ポメラで日記51/不機嫌ななぎさん、本を読む編
不機嫌ななぎさん、本を読む
月末ってか、今週の木曜日までに仕上げないと行けない仕事を、ありがたくも実家から命じられたので、黙々と仕事。
望は
「辞めてしまおう」
って言うし、実家の仕事を辞めても生計は立てられるかもしれないが、日々の細々とした業務はともかく、今年度の確定申告(来年の1月から3月にやるやつね)を、いきなり私がしないとなったら困るだろうから、そこまでは付き合うつもりである。
望のご主人で、企業して「売上げ3000万だけど経費や制度をうまく使って非課税」な個人事業主の尚くんも、望から話を聞いて、大変私に同情してくれるらしい。
「気分転換に、今度北さんとなぎさん、うちのゆず狩りに招待しよう」
そう言ってくれるらしい。
「大きなゆずの木があるの?」
「大きなゆずの木がたくさんあるの!」
梅仕事の悪夢再び?
ま、本じゃ本。
Kindle出版
鳥本明
「カレンダー家計簿の始め方」
師匠の本を一日一冊と決めたのは、私には辛い…
もっと読みたいの!
大雑把で生きている私は、これでも家計簿をつけているのだが、この本で全く「家計簿」として機能していないことがわかった。
「1年分の貯金」か。
…それなら、とりあえずあるから、仕事辞めたろか。
やろつよ
「和菓子の歴史と未来」
再読。
私は前の住所は、「後醍醐天皇が詠んだ和歌から名付けられた」っていう、当て字がすごくて読めない所に住んでたし、今も城下町に近い古い町中に住んでいるので、老舗の和菓子屋がたくさんある環境。
生クリームが苦手な私は、和菓子の方が圧倒的に好きだし、北と食べるときも和菓子を買うことが多いけど、今後はもっと買いたくなった素敵な本。
葵あすか
「失踪代行」
再読。
Kindle出版にしては珍しい小説。
ちょっと不思議な物語で、私好みなので、息抜きに読み返す。
作者は「消化不足」と言われたが、最後の主人公の行動は意外性があり、私はそこが面白いと思う。
奈和良幸
「リカンベントライフ」
なんの本かよく分からないまま読み始めて、「自転車の本か」と、読むのをやめかけた。
私は自転車に乗れないのだ。
しかし、著者の「リカンベント」という、歴史的に不遇でちょっと見慣れない自転車への熱い思いが読み取れて、読んでしまった。
「好きこそ物の上手なれ」
ほんとだな。
紙の本
中島梓
「赤い飛行船」
まだ結婚する前の、雑誌に連載していたエッセイと、結婚直後のエッセイをまとめた物。
多分中学の時買って、未だに読んでいる。
中島梓のこだわりの強さがよく出ていて、好き。
森茉莉
「私の美の世界」
これも中学の時に買って、未だに読んでいる。
中島梓も、自分のこだわりに妥協しない人だったが、森茉莉はその上を行く。
さすが、高校生の中島梓に影響を与えた人。
貝をくりぬいて作ったネックレスをなくしたが、それは海のヴィーナスの首を飾っているのかもしれない、というエピソード好き。
「薔薇」「檸檬」「菫」など、この本を読み尽くすことで漢字で書けるようになった。
Kindle
中村文則
「去年の冬、きみと別れ」
私はほとんど作品を見たことがないのに、斎藤工ファンなのでとりあえず映画化された時に買って読んだ。
叙述ミステリー。
私の好みではないかな。
映画は、まだ見てない。
青木理
「絞首刑」
私はこの本で扱っている事件のWikipediaを細かく読んでしまってたので、作者の気持ちに添うことは出来なかった。
また、私は「死刑制度反対派」の反対である。
目には目を。
細かく取材している姿勢は好き。
マンガ
魔夜峰央
「パタリロ源氏物語!」
「パタリロ西遊記!」
本編、「パタリロ!」には、真面目で考えさせられる話も多いが、こういうのはただ笑えていい。
ちなみに「翔んで埼玉」は小学生の時、雑誌に掲載されているのを読んで、いかに物知らずの子供でも「いいんかい」と思った記憶がある。
魔夜峰央は、古い作品の怪奇物に真髄があると思う。
読書日記+ポメラで日記
昨日は本を読みすぎて、「ポメラで日記」とは別にしたが、しばらく仕事は忙しいし、また、来月出版の本の準備に入らなきゃ行けない。
「執筆家」を名乗りたい昭和生まれの人間が憧れるのは「缶詰」だが、あいにくわが家より快適な執筆環境はなさそうだ。
歩いて1分のスタバに、ポメラを抱えて行くってのもありかな?なぞ思うのだが、しかし、飲んでみたいなってゆずの紅茶?とか、すべて店舗限定。
鳥取の片隅の店には置いてない。
それなら、あそこは私にとって「コーヒー屋」でしかないし、私はコーヒーが嫌いだから、行く理由がない。
伸びたり縮んだり、実家への毒を北や望に吐いたり。
やっぱり家で書くのが一番みたいだねー。