【盲点を洗い出す】
今日は『盲点を洗い出す』
についてお伝えしていきます。
盲点は「スコトーマ」
と呼ばれています。
元々は眼科用語の1つです。
見えてはいるけれど
見えていないポイントです。
人は物事に慣れて上達してくると
「自信」がついて
意気揚々としていきます。
「自信」は自分を信じることで
自己を信頼する気質です。
良いことではありますが
大きな落とし穴があります。
それは「過信」「慢心」「傲慢」に
陥ってしまうことです。
「新将命(あたらしまさみ)」さんの言葉に
『自信は過信に流れる。
そして過信を放っておくと、慢心に化ける。
慢心はやがて増幅され、傲慢になる』
があります。
「過信」とは自分に対して
自信を持ちすぎている状態です。
「慢心」とは他人に対して
自分自身を自慢したい状態です。
「傲慢」とはおごり高ぶって人をあなどり
見下して礼儀を欠く態度です。
仕事、恋愛、スポーツ等
誰しも最初は出際が悪く
上手くいかないことばかりです。
不信状態が続き途中で
挫折することもあるでしょう。
私も剣道の試合で負けが続くと
自己嫌悪になり止めようと
思ったことがあります。
負けることは必ず要因があるので
徹底的に分析して改善を試みました。
試行錯誤の上鍛錬を積み重ねると
徐々にコツを掴んでいき
勝てるようになりました。
すると不信が自信に変わり
イケイケの気分になっていきます。
自信に満ち溢れることは
ポジティブで素晴らしいのですが
ここが盲点になります。
まさに自信が過信に変わる瞬間なのです。
自信をつけるまで必死になっていて
結果が出始めた途端ホッとして
気が緩んでしまいます。
嫉妬心を感じて他者と比較競争し
猛烈に取り組んでいたことから
解放される反動もあるでしょう。
自信がなければ物事は進みません。
目標(ゴール)は達成したら
終了ではありません。
新たに更新して再設定するものです。
運転免許証のように更新しなければ
次に進めないのが現実です。
現状維持は退化・後退になります。
進化信者とまでなる必要はありませんが
パソコンのOSと同様
アップデートすることで
認識の幅が広がっていきます。
ある程度の自信をつけたら
過信しないように盲点を洗い出し
向上点を見つけていくことです。
それには3つの方法があります。
1:1日の向上点を書き出す
2:自分の掲げている目標と行動が
関連しているか比較する
3:新たな向上点を考えて
翌日から行動する
1:1日の向上点を書き出す
1日の振り返りを行い
どうすればもっと上手くできるか等
目的論の視点で考えます。
例)コンサルティングの内容が
どうすればもっと簡潔に分かりやすく
伝えられるだろうか。
自己満足で終わることなく
更に研鑽し深く追求していきます。
2:自分の掲げている目標と行動が
関連しているか比較する
不一致が起きていないか確認します。
例)本来はお客さんに価値を構築して
提供することが目的のはずが
サブスクで料金の値上げや
新講座の勧誘ばかりを
提案していることです。
これはよくあることです。
ビジネスを始めた目的・ビジョン・志が
いつの間にか相手から奪う発想に
切り替わり本末転倒になっています。
何のために始めたのか
見直す必要があります。
3:新たな向上点を考えて
翌日から行動する
自分の視点だけでなく外部の要素も
参考にして取り入れていきます。
例)自分のコンサルティングをメタ認知して
他のコーチ・コンサルタントならどうするか
あるいは尊敬するメンターに相談して
客観的なフィードバックをもらいます。
これで終わりというものはありません。
全てにおいてあらゆる角度から考察し
心身共に練磨することが盲点に陥らない
最強の秘訣ではないでしょうか。
命尽きるまで自信は持ちつつ
過信、慢心、傲慢にならないよう
謙虚な姿勢で取り組み続けましょう。
今日も読んでくださって
ありがとうございます。