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ほぼ月刊『猫型ロボット55號の日記』

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新品のときと気持ちは変わらないけれど、ボディの部品にそろそろガタがきている『猫型ロボット55號』(人間の年齢で55才)。そんな彼(2024年7月の「Happy Birthday」…
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#日記

猫型ロボット55號の日記◉10月「まわってまわって」

猫型ロボット55號の日記◉10月「まわってまわって」

まわってまわって

少し冷たい空気を感じるようになった10月も下旬の朝、近所の神社で毎月行われる古物市に出かけた猫型ロボット55號は、懐かしさとジャケットのカッコよさに惹かれてLPレコードを買ってきた。

レコードプレイヤーは家にあるけど、もう随分とながい時間動かしたおぼえがない…。動くのかもわからない。針がまだ使えるのかもわからない。でも思わずレコードを買ってしまった。良いのだ。CDと違ってジャ

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猫型ロボット55號の日記◉9月「おぼえている?」

猫型ロボット55號の日記◉9月「おぼえている?」

おぼえている?

ようやく朝夕の涼しさも感じるようになってきた月末。9月の終わりは夏の終わり、本格的な秋の始まり。そんな気分の今日この頃、こんにちは、皆様お馴染み猫型ロボット55號です。

一応、広告デザインの仕事をしている身としては、一般の方々よりも若干、1〜2ヶ月くらいの感覚で季節を先走りしているので、なんとなくですが既に年末の始まりすら感じています。これは寂しい。もう終わりの始まり?もう少し

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猫型ロボット55號の日記◉8月「おくるひ」

猫型ロボット55號の日記◉8月「おくるひ」

おくるひ

五山送り火(ござんのおくりび)(京都五山送り火とも言う)は、毎年8月16日に京都府京都市左京区にある如意ヶ嶽(大文字山)などで行われるかがり火。宗教・歴史的な背景から「大文字の送り火」と呼ばれることがある。(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)より)

「ここから見えたはずなんだけど」「見えないね」

嫁型ロボット53號と家の近くの鴨川べりまで、京の夏の伝統行事「五山送

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猫型ロボット55號の日記◉6月「何もない」

猫型ロボット55號の日記◉6月「何もない」

何もない

皆様こんにちは、ご存知、猫型ロボット55號でございます。お元気ですか?

6月も終わっちゃいますね、どうでしたか6月は?

6月と言えばやっぱり梅雨ですね、嫌ですね。毎日雨、雨、雨。日々の買い物や休日のお出かけも億劫になって、部屋の中もジメジメで.洗濯物も乾かないから大変ですし、何しろ私たちロボットにとって湿気というものは天敵とも言うべき..というような事を書こうとしておりましたが、京

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猫型ロボット55號の日記◉4月「そして号砲が」

猫型ロボット55號の日記◉4月「そして号砲が」

そして号砲が

日々の生活において何かをはじめる「きっかけ」は沢山あればあるほど良いと思っています。

自分は年季の入った猫型ロボットですが、何か新しいことを始める時、いまいち上手く行かなかった事をリスタートさせる時、ちょっとした「きっかけ」が欲しいのです。どんな些細なことでも、それが少し無理矢理こじつけたモノでもいいのです。
「新しいコーヒーカップを買ったからこれをきっかけに...」「庭にツツジ

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猫型ロボット55號の日記◉12月「年賀のジョー」

猫型ロボット55號の日記◉12月「年賀のジョー」

年賀のジョー

新年が迫るこの時期、毎年ながら「もう年賀状やめようかな…」と考える心の葛藤。しかし、印刷媒体デザインに特化した広告ロボットとしての「使命感」が、なんとなく毎年年賀状を作り続けさせている。Webデザイン特化型ロボットだったら、とっくの昔に年賀状なんてやめて、メールやSNSでサクッと新年の挨拶を終わらせていることだろう。今どきのショート動画で新年の挨拶を済ましたりとか…あれ?なんか、ち

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猫型ロボット55號の日記◉8月「8月はサヨウナラ」

猫型ロボット55號の日記◉8月「8月はサヨウナラ」

8月はサヨウナラ

早いもので、もう8月が終わってしまいます。セミの鳴き声はいつの間にか消え、故郷へ帰省していた人々も慌ただしい日常へ、夏の冒険者だった子どもたちはいつもの校舎へ、ご先祖様もお盆の終わりとともにソチラへ、みんなそれぞれの場所へと帰って行きます。

夏という季節そのものが花火のように、パッと明るく生活を照らし、目眩がするようなキラキラとした出来事が降り注ぐ時間のようで、夏の終わりは花

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猫型ロボット55號の日記◉4月「胸がドキドキ」

猫型ロボット55號の日記◉4月「胸がドキドキ」

4月・胸がドキドキ

桜の季節もあっという間に過ぎ去って、街には新社会人やフレッシュな学生の姿を見かける事が多くなってきました。春ですね。なんとなく希望が湧き上がってくる季節には胸もドキドキしてきます!

ドキドキ、ドキドキ…しかし、わたくし猫型ロボット55號は違う意味でも胸がドキドキする季節なのです。そう、アレは今から5年前、まだ新型コロナの脅威もない2018年の4月の事です。
猫型ロボットのメ

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猫型ロボット55號の日記◉2月「確定を申告したい」

猫型ロボット55號の日記◉2月「確定を申告したい」

2月・確定を申告したい。

予想どおり1月は光の速さで過ぎ去った。
もう50回以上繰り返してここまできたのだ、この後の展開だってわかっている。
例のアレに苦しめられるのだ。

猫型ロボット55號は人間社会において、広告宣伝物の制作を担うように造られたロボットであり、
個人事業ロボとして日夜、70年型高性能図案制作思考回路をフル回転して業務にあたっています。
ロボとはいえ製作物にはしっかりと対価をい

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猫型ロボット55號の日記◉1月「お正月はダメージ」

猫型ロボット55號の日記◉1月「お正月はダメージ」

1月・お正月はダメージ

昔はお正月が楽しかった。
お年玉、凧揚げ、親戚の集まり、普段は味わえない御馳走の数々。
「も~うい~くつね~る~と~お~しょ~うが~つ~♪」と
歌の様にその日を待ち焦がれていたものです。

しかし、そんなに楽しかったお正月が今ではすっかり自分にとって「ダメージ」になっている。

幼児~小学生の頃は「子どものお小遣い」程度だった、姪っ子、甥っ子のお年玉。
高校生~大学生にな

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猫型ロボット55號の日記◉12月「師も走る」

猫型ロボット55號の日記◉12月「師も走る」

12月・師も走る

早いもので気がつくともう12月。師走です。
「師が走る」と書いて師走(しわす)。
師走の「師」って誰?お坊さん?御師?先生・師匠?
言葉の語源には諸説あるらしいですが、なんとなく「目上の方・自分より偉い人」と思って使ってきました。
社会人目線で言うと上司やそれこそ社長ですね。
年末はみんな挨拶回りなんかでバタバタしますから、まさに「師も走る」と言うにはぴったりですね。

しかし

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