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今あえて、ポテサラを手作り―クリームチーズとバターで再現するお店の魔法の味で、お酒がするする。
毎月買う雑誌、ときどき買う雑誌、買ったことがある雑誌…と、雑誌は、買う頻度によっていくつかのカテゴリーに分かれるが、「dancyu」はときどき買う雑誌で、中でも特に買う頻度が高い(お、これは、という特集のとき、2~3か月に一度は買っている。)。書店で目に付いた最新号の特集は「夏のおつまみ」。パラパラ立ち読みしたら、好きなお店が、しかも名物メニューのレシピ付きでいくつか載っているではないか。というわけで、即買い。
<ミシュラン星付きの若き店主の京都のカジュアル割烹、実伶。>
中でも、あ、載ってる!と胸が熱くなったのは、京都の名店、実伶。関西に住んでいるわけではないのに、既に3回ぐらい行っている。若き店主の才覚をびんびん感じる、でもどこか居心地の良い空間で、お料理はどれも手が込んでいて美味しく、お酒もこだわりをもって選ばれている。そんな京都のハイセンスな素敵なお店、さっそくミシュラン・ガイドでも星が付いているのだが、それで気取らないのがすごくいい。コースもお願いできるし、個室もあるが、カウンターで食べたいものだけ頼むというアラカルトが可能なのだ。安心のお店でお任せのコースというのも贅沢だけど、やはり、その瞬間自分が食べたいものを選ぼうと試み、美味しそうなメニューが多すぎて選べなくて困る、というのも至福の時間だ。
<名物、実伶風ポテトサラダ。クリームチーズの誘惑に連敗中。>
そんな素敵なお店、実伶が「dancyu」最新号でも4ページにわたって特集されている。テーマは、「夏のおつまみ」。何が出ているのかな…と思ったら、紹介されている2品のうちの1品が「実伶風ポテトサラダ」。このメニューが出ているのを見て、唸った。だって、美味しいし、いわばある種の名物のようなメニューだし。そのレシピまで載せてくれているというのだから、買わないわけにいかんでしょう。伺ったとき、美味しい!と激しく反応し、大将から、クリームチーズが入っているんですよと聞いたことはあって、あ、この魔法の味はクリームチーズかと納得するとともに、これは完敗だ…と毎回食べているのだが、ついにその全貌が明らかに…。
<さらに、バターと古漬けのリッチ感…悶絶。。。>
発売中の最新号の雑誌に載っているレシピを勝手に転載するような無粋な真似はしないけれども、一部だけ、へぇ~と思った点を2点挙げると、きゅうりは古漬けを使うということと、クリームチーズに加えてバターが入っているということ。バターについては、言われてみれば、確かに!と大いに納得するのだが、意外と考えていなかったなぁ。ポテトサラダ、ただでさえマヨネーズも入っているのに、バター? そりゃぁ贅沢なお味になるはずだ。その上、きゅうりも生ではないのはもちろん、ただの塩もみではなく、古漬けだったとは! 発酵パワーで美味しさに拍車がかかるわけです。
<さっそく作ってみました。今だからこそ。>
ポテトサラダといえば、定番のようで意外と手間がかかるし、それゆえに、働くお母さんがお惣菜コーナーで出来合いのものを買おうとしたら、見知らぬおじさんに「ポテサラぐらい自分で作れ」という趣旨のことを吐き捨てられたとかで、少し前にネット上で大論争になっていたっけ。そんな、ある種タイムリーなメニューで、ぼくも、普段は自分で作るよりは買ってしまうことが正直多いものではあるのだけれど、あの実伶のお味を自宅で再現できるかもしれない⁉と興奮し、さっそく作りました。冒頭の写真が完成品。うーむ、美味。リッチ。自宅で外食のお味を堪能していたら、結局外食を控えても不摂生だけど、これは病み付きになる美味さ。。。
<結果、固まった決心は、ぬか漬けを始めること。>
実は前々から、ぬか漬けを始めよう…と思い続けつつ、第一歩を踏み出せずにいたのだが、このポテサラを作るために古漬けが必要とあらば(今日は、早く作りたくてスーパーで出来たぬか漬けを買いました。だから「古漬け」では必ずしもなかったかも。)、そのためにこそ、ぬか漬けを始めようかなと決心しつつある。このポテサラを作るためには自家製のぬか漬けが必要!というのは、とても強いモチベーションになるし。それだけ、魔法の味です、このポテサラは。皆さんもお気を付けて!
そのレシピが載っているdancyu最新号はこちら。別に回し者ではありません!(むしろ、回し者になるので、執筆させてください編集部さん、という感じです。笑)