#022 私のキャリアのクロスオーバー戦略(ジブン株式会社ビジネススクール②)
今回は、木下斉さんのvoicyのテーマになっていたキャリアのクロスオーバー戦略について、私が感じたことを掘り下げたい。
クロスオーバー戦略とは、キャリアにおけるレッド・オーシャン市場しか思いつかなかったとしても、ジブンの取組や強み、柱を掛け合わせることによって、自分のユニークなポジションを確立できるというもの。つまり、ジブンのキャリアにおいて、100人に1人又は1万人に1人になれるブルー・オーシャンを見つけられるというものである。
元リクルートで、教育改革実践家の藤原和博氏の書籍「必ず食える1%の人になる方法」の中で、10人に1人・100人に人になる条件が提示されていたが、普通の人が努力すれは、満たせるものである。
3条件を満たせば、10人に1人の存在に。
条件1:パチンコをしない
条件2:スマホゲームを電車の中で日常的にしない
条件3:本を月1冊以上読む
私が当てはまる公務員タイプはさらに、次の条件4から条件7を満たせば、100人に1人の存在に。
条件4:組織に必要とされる最低限のスキルが身につけられる
条件5:ムダな時間に耐えられる
条件6:組織以外のリアルなコミュニティに属している
条件7:仕事以外で他者からの「信用」を得られる
10人に1人は確実になっているが、100人に1人は、条件6と条件7を完全に満たしている状況ではない。
まだ、noteでアップしていなかった私の「ジブン株式会社設立趣意書」を振り返りつつ、ジブンの強みを掛け合わせ、キャリア上のユニークなポジション(ブルー・オーシャン)を見つけ、それを生かしたジブン株式会社の経営方針を策定する。
1.ジブン株式会社設立趣意書
木下さんのvoicy(2024/2/10)放送をきっかけに作成し、時点修正した設立趣意書は次のとおり。
○会社設立の目的
地域でチャレンジする一人ひとりの幸せに貢献するため、ファーストペンギンになるとともに、マーケティングを普及する。
(1) 人口減少などの変えられない未来を見据え、観光・まちづくり分野における地方のあるべき姿と実現するための戦略や仕組みを提案する。
(2) マーケティングの力を生かして、訪れる人と暮らす人の両想いをつくる。
(3) マーケティングを行政のあらゆるセクションに普及させ、行政課題の解決に貢献する。
(4) 子供達が、ジブンの頭で考え、ジブンの人生の当事者として、幸せな人生を送れるよう支援する。
(5) (1)から(4) を実現するため、地方で実験を試みるとともに、得られた知見(失敗も含め)を発信・伝達することで、地方からのチャレンジを生み出す。
2.自分の柱
(1) 自分の強み
A.自分の課題発見力・企画力・実行力
自治体職員として働いていた時の経験に限られるが、在籍していた部署の課題を発見し、解決は図ってきた。
自治体病院に出向していた時は、マスクや注射器等の診療材料の購入価格が数年変わっていなかったので、高く買わされているのではないかと仮説を立て、全国の自治体病院に購入単価を照会した。結果、他の自治体病院より1.5倍から2倍以上の価格で買っている材料が多数あることが判明。まずは、主要メーカーと価格交渉したが、2年~4年で異動する自治体職員は、要望をしっかり聞いてくれるところはない状況であった。
そのため、病院のドクターやナースに「いかに高く病院が診療材料を買わされているか。」「ドクター等の皆様のメーカーへのお願いがいかに有効か。」をプレゼンし、価格交渉に協力いただき、そのおかげで、年額で6千万円以上の値下げを獲得できた。
また、児童クラブの待機児童対策の担当に従事した際は、児童クラブの2~3年の需要予測ができれば、事前に、定員増に向けた準備ができ、待機児童を出さなくてすむのではないかとの仮説を立て、校区内の0歳から6歳の未就学時が、基本は校区内の小学校に進学することに着目し、児童クラブの未来の需要予測のモデルをつくった。このことにより、正確な予測に基づく、児童クラブの整備や余裕教室の活用が図られ、無駄のない整備が実現できた。
B.観光地の戦略策定力
自治体にいる時に地域の観光戦略の担当をし、地域課題や戦略の方向性に係る整理については業務委託したものの、コロナによる観光トレンドの変化等を踏まえた新たな観光戦略の策定を行った。
さらに、DMO(観光地域づくり法人)に出向した後は、チームスタッフとともに、DMO戦略を新たに策定した。行政時代に業務委託により戦略策定をした際に、学んだ経験を踏まえ、自分達で、1から10まで策定した。
(2) 刀を研いでいる力
C.組織マネジメント力
行政とDMOでマネジメントの仕事に従事しており、現在3年目。メンバーを通じて成果を出す立場。マネジメントに関係するUdemyの講座を受けたり、本を読み、日々実践している。
D.マーケティング力
顧客から選ばれる理由をつくる活動全般を効果的に実施するため、マーケティングに関する本を乱読し、顧客理解に励んでいる。だれを顧客とすべきか。顧客はどんな状況で、どの観光地と比較して、どういう判断基準で、何を決め手に鹿児島を選んでくれるのか日々考えておいる。そして顧客の成功や幸せに貢献するため、どんな独自価値を提供すれば、顧客が喜んでくれるか常に考えている。
E.英語
10年前に全国通訳案内士(英語)、4年前に英検1級を取得したものの、実践経験は、クルーズ船が来た時の観光案内のみ。使っていなため、使える英語にできていないタイプ。ビジネスで英語を使ういは1、2カ月の特訓が必要なレベル。
F.noteでの発信
1~2週間に1回の頻度で発信。今は、量をこなして、決められた時間の制約の中で、一定レベルの文章が書けるよう努めている。ジブン株式会社の目的を達成するには、ジブンのチャレンジで得られた知見を地方に、全国に発信することが重要。
2.経営方針
(1) A「個人の課題発見力・企画力・実行力」×B「観光地の戦略策定力」×C「組織マネジメント力」×D「マーケティング力」×F「発信・伝達」を掛け合わせて、実施できる新たな試み(実験)を先陣を切って実施し、プロセスを含めて取組を発信する。体験を通じて感じたことを言葉にする。
(2) 紙とペンのみで思考する時間をつくる。新しいアイデアを生み出す。
(3) 戦略は仮説。すぐ実行し、すぐ見直す。
(4) 恥をかきながら、チャレンジする。ファーストペンギンになる。
(5) 夢中になる。自分がどういう時に夢中になれるか知る。
(6) マーケティング力を高める
①終わりなき顧客の本質的理解を実施
②データは顧客そのもの(行動の結果)行動しか参考にならない
③積極的に旅にでる
(7) マネジメント力を高める
(8) 自分の人生の当事者になる。人のせいにしない。
(9) 身体のケアを最優先。睡眠時間を確保する。
(10) 知識・考え方・スキルの蓄積(本・動画)
(11) ジブン株式会社の毎月の収支把握・管理。確定申告の実施
(12) やらないことを決める(決断を本質はやめること)
4.まとめ
私が所属する自治体レベル(約5,000人)でいうと、個人の課題発見・企画・実行×戦略策定×マネジメント×マーケティング×発信をやっている人は、1人~2人レベル。上司や人事に恵まれレアな経験をさせてもらった。感謝しかない。
ただし、マネジメントとマーケティングは、まだまだ、経験と実績が弱い。
自分のやるべきことは明確だ。
地域でチャレンジする一人ひとりの幸せのために貢献できるよう、ブルー・オーシャンを歩んでいきたい。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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