雨がこのまま海となればいいのに
夕べの君がすこし
いつもと違う気が
したんだよ僕には
優しい笑顔も手も
変わらないけれど
仕草が、目差しが
一昨日とは違った
不安になって僕は
君を引き寄せてた
折れそうな背中は
他愛なく僕の手の
中に収まったけど
君の心が違う方へ
1mm僕から離れた
そんな予感がした
耳からイヤリング
外した君の横顔は
いつもと違わない
冷たいのねと僕の
指を温めてくれる
胸の熱さ柔らかさ
不安になった僕を
綿のようにくるみ
あやすように抱く
君が遠い君が遠い
秋の雨が止まない
夜の中で僕たちは
こんなに側にいる
はずが君がここに
気持ちすら残して
いないで消えると
予感してしまった
目を覚まさないで
僕を一人ぼっちに
させないでと言う
言葉に揺れもせず
君は背中を向けた
「もう少しだけ」
君は振り向かずに
小さくつぶやいた
「ここにいるわ、
私はここにいる」
何かを諦めたよう
切れそうに細い糸
たったそれだけが
この夜の海の全て
窓の外の雨音さえ
二人きりで過ごす
夜を支えているよ
いつか出て行く君
雨が冷たすぎても
だけど今夜は僕の
僕の腕の中で眠れ
【自己お題】
TM NETWORK 雨に誓っての歌詞を使って