「なつかし古本市」第2弾を開催しました→次回は4/29開催
築65年の高橋商店の片隅で「なつかし古本市」を4月8日(土)に開催。第一弾の終了後、第二弾の開催を決め、4/15(土)に実施しました。小雨模様でしたが、足を運んでくださった方、出店や本の出品にご協力くださった方、誠にありがとうございました。前回の様子はこちら。
古本とコーヒー、そして古文具
今回は、前回の古本市に参加してくださったマチルダさんにコーヒーの出店もお願いしたところ快諾してくださり、店内でコーヒーを販売していただきました。次の日に「たねまきヴィレッジ」での出店をひかえ、準備でお忙しい中、古本市に関わっていただけたことに感謝です。
サラリと丁寧に淹れてくださるコーヒーは目をみはるおいしさでした。その日は「ハクナマタタ」という豆を使っていると教えていただきました。「ライオン・キング」の映画を思い出しますが、「心配ないよ」の意味なんですね。先日オーストラリアから持ち帰ったという広告紙で作った小さな紙袋も可愛らしくてほっこりします。
また、もう一つ出店をお願いしたかったのが、この高橋商店の創業者の遠縁にあたるアルトさん。数年前にZINEの展示会「10zine」で出会い、古い文具の収集・販売をしていると知りました。昨年、makijaku製作室さんで再会でき、今では希少な懐かしの文具たちをいくつか購入。今回改めてオファーを受けてくださり、まるで元からあったようなレトロな文房具コーナーができました。
マチルダさん、アルトさんとは一緒の空間にいるだけで彩り豊かな世界を見せてもらっているような気がします。本や文具についてもキラキラと目を輝かせて語られます。「クミさん」「文具ちゃん」と呼び合う仲の良いお二人でした。今後のそれぞれの活動も楽しみです。
出品・出店してくださった方々
前回の花木さん、宮田さん、高畑さん、井村さんに続いて、今回、伊藤さん、森田さんが平日にわざわざ出品用の本を届けてくださいました。「自分の心のうちを読まれてしまうようで…」と照れながら丁寧に選んでいただいた本たちが、また新たな持ち主のところへと旅立っていきました。
4月29日も引き続き出品させていただきます!
当日の古本市としての出店は前回の石井さん、マチルダ・クミコさんが再び参加されたほか、田村さんファミリーも駆けつけてくださいました。本好きで、年に一度のブックマルシェでは毎回一箱古本市に出店される「田村書店」です。
前回よりじっくりと本を吟味される方が増え、「お茶関係の本はないですか?」など具体的なキーワードで探す方もいらっしゃいました。
きょうだいであれやこれやと
4月チャレンジの「なつかし古本市」のイベント、思い立ったのはわたしですが、実際には大部分を兄に任せっきりで、前日まで「何を出品するか」「当日早朝にも再度打ち合わせしていいものにしよう」などイベントを形にするディレクターの役割をしてくれていました。兄の出品本も、ある一定の層の方々にささったようで、江戸川乱歩の『怪人二十面相』など少年探偵団シリーズは40代の男性たちが「探していた」とばかりにご購入。『エルマーのぼうけん』シリーズの3作品も出品していて、小さいお子様連れのお父さんから熱いご要望を受けお譲りしました(わたしが小さい頃に鉛筆で「わたしのよ」とばかりに名前を書いていたにもかかわらず)。
今回、二人で佐賀経済新聞に取り上げていただきました。「これまでの流れ」はいいとして「今後について」を聞かれると言葉に詰まる場面もありました。取材を受けることに複雑な気持ちもありましたが、長時間話を聞いてこちらの思いを汲んで記事にしてくださり、ありがたかったです。編集長の中島さんに記者魂を感じました。
前回からの変更点と売り上げ
第一弾でうたっていた「売上は高橋商店に寄付します」という表現は、現役の商店には相応しくないのではと考え直し、また、「違和感がある」とのご指摘も受け、方向性を少し変更しました。ただし、高橋商店には売上金の中からイベント開催のための場所代としてお支払いすることにしました。今回の古本市の売上は9,200円。そのうち古本市の出品者に還元する売上分を引いて、7,000円を「店舗使用料」として精算いたしました。
次回は4/29(土・祝)に開催!
4月22日(土)は江北町のみんなの公園でマルシェイベントに出店するため、次回の「なつかし古本市」は4月29日(土・祝)に開催します。
高橋商店での駄菓子の卸売はお休みですが、一日だけ駄菓子の小売を行います。
また、今年のお正月より「アートで表現する側」と「言葉で表現する側」による合同のものづくり(イベント)を企画しており(仮「文字展」)、わたしもメンバーの一員に加わっていますが、今回アートのメンバーたちが「Flow Motion Coffee」のプロジェクトを立ち上げたばかり。初回から個々に足を運んでもらっていましたが、次回は高橋商店に出張しコーヒーを販売してもらうことになりました。
アーティストたちでコーヒーの焙煎機製作から焙煎、提供まで行っています。さまざまな方のコーヒースタイルをYouTube動画で紹介するという企画も。ミーティング中にも淹れてもらったコーヒーがかなり好みでした。「コーヒー×アート」で響き合う何かが生まれますように。
4月29日をもって、高橋商店での4月チャレンジ「なつかし古本市」が一旦終わります。ご来場・ご参加をお待ちしております。