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わからないままでいることを大切にするー『他人の壁』養老孟司、名越康文に学ぶー

今回読んだのはこの本。

名の通ったお二人の対談本で、話はあちこち飛びますが楽しく読めました。


読んでみてまず思ったのが、
「よくわからないことがあってもいいんじゃない?」
ということでした。

「あなたの言っていることが良くわかりません」とは、
「私の言いたいことや考えとは違います」とも言えます。

それでいいんじゃない?何か問題でも?
というのがお二人の話の趣旨だと感じました。
要するに多様性を認めようという話ですね。

違いを認めるとか多様性を認めるといったことは、
すばらしいことのように世間では取り上げられていますが、
実際やってみると結構しんどいことです。


本の中でお二人も語られていますし、
以前の記事で同じ内容を取り上げたこともあります。


よくわからない、不確実な状態が大きなストレスになることは
心理学をちょっと学んでみたり経験を振り返ってみたりするとすぐ納得できます。

この解決法は、
わからないをなくす=全てわかる(完璧主義) or わかったことにする(決めつけ)
ではなく

わからないことを受け入れる=自分を感じながらマインドフルに生きていく
ことを提案されているように読み取れました。


なんだか抽象的でよくわからない感じもしますが、感覚としてはよくわります。
まさに全てわからなくてもなんとかなりそうな感じです。
確かにこの感覚の方が穏やかに過ごせることも多いですね。


明確な目的や目標も、自分が進む方向を決めるためには大切だと思います。
一方で、どうしてなのかうまく説明できない自分の感覚やひらめきみたいなものも、両方大事にしていけばいいんだと思いました。





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