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疲労困憊の中で思い知らされる、仕事の要諦
寝不足の影響
1日の睡眠時間が6時間を切るとその日のパフォーマンスが大きく下がると言われている。では、実際のところだのような形でパフォーマンスが低下するのだろうか。
私の体感でいうと、「仕事の手順の全体像が頭の中で描けなくなる」だ。マニュアル化された手順の決まりきった仕事であればなんとか出来る。
しかし、相手からの指示に対して手順を細かくブレイクダウンしないといけない仕事が手につかなくなる。なお、手順を定めて実行に通ず際にもスピードが落ちる。
通勤時に分かるが、歩くスピードも落ちて、いつも間に合っている時間帯の電車に乗れなかったりする。
ジワリジワリと時間のロスが積み重なって、締め切りが迫る頃にこのままでは間に合わないと焦り出すのだ。
夜ふかしが常態化すると、「本来発揮できるはずの自分のポテンシャル」が分からなくなってくる。そして、寝不足の状態を「本調子じゃない」と認識できなくなってくる。
睡眠負債も貯まるので、人生全体でちょっとずつ損をしていくのだ。
ピークをどこに持ってくるか
いきなり偉い人に話を持っていくのは大体うまくいかない。生煮えで議論が進まず、浅いところでワチャワチャするブレストに終わってしまいがちだ。
大規模プロジェクトであれば、専門家が何十人も寄ってたかって知恵を絞らないと絶対に完成しない。
偉い人に持っていく日を決めて、その手前で何段階かMTを組んで、練りに練った状態で持っていけるようにスケジュールを組む。
リソースの引っ張り方と味方作り
人手不足で新しい人が所属に入ってこなくなった場合、所属内のリソースでは足りないから他の組織が持っているリソースに相乗りできないかを模索してゆく。
予算でいうと、売り上げに直結する部門は自分達が稼いでいる分、優先して配分される傾向にある。そこにうまく絡めて口実を作り、経営資源を引っ張ってこれるとかなり選択肢が広がる。
特に新しい企画を始めている部門は実績を作って自分達の存在意義を広めたいと考えているので、「PR材料のサンプルにしても良いですよ」と言うと乗っかってくる可能性がある。
広告ビジネスも似たようなものだが、お金も労働力も提供できない状態で、「認知度」は応用範囲の広い資源である。
マネジメントとは「やりくりする」ことであり、言い換えると使えるものをなんでも使う(見つけてくる)ということだ。
無理しすぎて潰れる人は大抵の場合、全てを自分でやろうとしてしまう。スポーツでも言われるが、行き詰まった時ほど顔を上げないといけないのだ。