今週の2冊その1「成果を呼ぶ貢献とは」
今週の2冊、その1はこちら。
知的生産性をいかに向上させるか?
自分の能力を見極め・伸ばす簡単な方法を、ドラッカー自身のエピソードをまじえながら、具体的に紹介する。
・これからの働き方を考えたい、学生や若手ビジネスパーソン
・若手指導に頭を悩ませる、管理職やチームリーダー
・今後の展望を考えたい、ベテランや経営者
自己実現に役立つエッセンスを、ドラッカーの膨大な著作のなかから選び抜いた、珠玉の1冊。(Amazonより)
先週もしドラを読んだこともあり、さらに去年ドラッガーのマネジメントを読んだということもあって
ブック〇フで売っていたので、手に取ってみました。
「成果を出す」というところで、次の転職のステップの何か役に立つかなあ…と。
「貢献」という意識
貢献とは何でしょう。
「組織の成果に影響を与える貢献は何か」すなわち自らの責任を中心にしなければならない、とドラッガーは言います。
「あなたは何をされていますか?」と問われたときに
「経理部長です」とか「販売責任者です」とか答える人が実に多いそうで
「顧客が必要とする商品を考えています」とか「上層部の意思決定について考え準備しています」と答える人は稀だそう。
自分の権限や目の前のことのみに集中すると、
貢献を意識するのは難しいようです。
この本には事例が大変多く紹介されていますが
貢献についての事例がけっこうわかりやすかったんですね。
ある病院は問題解決を目的とした会議で意思決定をしかけたとき
「あの看護士は納得するだろうか」と1つの基準にしているそうです。
その看護師は常に「それは患者にとって最も良い方法でしょうか」と聞くことで有名で、その看護師の患者の回復は早く良好だったそうです。そのうち病院内に「患者にとって最適か」という考えが広まったという。
これは「患者への貢献」を強く意識したものであり
結果、病院として患者の満足度や医療従事者の方のやりがい、回復においても成果がでたということでしょう。
私はプランナーとして大型イベントを開催するときは
この業界に貢献できるかを結構意識していました。
例えば、企業同士のマッチングを狙うイベントを立てるとしたら
そのプログラムを入れることは、何に貢献できるんだろうか
来場者と出展社を繋げるにはどういう方法で貢献できるか
他の方法で貢献できないか、ということを結構考えていたように思います。
結果、マッチングの数字という成果はもちろん追わないといけないのですが
それ以外に、リアルの悩みごとや課題が知れて次の提案に活かせそうだとか
今すぐに決裁はできないけど、知らなかったことが知れて考える材料になったとか
去年イベントで知り合った相手と今年成約したとか
そういう声を聞くことがとても嬉しかったです。
あ、この業界とこの業界の技術を求めている方に少しは貢献できたかな…
そしてこの地域の経済…というか
お金を回していくということにも貢献ができたかな…と。
貢献という軸で動くと、成果が出てくる、というのが自分の経験でもよくわかります。
なぜやるのか
これは企画を立てるときに
「そもそも何故やるのか」を考えることと似ていると思います。
トヨタではwhyを5回繰り返すといいますが
企画を立てる上でも、なぜやるのかを考えます。
私は考えながら動いていくタイプではあるのですが
「なぜやるか」と「ゴール」だけは考えてから動きます。
その他は行き当たりばったりのことも多っく詰めも甘く
仕組み作りは結構下手だったりしますが爆
一番抑えるべき「なぜやるのか」「ゴールはどこか」「何に貢献できるのか」は欠けてはいけないと思っています。
この本は「貢献」ということについて
自分の仕事の仕方や考え方を再認識させてくれて
あながち間違ってなかったなと思わせてくれました。
ちょっと前職の経験に自信がついたような…
なんか自分語り自慢っぽくなった気もしますが
たまには…(笑)
それでは!