資本主義の外部に行くには、自転車に乗るのが良い
資本主義の外部に行くには、自転車に乗るのが良い。もちろんスマホは置いて、なんとなくの勘で進んでいくのだ。そう、スマホを買い与えられる前の小学生たちが、友達同士で放課後に集まって自転車にまたがり、行くともなしにどこかへ向かってただこぐように。私が小学生だった頃、すなわち1990年代初頭、スマホはもちろん地図もなかった子供である私には、街はとても大きいものだった。時に意外な発見と、時に不気味な発見が、街に交互に埋め込まれていた。
私は小学生の頃、スイミングスクールに通っていた。