知らないところで肩甲骨と股関節は頑張っている
10月に入って涼しくなってきましたね。夏はあまりの暑さに全く外に出る気が失せていましたが、そろそろまた走ろうかと思うようになりました。
やる気になっても、しばらく走っていないとすぐには走れないものです。ちょっと走ってはゼイゼイするようになり、無理せず、当分はウォーキングをメインにスタートすることにしました。
歩き方が間違っているのかも?
ところが、いざ、ウォーキングを始めると「この歩き方でいいのかな?」と
疑問が湧いてくるようになりました。
私は、基本的に歩くのが好きで、可能ならばどこへでも歩いていくことが多いのですが、最近、通勤時に歩いているだけでも、なんだか疲れてしまうことが多く、歩くことが億劫になり始めていました。
単なる運動不足なのかと思い、少し走ってみても、「正しい走り方ってどういう形だったっけ?」と思うようになりました。
そこで、図書館で目についたランニング本を借りてきました。
『がんばらないランニング』(三津家貴也著・株式会社KADOKAWA)。この方は全く存じ上げなかったのですが、ランニングアドバイザーで、総フォロワー80万人超のインフルエンサーのようです。
「がんばらない」というタイトルに惹かれて、手に取り、中身をパラパラ見ると意外とわかりやすそうだったので、借りてみました。
中身ですが、今まで、本格的なランニングの本は読んだことがなかったので、勉強になることがたくさんありました。
この本の著者である三津家さんによると、楽に走るには、足ではなく、お尻を使うということでした。
お尻?と最初は思いましたが、よくよく読んでみると、お尻を使うということは、太ももを後ろに引くこと、股関節の伸展で走ることのようでした。
股関節が回転する感覚を思い出した
その文章で思い出したことがあります。調子よく走れている時は、足が股関節から回転しているような気がします。当時、通っていたランニング教室のコーチにそういうと、「そうそう」と頷いていたので、この感覚は間違いではないのだなと思った記憶があります。
本によると、股関節を伸展させる正しいイメージは、片足で立って、もう一方の足をブンブンと前後に大きく振る動きだそうです。
やってみると、なるほど、股関節から足を動かすということがこういうことなんだと納得できます。調子よく走れた時の股関節の動きはこんな感じでした。
普段、いかに足だけで走ったり、歩いたりしているかがよくわかって、深く反省です。歩く時も、胸から足が生えていると思って歩くと良いとよく聞きます。それぐらいの感覚で足を動かすと股関節を動かして歩けるということなんですね。
太ももを引いて股関節を使っている人、使えていない人の違い
とりあえず、理論ではわかりましたが、実際にやってみると、自分ができているのか、あまりわからなかったので、通勤時には、前を歩く人を観察することにしました。
そうすると、太ももを後ろに引いていない歩き方の人は、後ろから見るとよくわかりました。
そういう人は、私と同じように太ももがほとんど動いていないか、前にだけ動いています。
そして、足が太かったり、体もあまり引き締まっていない人が多い印象で、筋力が衰えてくるのか、この歩き方は中高年に多いように思いました。
逆に、普通に歩いているようでも、きちんと太ももが後ろに引けている人は、足も体もスッキリとしたラインで、歩き方も軽やかで、重い感じがせず、颯爽と歩いている人が多かったように思います。
他人の歩き方をみて、かなりイメージがつかめるようになったので、自分でも普段意識して歩くようにしました。そのうち、走る方でも取り入れてみようと思います。
体を一直線にして足だけを前に出さない
もう一つ「体が一直線に」というのも書いてありましたが、こちらも重要です。
思い起こしてみると、私は、足だけが前に出る歩き方をしていました。それで、太ももにかなり負荷がかかってしまい、太くなってしまったんだと思います。
偶然読んだ『肩甲骨ユルユル体操で女優体型になる』(かなつ久美著・双葉社)でも、正しい歩き方として、「頭が体の上を通過するときに、ヒザの上に腰が乗り、腰の上に頭が来るように意識する」こととありました。
また、歩くときに腕を振って、腰も左右に振るようにするといいそうです。
実際にそうやって歩いてみると、肩甲骨も連動して動くのがわかります。
骨盤と肩甲骨は連動していると他の本でも読んだことがあるのを思い出しました。
この本も全編漫画で読みやすく、どこをどう鍛えるべきなのかがとてもわかりやすかったです。年をとるにつれて、肩甲骨も埋もれてきた自覚があったので、こちらの体操も続けてます。それほど時間がかからず、覚えやすい簡単な体操なので、無理なくできそうなところも気に入っています。
この体操をするようになってから、肩甲骨を下げられるようになり、肩も下がり、肩こりも楽になりました。首も長く保てるので、首こりもかなり軽減されたように思います。
人間の体は知れば知るほど不思議なことが多く、興味は尽きません。
特に、自分の悩みが長年の体の使い方によるものだとわかり、それを防ぐにはどうすればいいかということが自分の中で理解できると、一つしかない自分の体をもっとケアして大事にしなければと感じました。