方向とは逆に向かって帰宅。いろいろ言われているけれどもう長いこと朝の登校見守りを続けている人を遠目に見ながら。 「“行動したもん勝ち”だな。そしてその人自身を批判することはできないな」 と、その地道な行動にある種の尊敬の念を抱いた。この人が望む成果につながっているだろうから。そして、自分の胸に問いかける。言い訳を作って、決めたことをやらなくなる流れがい

          「なりたい自分」があるんなら

          「読めない」人

          帰宅後、テレビを見ながら、Yが何気なく言った言葉 「日本語もろくに読めない同級生がいてね」 が気になった。 「どういうところで?」 「高校生の頃、国語の授業で音読の時」 「どういう風に読めなかった?」 「教科書の一文を読み進められず易しい漢字も読めなかったり」 「どんな人たちだった?」 「悪ぶってる生徒たちにくっついている感じ」 昔から本の虫のように読書が習慣づいていたY。 数十年前のことながら、当時こんな生徒もいるのかと驚いたことを覚えているようだ。 勉強は苦であり

          「読めない」人

          絶望がいっぱい

          いろんな事情があり夫と離婚して子どもと二人暮らしになった母親。 
 なんの保証もなくこれからも死ぬまで仕事してギリギリの生活をしていく前期高齢者。 
 問題を抱える家族と一緒に住んでいて、困窮しながらも改善方法が見つからず毎日を過ごしている人。 
 水害から再起を図るも再び災害が訪れ、努力も水の泡となった経営者。 
 建てたばかりの家が地震で倒壊し、多額の借金を抱えてしまった人。 
 幼い頃から描いた夢に向かってたくさんの挑戦をしたけれど、叶わないまま人生を送る人。 
 好き

          絶望がいっぱい

          選挙は誰に投票しても同じ?

          同級生や知人に市議がいたり、以前、衆院選や県知事選の広報のお手伝いをしたりしたことがきっかけで、選挙にはわりと関心を持っている。

          ¥100

          選挙は誰に投票しても同じ?

          ¥100

          こんな風にして叶うもの

          小谷美紗子さんの曲のタイトルではないけれど、ある起点からの「コトの顛末」を書き出してみたいと思う。 最初の小さな願い 昨春、佐賀駅にある書店が閉店して、「佐賀の街なかから本屋が消えた」事実に悶々としていた。「駅そばに本屋がなくてどうする?飲食店以外ここにどんな文化が残ってる?」と。いろんな店が駅前から消えていく中、小さな本屋でもいい、学生さんが偶然的に入って何かを発見できるような店は必要だと思ったのだ。 わたしは衝動的に、でも切なる願いをこめて「自分でも何かやれないか」と

          こんな風にして叶うもの