チガサキ⊿ライフ187 : 料理
1. 調理実習
妻が飲み会で居ない土曜日に、息子が晩御飯を作ってくれると言い出した。小学校の調理実習でカレースープを作ってそうだが、とても美味しく出来たので、家でも一人で作れると豪語した。娘も負けじと張り合って、「中学の調理実習ではハンバーグを作る宿題がでているんだそ」っと言い返すが、結局は夏休みに作れば良いと、自分に言い聞かせるように言うだけで、手伝うことは無かった。父親はほとんど役に立たず、肉を最初に炒めることと、ごみを捨てるだけの担当を細々と務めた。
2. 野菜
息子は「華麗にカレーを作ります」と何時ものダジャレでスタートし、野菜をご機嫌に切っていた。人参が大きいと姉に怒られるらしく、大きさに注意しながら人参は小さく、ジャガイモと玉ねぎはは歯ごたえの残る大きめでカットしていた。玉ねぎには予想以上に目を攻撃され、涙を流して苦しんでいたが、指を切ることもなく、下ごしらえは完了した。
3. レシピ
普通はある程度野菜を炒めてから茹でると思うし、カレーのルーの箱の裏にもそのように書いていた。しかしながら、ちびっ子コックは学校での作り方にこだわり、炒めるのは断固拒否で、水から野菜を煮た。タイマーを使いながら、茹でる時間を管理し、調理実習と同じカレーのルー“コクまろ”を溶かして、見事に完成した。味も意外と美味しく、自分でも満足したたようだった。とても美味しかったが、あえて完食せずに翌日の分を残し、翌朝には妻に自慢の料理を食べさせていた。二日目のカレーの味は深みを増し、妻に褒めさせて自尊心を二日目に一層高めて、二度もご満悦であった。
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