モチベーションが上がらないのはやる気の問題ではない
モチベーションが上がらなくて仕事に身が入らない…
って方、結構いますよね。
そしてそれをみた上司は
「モチベーションが上がらないのは根性が足りないからだ」
「やる気がない」
と断罪してしまうことが多いと思います。
確かに『仕事=モチベーションでやるもの』として表現してしまうのはどうかと思います。ただ、モチベーションがないと仕事が捗らないのも事実。
モチベーションとはどのように高まるのでしょうか?
今日は根性論ではなく、少し科学的(心理学的)に考えていこうと思います。
🔆何のためにやってるの?
仕事に対してモチベーションが湧かないのは「目の前のことに集中しすぎているから」とも言えます。サッカーでは11人vs11人でやるもので、ゴールを決めることが目的なのに、なぜか1vs1の勝負に固執している…といった感じです。
もちろんその1vs1も大切なのですが、もっと大きな目標は「11人で戦い、ゴールを決めて、試合に勝つこと」なはずです。ここは履き違えてしまうと1vs1に勝てない、もしくはうまく行かないってなった時に途端にモチベーションを失います。
モチベーションが湧かない=目標を見失っている状態とも言い換えられます。
目の前にフォーカスして作業するのも局地的な考えでは重要ですが、モチベーションを武器に行動するタイプの人は「大局観」を失わないでおきたいものです。
🔆体のコンディション
何をするにも身体は資本と言われるように、自身のコンディションが悪いと当然ながらパフォーマンスを発揮することはできません。
特に睡眠に関しては気をつけていない人が多い印象です。かつては僕もそうでした。睡眠がうまく行かないとこうなります。
・睡眠が浅いor短い
↓身体がだるい
↓結果が出ない
↓不安・葛藤
↓焦り
↓でも身体がだるくて動けない
↓結果が出ない
・モチベーションを失う
ちょっと細分化しすぎましたが、とどのつまり負のループです。
睡眠が質・量の面で足りていないと何をしても安定した結果は出なくなります。
これは仕事上のみならず日常生活でも同じことが言えます。
忘れ物が多くなるとか、ちょっとした段差に躓いてしまうとか。
こうした「大したことないけどストレスになること」の大半は睡眠不足が原因とも言われています。
目標はあるのにモチベーションが何だか上がってこない…って方は、もしかしたら睡眠から見直したほうがいいかもしれません。
よくマットレスがどうのこうのって方がいるんですが、これは「自分に合えば何でもよい」と思います。結局は感覚的なところが大きいと思うので、自分が快適だと思えればOK。(ペラッペラのマットレスはどうかと思いますけどね…)
🔆モチベーションループ
モチベーションが一度上がると努力するようになります。
こんなループが起きるはずなんです。
1、大きな目標があると、モチベーションが上がる
2、モチベーションが上がると、努力をする
3、努力すると、パフォーマンスが上がる
4、パフォーマンスが上がると、目標に近づく
5、目標に近づくと、さらにモチベーションが上がる
先ほどの負のループに比べて、こちらは正のループとでも呼ぶべき、好循環になっていますよね。本来はこうなるはずなんです、モチベーションが上がったことがあるならば。
モチベーションが上がらないとなると、どこかが行き詰まりになっている状態。
それが目標設定なのか、努力の方法なのか、パフォーマンスが思ったように上がらないことなのか。どこかに問題がある。そう考えることができます。
僕自身、新人指導などをしているときによく感じるのが「この人モチベーションが持続しないな…」ってこと。上のループで言うなら「1、大きな目標があると、モチベーションが上がる」部分でコケている状態。
そういう人に多いのが「今の目標は?」と聞くと「仕事ができるようになることです!」って元気に答えてくれます。うん、間違ってはいない。
でもそれだと続かないんです。
どういうことかというと目標が「仕事ができるようになる」だと小さいんです。
たとえば僕の業界(臨床検査技師ワールド)のお話で申し訳ないですが「検査技術を覚える」だと弱い。もっと大きな目標「患者さんの健康状態を把握して、正確な結果を報告して、元気になるように貢献する」くらい壮大な目標設定が必要です。
そうじゃないと、小さい目標を達成した瞬間にモチベーションが失われます。
よく言われる「成功体験を積む」ことと「大きな目標を立てる」ことは明確に分けておかないといけません。
スモールゴール(小さな目標)は日々の行動でも達成できるようなこと。
ビッグエリア(大きな目標)は月単位以上で達成できるようになること。
モチベーションが上がらない背景には分解していくと「ネックになる部分」が存在します。
何だかモチベーションが…と思ったら、一度紙に書き出して問題精査をしてみることをオススメします。
🔆それでもうまく行かない
このループを知っても何だかうまく行かない…って方はある共通点があります。
それは「うまくいかないことを他人のせいしている」ということです。
モチベーションを他人に依存しているとも言えます。これでは一生モチベーションに悩まされることになります。
モチベーションに限らず、他人のせいにすることはゼロにしたほうがいいんです。「他責」に関してはこちらの記事でも解説していますので、ぜひご覧になってみてください。
「うまくいかないのはあの人のせい…」とか「〇〇をされたからやる気なくなった」とか、ちょっと根性論が混じってしまう言い方にはなりますが「う〜んと、それって自分の問題だよね?」ってことになります。
誰もあなたにモチベーションを上げてほしいとは思っていない。それどころかどうでもいいんですよ、他人のことなんて。なのにも関わらずこちらのせいにされてもなぁ…ってところが本音の部分になると思うんですね。
どうせ人を利用するのなら「あの人のおかげでやる気出てきた!」という感じでリスペクトや感謝の気持ちを持つことようにしたほうがいいですね。
そうすると人が助けてくれたり、思わぬところで評価されていたりと、モチベーション以外のところでも良い影響が出てくるものです。
モチベーションは誰のせいでもなく、自分自身の問題なんだってことを強く自覚しましょう。
🔆まとめ
モチベーションが上がらないことについて"根性論排除"でお話ししてきました。
根性論はやる気をブーストするには役立ちますが、持続するには足枷にしかなりません。ロケットのように、どこかで切り離して、その先は違うエンジン(テクニック)で飛ばし続けることが理想です。
そのためのテクニックを今日ご紹介させていただきました。
モチベーションに困っている方のお役に立てることを願っています。
ではまた明日の投稿でお会いしましょう。
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