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【人に教える時は褒めない叱らない】

今日は『人に教える時は褒めない叱らない』
についてお伝えしていきます。

私が会社員時代
上司から教わったのと同時に
痛烈に感じている事です。

紙一重で難しいところですが
ものすごく重要な概念です。


私自身人に教える事が
あまり得意ではなく
武道家という事もあって
スパルタ式を好む性分です。

自分を限界まで追い込み
崖っぷちの状態から
這い上がっていく事に
快感を覚える程です。

ただのドМです(笑)。


しかし、世の中全ての人が
厳しい事が大好きで
ストイックに継続する方
ばかりではありません。

どちらかと言えば
最短最速で楽して
良い結果を出したい
と思う割合が多いでしょう。


甘い幻想を抱いている人に
軍隊方式を無理に強制したところで
かえって嫌な気持ちになり
その場で放棄するはずです。

鍼灸整骨院を独立開業していた頃
大きな過ちを犯した要因が
鬼軍曹となってビシビシと
スタッフを指導していた事です。

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当時意識していた心構えは

「甘やかすと堕落して成長が見込めない」

「強い威厳を持って接しないとなめられる」

「楽を覚えさせては手抜き癖がつく」

etc

日々叱責しては怒号を飛ばす事を
ひたすら繰り返していました。

反動で褒めているかと言えば
褒める事は殆どせずに
指摘ばかりしていました。

曲がりなりにも
リーダーシップを発揮して
良い教育が出来ているとばかり
思い込んでいました。


ところがある日
スタッフから突然

「厳しすぎてついていけません」

「怒られるのは辛いです」

「正直辞めたいです」

と告げられたのです。


今まで反抗すらして来なかった
スタッフが初めて
噛みついてきた瞬間でした。

咄嗟の事でかなり驚きました。


普段大人しいスタッフが
意を決して発信する事は
それなりの覚悟があったと
思われます。

最近では退職する場合
LINEやメールで
連絡をする事もあれば

無断欠勤してそのまま
フェードアウトする事もあります。


しかし、面と向かって発言する事は
相当辛くて耐え切れなかったからです。

我慢の限界値を超えたのでしょう。


学生時代の血気盛んな私であれば

「何を言っているのだ大馬鹿者が」

「少々厳しいくらいで甘ったれるな」

「辞めたければ辞めてしまえ」

と語気を荒げていました。


そこは少し成長していたのか
冷静に対応しました。

とは言え自分の中では
従順だと思っていたスタッフが
反旗を翻すなんて
想像もしていませんでした。


正直な気持ちを言うと
驚き以上にショックでした。

自分のやっている事が
全否定された感じがして
ぞわぞわしていました。

顔には出していませんでしたが
内心では焦っていました。


自分が身勝手かつ独裁状態で
院を運営していた事を
つくづく思い知らされた
瞬間でありました。

物理的に殴られて痛いよりも
精神的に心に痛みを感じるほうが
内臓をえぐられたような感覚で
奈落の底に落ちた状態です。


悪い事は重なっていくもので
回答書でも誤った対応をして
完全にスタッフから信頼を無くし
退職される事態となりました。

まさに「裸の王様」です。


ではスタッフを育成する際に
ベタ褒めすれば
伸び伸びと出来ていたか
と言えばそうではありません。

幼少期頃までは
依存を覚えて自立に
自然と移行する意味で
褒める事はあります。


ところがある程度成長して
褒める事をやり過ぎると
承認欲求依存症に陥ります。

大人になって
自分で自分を満たせず
とにかく他人や周囲に
認められたい一心になります。


本来計画した目標から脱線して
褒められる事が目的になって
主体的に行動しなくなります。

ビジネスで言えば

結果を出して世の中に
貢献する事が目的のはずが

上司や周囲に承認されたい事や
他人と比較競争して地位や評判に
固執する事にすり替わっていきます。


外的評価を
フィードバックの一環として
取り入れるだけならまだしも

ステータスゲームに使うと
地獄に落ちて行きます。


褒めずに叱らずに教える
最善の方法は
「勇気づける」事です。

つまり
全てニュートラル状態で承認して
改善点と向上点を伝える事です。

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噛み砕くと
大人&子供に対して
教える時の心構えとアプローチは
下記の6つです。

1.全ては教える側の自己責任で対応する

2.自らが手本を見せて実践する事で
  安心して行動出来るようにする

3.感情的にアップダウンせず
  常に冷静に中立状態を保つ

4.相手の言行を否定せずに承認する

5.4つの学習タイプに沿ってどこに
  興味関心を示すか見極めて伝える

6.上昇するにはどうすれば良いかの視点で
  相手が自然と気付くように
  改善点&向上点を伝えて導く


もし

「学校で生徒が楽しく学べていない」

「会社で部下が主体的に行動していない」

「家庭で子供が反発して卑屈になる」

といった状況になるのであれば
100%教える側の責任です。


相手を鏡に映ったもう1人の自分の姿
だと認識すれば自分の分身が
反発しているに過ぎません。

だとすれば
相手がどうこうと
作話&言い訳しないで
自己責任で対処する事です。


先生(師匠)となる立場である以上
ヘラヘラしてなよなよしていては
示しがつきません。

かと言って強権政治のように
相手の状況を察知せずに
好き勝手にゴリ押しして
言い訳ではありません。


相手の強み、才能、個性を引き出し
能力が最大限に発揮出来るように
気付かせて導く事が重要です。

教育に関わらず人間関係を築く上で
相手を説得せずに納得してもらうよう
日頃からのコミュニケーションで
どう対応するかが問われます。


褒めない叱らないを基軸に
勇気づけていきましょう。

今日も読んでくださって
ありがとうございます。


追伸
あなたの「教え方」を
お聞かせください。

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