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『世界三大珍味』 のひとつ『白トリュフ』は案外身近な存在 ~ イタリア編 ~
『世界三大珍味』とは、一般的にフォアグラ、キャビア、そしてトリュフと言われています。
その中でも選りすぐられたものとされるのが『フォアグラ』はフランス産、『キャビア』はカスピ海沿岸産、そして『トリュフ』はイタリア産でしょうか。
特にトリュフは白と黒があり、その中でも貴重とされる『白トリュフ』の最高峰は北イタリアのピエモンテ産でしょうか。そのピエモンテ州アルバでは毎年10月ごろから12月の初めに『国際白トリュフ見本市』が開催されます。その期間中にはトリュフが味わえると同時にトリュフにぴったりなワインが味わえると同時にほかにもある郷土の味わいを堪能でき、地元の人とふれあえる機会でもあります。やはり楽しいのは見本市期間に足を運びその時間を、その味わいを体感することですが、春前まではピエモンテ州各地のレストランでもトリュフを味わえる機会があります。筆者も自宅ではなかなか手が出せない食材ですが、レストランであれば手軽に『白トリュフ』、『黒トリュフ』を口にすることができます。白と黒、どの料理に合うのか素人の私にはわかりません、その点、お店であればプロがお料理にあうトリュフを、適切な量をお料理に合わせて出してくれます。
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筆者がいただいたのは『白・黒トリュフ』が味わえるひと皿です。
このレストランでは、冷たいお料理には黒トリュフ、温かいお料理には白トリュフのスタイルです。
左手前から①地元産チーズに黒トリュフ、②地元産の生牛肉に黒トリュフ、中央は③シンプル卵に白トリュフ、④地元産チーズフォンデュに白トリュフ、⑤パテには黒トリュフでした。そこに地元産のNebbioloワインを合わせました。
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正直、驚くほど安いと思います。イタリアだとここにパン、ピエモンテ州や北イタリアではグリッシーニが最初に提供されますので、十分お腹は満足です。これにパスタまたはメインデッシュを注文できますが、筆者はデザートに秋の味覚である梨を地元産ワインで煮たモノを注文しました。
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日本人にとっては身近な食材ではないかもしれませんが、北イタリアへ、秋・冬に足を運ばれる際にはぜひ口にしていただきたい食材のひとつです。これは高級食材と言われているからではなく、南北に細長い国土を持つイタリアならではだと思うからなのです。南イタリアでは同じ秋・冬でも味わうことが難しく、また、彼らは慣れ親しんだ味でもありません。北部、中部、南部、沿岸部、山間部、それぞれの場所、季節により異なる郷土料理が存在するイタリアだからこそ味わえる料理、食材をぜひとも皆さまに味わっていただければと思います。
筆者が秋に食べる機会があった『トリュフ』料理を少しご紹介しました。
ちなみに秋・冬に日本へ帰る機会がない筆者はぷりっぷりの牡蠣、関西人だからこそ食べたい『てっちり』、すっぱめの美味しいポン酢がとても恋しいです。美味しいモノを食べたい、それぞれの場所に存在する郷土の味わいに触れたいと思うのは、『食』が暮らしの基本であると同時に、大切な存在だからかもしれませんね。