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【動画とレシピ】4月:元気の素レシピの作り方

4月は「元気を蓄えたいタイミング」
環境の変化で気疲れすることが多くなる新年度、今年は輪にかけて変化についていく気力が足りない...!という方が多かったのではないでしょうか。

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この「気力」は「気の力」と書きますが、気持ちは風のようなものと私は思っています。どんなに平然としているように見える人でも、石のようにどんなときも微動だにしない、ということはない。

大きな音に弱いとか、鋭い視線でどきっとしてしまうとか、風はその人のウィークポイントをつつかれると簡単に本来の方向性から寄り道し始めてしまいます。大気中の風がずっと同じ方向を向いて吹いていないのと同じです。

この気力、足りなかったり不安定だったりすると、いわゆる「元気がない」状態になりますが「元気」は古くは「減気」と書いて病気の勢いが衰えて快方に向かうことをさしていたそうです。

というわけで今回は、病気に負けない丈夫な身体を保つために「気」を味方につける「元気の素」を作るレシピの話をしていきます。

オージャスの話をしよう

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オージャスは、アーユルヴェーダの大切なコンセプトのひとつで「活力」のようなもの。

ドーシャとおなじように、体内に存在する見えない物質で、

①心臓のあたりに存在する8滴のオージャス

②日々の消化・代謝の結果として生成されるオージャス

の2種類があるとされています。

前者は母親の子宮内にいたとき、胎動を通して行き来しながら拝受した8滴のことで、数が一つでも減少したら命が続かなくなるもの。

後者は日々食事し、感情を受け取り、水を飲み、運動をする中で、7つの構成要素を代謝し、その最後に生まれるエネルギーをさします。

日々の生活習慣や食事の質によって、後者のオージャスの質は良くも悪くも変化することがあります。

中医学でいうところの、①は先天の精、②は後天の精のようなもので、前者は生まれ持って得たものなので変えようがないけれど、②は生活や食事の仕方次第ではその質を高めることができるものということです。

●オージャスは元気の素

オージャスはビジュアルでイメージすると、金色の玉粒のような感じ。

金色に光っていて、かつ冷たい質を持ち、しっとりとした油の性質もあるとされています。

太陽か月かでいうと、月に似ている気がします。

このオージャス、質が良い状態を保っていると、それによって肉体の強さや、免疫力や抵抗力の強さも良くなります。

オージャスはまさに「元気の素」のことなんですね。

●オージャスが豊かな人ってどんな感じ?

「オージャスは冷たくて・しっとりとしていて・金色に輝いている」という特徴があります。

このオージャスが豊かに満ち満ちている人は、その人自身もしっとりしていて、でもカッカと暑苦しくはなく、

冬の日に暖炉のそばにいってホッとするというよりは、暑い日に日差しから守ってくれる大きな木の木陰のような感じですね。

そんな感じの人はまわりにいるでしょうか?

もしくは自分自身がオージャスに満ち満ちている!と感じるときはありますか?

アーユルヴェーダでは目に見えないものの話が良く出てくるので、ビジュアルイメージをもって考えていくと、理解が進みます。

「冷たくてしっとりしていて、輝いている」感じの人、まわりに見つけてみたり、ご自身の元気な状態を見るときに参考にしてみてくださいね。

元気の素レシピの作り方①オージャスを豊かにする食べ物「ギー」を作る

日本でも東京を中心にすっかりメジャーになってきたギー(ghee)。

ネクスト・スーパーオイルとしてココナッツオイル並みに注目をあびているので、買ってみたという方も多いのではないでしょうか?

ギーもココナッツオイルも昔々からアーユルヴェーダでは使われるので、ネクストもスーパーもないのですが、このギーのいったいどのあたりがすごいのでしょうか?

●ギー(P↓V↓K↑)乳びを含む体液に良い、精力剤、オージャスを増やす。身体を涼しく、軟らかくする。声を良くする、肌色を良くする。記憶力増進剤、消化力増進剤。脂肪を増やす、解毒作用、精神錯乱・消耗・熱病・耳の痛み・頭痛に効く。自らの効能をなくさないで、他の薬草や加工法による影響をうまくうけとるので、全ての油剤の中でもっとも優れたもの。

これは古典書にあるギーの説明。

様々な効果効能があることはおいておいて、太文字を見てください。

「身体を涼しく、軟らかく」これはなんとなく、思い出すものはありませんか?

そう「オージャス」です。

ギーはオージャスにもっとも近いイメージの食べ物とされていて、その性質は冷性で、油性なので、体に入れると体の熱を冷まし、体内をしっとりさせるとされています。

また「自らの効能をなくさないで、他の薬草や加工法による影響をうまくうけとる」というところもおもしろい。

私はこれを「ギーはスライダーのような役割」とよく言っています。

普段の食事で何気なくとっている黒胡椒や生姜などは、アーユルヴェーダでは生薬です。

つまり、薬のように身体を良くするように働くのですが、黒胡椒や生姜も、単体でとるよりもギーを一緒に摂ると、プールでいうところのスライダーのように体内の滑りを良くし「届けたいところに素早く届ける」手伝いをしてくれるんですね。

だから様々あるオイルの中でももっとも優れていて、ギーとともに料理をし、食事をすると、より身体の良い栄養を蓄えることができ、それがオージャスの質を高めることにもつながっていきます。

●ギーを作ろう

ギーは、東京の一般的な食材店で買うと50g程度で1400円程度と、どこのセレブの食卓?といった、なかなか強気な価格で販売されています。

そこでオススメしているのは「ギーの手作り」。

ギーは一番簡単な作り方をすると「無塩バターを温め、タンパク質と水分を飛ばす」方法でホームメイドが作れますから、自宅で作る方がはるかに良い。

それに、作りたてはとってもおいしいです。

ただし、ちょっとコツがいるので、今回は細かく紹介しますね。

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テキストでのお話と、料理のレモンストデーションの動画(*動画は2020年4月以降)の両方があって、見ながら実際に食事を作って楽しめるところがポイント。

eatreat.で月に1度開催する料理教室のオンライン版。「胃腸を休めるレシピの作り方」などテーマに沿って生活と食事のレシピを動画付きでお…

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