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22歳大学生「最高の体調」を読んだ
読書感想文シリーズ。
今回は「最高の体調」を読んだ感想を書いていく。私がSNSで発信を見ている人の多くがこの本を読んでいて気になったから購入した。
印象に残ったフレーズを抜粋して紹介する
多すぎる :古代には少なかったものが、現代では豊富すぎる 少なすぎる:古代には豊富だったものが、現代では少なすぎる 新しすぎる:古代には存在していなかったが、近代になって現れた
生存や繁殖の危機に対して行動の勇気を与えてくれるのが、「怒り」の本来の機能
私たちは自分の感情をコントロールし、意図的に影響を与えることができる。自分のストレスをいかに言葉や思考に変換するかで、どんな感情も再構築できる
『なぜ生きるかを知っている者は、どのように生きることにも耐える』。
「もしすでに使いきれないほどの金を手に入れ、理想の仕事につき、毎日が幸福感に満ち溢れていて、誰からも尊敬されていたとしたら、私はどのように行動するだろうか? 自分や他者との関わり方はどう変わるだろうか?」 すべてが満ち足りた状態でもなお行動せずにはいられない物事こそが、あなたの心の底に眠る本当の価値観
目標は未来に達成すべきゴールのことであり、いったんクリアすればそこで終わり。成功することがあれば、失敗することもあります。 しかし、価値はつねに現在のプロセスなので、どこまで行っても終わりはありませんし、成功も失敗も存在しません。
この本のタイトルや発信者のレビューを見ていて、てっきり自分の体を整える術が学べるのかなと思っていたら印象に残ったのはそうしたものではなかった。
特に後半2つは今私が強烈に意識していることでもあるので非常に刺さったものだった。
私は今ある状況を捉えて、目の前の成果に対して進むのは比較的得意な方だと思う。リーダーを任されることがあるのもおそらくそのためで、自分でもそうして人々をまとめて引っ張る動きが嫌いではなかった。それでもどこか満たされない感覚があった。
最近お話を伺っていて感じることとこの本から見るに、それは自分が自分の人生を生きていないから、何かに縛られて生きているからではないかと思う。
自分って何がしたいのかを本当の意味で考えたことは物心ついてからはおそらくなく、今持っているリソースや乗っかっているルートから考えられる最大限のものを自分のやりたいことっぽく捉えていたのではないかと思う。それが決して間違いではなくて、取り組んでいて楽しいこともあったのだが、小中高と段々と自分で考える場面が増えると結構苦労したものだった。
これから社会人になる。無限の可能性と選択肢がある。選択肢が多すぎる世の中だから悩むのは致し方ない、しかしそこに自分なりの哲学や価値観さえあれば自信を持って決断(何かを選ぶというよりは漢字の通り断つことを決めること)ができるのだと思う。
今までの自分は間違いなく、成功か失敗かでしかこの世界を見ていなかった。だから成功した自分を過大評価していたし、失敗した自分を過小評価していた。バッドエンドを聞くのが好きではなくて、成功者だけに会いたいと思っていた。これを機に認識を改めよう、決して成功した自分も失敗した自分も評価そのものはどうでもよくて、そこに向かう自分がどうだったのか、言い換えるなら達成率より成長率を見る自分になろう。
成功や失敗に関係なく、自分が最も成長した機会はどこだったかを振り返り、共通項を探ってそれに合う行動を積み重ねていこう。
そして未来のこと。自分で自分だけを満たす行為には飽きるときがある。他者に還元したい。資産、知識、経験、自分が持っているものは全て他者に与え尽くしたい。
どんなことをしても最後は死ぬ。これだけは抗えない定数。何を成し遂げても、どれだけお金を稼いでも、どれだけの尊敬と賞賛を集めても、いずれはいなくなる。自分以上に素晴らしい成果をあげ、大金を持ち、崇められるような人が出てくる、でその人もいなくなる。この世は儚い。あっけない。
ただ、そこに向けてどう生きるかは自分で決められる、つまりは変数。
自分はとにかくいろんな経験を積んで、他者にそれを共有し続けたい。
最高の体調というから体が整うつもりが先に心が整った。
良き本との出会いだった。
では。