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超加工食品

超加工食品 (Ultra-Processed Foods, UPFs) とは？

定義

超加工食品（UPFs）という言葉は聞いたことあるかたも多いと思います。これらは人工的に作られた食品であり、通常は多くの添加物、保存料、着色料、香料、乳化剤、人工甘味料などが含まれています。
これらの食品は、通常、自然の食品からの抽出物や再構成された成分で構成され、加工工程でその原材料の形が大きく変えられています。

例えば、スナック菓子、炭酸飲料、インスタント食品、冷凍食品、加工肉製品（ホットドッグ、ソーセージなど）が典型的な例です。

危険性と健康リスク:

近年の研究によると、超加工食品の摂取は、
以下のような様々な健康リスクと関連していることがわかっています。

1. 肥満と体重増加

研究によると、超加工食品の摂取量が10%増加するごとに、肥満のリスクが12%増加することが示されています。

また、体重の増加やウエストサイズの拡大も超加工食品の摂取量に比例して増加することが確認されています 。

2. 心血管疾患（CVD）

フランスの大規模なコホート研究「NutriNet-Santé」によると、超加工食品の摂取量が10%増加するごとに、心血管疾患のリスクが12%増加することが報告されています。

この研究では、食生活が超加工食品に依存していると、心臓発作や脳卒中のリスクが高まることが示されています 。

3. 2型糖尿病

アメリカの研究では、超加工食品の摂取が10%増加するごとに、2型糖尿病の発症リスクが15%増加することが確認されています。このリスク増加は、加工食品に含まれる高糖分や低品質の炭水化物が、インスリン抵抗性を悪化させるためと考えられています 。

４.がん

 フランスの同じ「NutriNet-Santé」コホート研究によると、超加工食品の摂取量が10%増加するごとに、全体の癌リスクが12%増加することが報告されています。
特に大腸癌、膵臓癌、乳癌などでリスクの増加が顕著に見られました。

5. 慢性炎症および消化器系の問題

 超加工食品は、腸内細菌叢（マイクロバイオーム）のバランスを崩し、リーキーガット症候群やその他の消化器系の問題を引き起こすことが示されています。
これにより、全身性の慢性炎症が促進され、関節痛やアレルギー反応、さらに長期的には自己免疫疾患のリスクが高まる可能性があります。

超加工食品を避けるには