等々力渓谷とともに

久しぶりに等々力渓谷を散策。
軽く歩けば汗ばむほどの気候でも、渓谷に踏み入れると一転。
スン、と背中から冷える空気が辺りに立ち込める。実際に渓谷内外では3〜4度ほどの気温差があるとのこと。
深い深い緑には、空の青や、建造物の赤が映えて、思わず何度も立ち止まって見渡したくなる。
鴨や白鷺に挨拶をして、苔の香りを楽しんで、葉がはらはらと舞う様子には移りゆく季節を感じ。
進めば、古墳〜奈良時代の横穴墓、そして等々力不動尊へと道は続く。

等々力（とどろき）という地名は、不動の滝の音が響き渡り「轟いた」ことからついたと言い伝えられているそう。

よし、また春になったら、桜を見に来よう。
そんな風に、ほんの少しだけ先の未来を目標に日々を乗り切ることができる。
日本の四季は、春まで頑張ろうとか、秋になったら会いに行こうとか、無意識のうちに人の心を支えてくれているなぁと、自然と触れるたびに感じる。
次に桜をここへ見に来る頃、世界はどうなっているだろうか。
私は成長できているだろうか。
指先を掠った冬の気配とともに、ささやかな決意を胸にして渓谷を後にする。

写真はインスタにもたくさん載せています。
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