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【子ども×スタートアップ】夏休みの特別授業「キッズイークラウド」開催レポート

こんにちは、イークラウド編集部の山本です。イークラウドは7月27日(土)に子ども向けイベント「キッズイークラウド」を初開催しました。

小学生から中学生までのお子さまと保護者さま合わせて約30人にご参加いただき、イークラウドで株式投資型クラウドファンディングを実施した以下の3社に子ども向け授業を行っていただきました。

本レポートでは、笑顔が絶えなかった授業の様子から大人も感心するほど鋭い洞察にあふれた授業後の「気になったスタートアップ発表会」まで、写真を中心にイベントの熱気あふれる雰囲気をお伝えします。


開会式〜1限目「投資の未来」

午前10時、受け付けが始まると会場の「xBridge-Kyobashi」(クロスブリッジ京橋)が一気に賑やかになっていきました。今回は小学3年生から中学2年生まで、15人のお子さまにご参加いただきました。

開会式ではイークラウド代表の波多江が挨拶させていただき、子どもたちからは会場に響き渡る元気な「おはようございます!」を頂きました。

イークラウド代表の波多江が「おはようございます!」とご挨拶
会場をご提供いただいた東京建物さんにもご登壇いただき、実は身近な存在である同社のお仕事を紹介していただきました。

開会式の後は、学校のチャイムが鳴って1時間目がスタート。イークラウドから引き続き波多江先生が登壇して、「投資の未来」についてお話しさせていただきました。

新札を見せながら「お札にはなぜ価値があると思いますか?」と問いかけ、お金の歴史を小学生にもわかるように説明しました。
真剣に授業を聞く子どもたち。中には「投資のこと知ってるよ!」と答える子も。
普段とは違う内容の授業をしっかり理解しようとノートにメモを取る子どもたち。

波多江先生は「消費」と「投資」の違いや投資が夢を叶えるための大きな力になること、そしてクラウドファンディングによってたくさんの応援を受けて社会課題の解決に取り組んでいるのがこれから授業をしてくれる3社であると説明し、1時間目を終えました。

2限目「農業の未来」

休憩を挟んで2時間目はアグリゲートの左今先生にご登壇いただきました。最初に創業から旬八青果店オープンに至る経緯を話し、これから農業界が直面する「農業者の減少」という課題を説明していきます。

アグリゲート代表取締役 CEO 兼 バイヤーの左今先生

左今先生は、「農業者が減ることにはデメリットだけでなくメリットもあります。それぞれどんなことがあるか考えてみましょう」と子どもたちに問い掛けました。

手を挙げてしっかり自分の意見を言える姿が頼もしい…!

子どもたちは農業者が減ることで「今まで食べられていた野菜や果物が食べられなくなってしまう」といったデメリットを指摘していました。

左今先生が「大人たちはいかがですか?」と問いかけると、保護者からも手が挙がります。大人は個人投資家が多いこともあってか、デメリットだけでなく、テクノロジーの進化によるメリットに関する意見が多く出たのが印象的でした。

手を挙げて意見を言うお父さん、お母さんの姿は子どもたちの刺激にもなったようです!

昼休み

さあ、みんなお待ちかねのお昼は、先ほど左今先生から授業を受けたばかりの旬八青果店のお弁当です! 6種類の美味しそうなお弁当から自由に選んでもらいました。

  1. お魚西京焼き弁当 たら

  2. 鮭弁当 胡麻醤油焼き

  3. さば弁当 辛味噌焼き

  4. 鶏の塩麹弁当

  5. 唐揚げ弁当 海苔塩風味

  6. ハンバーグ弁当 和風オニオンソース

大人も子どもも、どれにしようか迷っています。

お弁当には大きくカットされた野菜も乗っていましたが、みんなほぼ完食していました。「もう1個食べたい!」という声が聞こえてくるほどで、終了後のアンケートにも「弁当が美味しかった」(子)「旬八のお弁当が非常に美味しかった」(親)と大好評でした。

3限目「ペットの未来」

午後はワンちゃん、ネコちゃんのお話です。PETOKOTOから井島先生にご登壇いただきました。最初に「ペットを家族として愛せる世界へ」をミッションに掲げる同社の想いやロゴに込めた想いを説明しました。

人と動物と同じ方向を見ている様子がロゴマークになっているそうです。エモい。

ここから楽しいペットの話が始まるのかと思いきや、井島先生から投げかけられた質問は「1年間に殺処分されてしまう犬猫の数は?」という大人も真剣に聞き入ってしまう厳しい現実の話でした。

20年前は年間40万匹近くが殺処分されていましたが、動物愛護団体や行政の頑張りによって1.2万匹ほどまで減少したそうです。されど1.2万匹です。どうすればゼロに近づけることができるのか。大人も子どもも、ペットの未来をより良くしようと取り組むPETOKOTOの活動に聞き入っていました。

4限目「お肉の未来」

最後はみんな大好き「お肉」の話です。ダイバースファームから、大野先生にご登壇いただきました。お肉といっても「培養肉」という初めて聞く種類に、みんな興味津々です。

培養肉は「いろいろな味がつくれる」こと、「工場で安心・安全につくれる」こと、「無駄なく食べるところだけをつくれる」ことなどを聞いて、子どもたちの多くが食べてみたいと思ったようです。

大人は先入観で「培養肉って食べて大丈夫なのかな?」と考えてしまいがちですが、「美味しいの?」という純粋な好奇心で話を聞く子どもたちの姿勢は大野先生にとっても新鮮だったようです。

子どもたちからは「別々の動物の細胞をかけ合わせたお肉はつくれるの?」「元になる動物から細胞を取り過ぎてしまうことはないの?」といった質問が次々と出ていました。

みんなが気になったスタートアップ発表会

すべての授業を終えて、子どもたち一人ひとりに授業を受けた感想や「どの会社が一番」印象に残ったかを発表してもらいました。

子どもたちに一番人気だったのはダイバースファームでした。純粋に「食べてみたい!」という感想も多かったのですが、最先端の技術が自分たちの食事をどう変えていくのか興味を持った子たちが多かったようです。

次に人気だったのはPETOKOTOでした。実は会場にペットと暮らす子はほとんどいなかったのですが、逆に「日本の法律ではペットはモノとして扱われること」や「人間の都合で殺処分されている犬や猫がいること」を知って気づきになった子が多かったようです。

健康に気をつけているので日々の食べ物に興味があり、アグリゲートの発表が一番印象に残ったと答える子もいました。それぞれの視点で、先生たちの授業が学びになったようです。

みんな「自分はこう考えたので、この会社が印象に残りました」とハキハキ答える姿がとても頼もしくて大人顔負けでした。講評でもダイバースファームの大野先生が「日本の未来は明るい!」と嬉しそうに話していました。

大人たちの感想は?

保護者の皆さまからは、参加者アンケートで以下のような声を頂きました。ご回答ありがとうございました!

  • 社会問題に挑戦する経営者から直接的に話を聞く機会が貴重

  • 自由な会場の雰囲気が塾や学校と違って楽しみながら学べていた

  • 大人たちが夢や目標を持って仕事にチャレンジしている姿を見せられたことが良かった

  • 社会がどのように成り立っているのか考えるきっかけを与えられたと思う

  • お金や会社について触れる機会を作ってもらうのが良かった

  • 貴重な話が多くて大人も勉強になり、よかった

  • 子どもが「将来の事を考える上で参考になった。まだ自分がつきたい職業が決まってないので、これからもっと色々な世界や職業について知っていきたい」と言っていた

登壇していただいた3社の先生たちからも、改めて感想を頂きました。

株式会社アグリゲート

左今 克憲(アグリゲート代表取締役 CEO 兼 バイヤー)

株式投資型クラウドファンディングで出資いただいたのをキッカケに、未来を担うキッズたちと学校では習わないであろう社会課題の認識や解決策ついてやり取りが出来て、自分自身も新たな気づきが得られました。ありがとうございました!

株式会社PETOKOTO

井島 七海(PETOKOTO執行役員 OMUSUBI事業責任者)

小学生から中学生まで、幅広い年代の方々とお話しする機会がとても有意義な時間でした。登壇前は「夏休み、お父さんお母さんに連れて来られる方が多いのかな?」と想像していましたが、全くそんなことはなく、自ら興味関心を持って自分の言葉で感想を発表している姿が印象的でした。

ダイバースファーム株式会社

大野 次郎(ダイバースファーム共同創業者・CEO)

ピッチ(プレゼン)は慣れていますが、小中学生対象は初めてで、スライドは全て作り直しました。結果的に自社の強さとやりたい事の再確認の作業となりました。参加されたお子さん方は新しいことに興味を持ち、たくさんの質問、それも本質的なモノがあり、とても有意義な時間となりました。今後の人生において何かしらの刺激となれば幸いです。

次の「キッズイークラウド」へ向けて

キッズイークラウドは参加者・登壇者の皆さんのお陰で無事に終えることができました。「次回また参加したい」という声もたくさん頂きました。

このイベントは子どものためだけでなく、大人のためにもなると考えて企画しました。実際、子どもたちの元気いっぱいな姿、立派にコメントしている姿を見て「もっと頑張ろう」と改めて思った会場の大人たちは少なくないはずです。

子どもも大人も、もっと「何かに挑戦したい」「挑戦している人を応援したい」と思えるイベントにしていけたらいいなと思います。運営側として、今回の気付きや反省点を第2回へつなげていきます。

次回をお楽しみに!

ご参加いただき本当にありがとうございました!

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