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40代会社員が、パラレルキャリアで「ドリフターズスタンド」を5年続けて思う「この先5年の生き方」の話

▪️はじめに

自身が「良い人生を」送るために5年前(42歳)に夫婦2人で始めた小商い。
気がつけば5年間、JTCフルタイムとのパラレルキャリアとして継続した。
一般的には副業と呼ばれるが当人にとっては精神的本業だ。

多くの時間を使い、試行錯誤しながらも、ポジティブに楽しくやってきた。
狭いながらも「楽しんでくれている/応援してくれている人がいる」という状態が5年間続いて、自信には至らずも、目標としている「やりたいことだけして生きる」を選んでも「なんとかなる(かも)」という心持ちになれた。

この先の5年間くらいでやりたいことが、最近になってやっと整理できたので、それを記しておきます。

👇昨年までの記事はこちら👇

ドリフとタケミチさんの現在地

▪️ドリフの今(事業視点)

理想には届かずも、開業当初から意図した経営・運営ができている。
最低限意図した「粗利−固定費(家賃+光熱費)」で一定のプラスは確保。
認知拡大や入口を作ることを意図したコンテンツ制作などに先行投資を行い、使っている時間含めて、会社員の収入を食ってるという状態も従来と変わらない。
アクションの割に、売上は伸びていないが、楽しくやれる範疇にある。
全ては将来に向けた無形資産になることは確信できている。

但し、ドリフ単体での利益だけでは、生活が成り立つレベルには届かず。
正直、時間/費用対効果としてはもう一段ステージUPしたいのは本音。

▪️マインドセットの変遷

いつか独立するために始めたドリフ。
2年目(2020-2021年)には、精神面での会社への依存は無くなっていた。
「精神的自立(Psychological Independence)」は既に確立。
そうなると「会社員としての拘束時間がもったいない」となるのは必然だった。
元々ドリフ開業前に目指したのは「やりたいことだけして生きていく」ことだった。いつやるかという決断の段階にある。

余談だが、2025年1月現在、所属する企業で勤続25年になるが、学卒の就職活動時は全企業における僕の第一希望の会社だった。にも関わらず、25年も経てばやりたい事や好きなフィールドは変わる。得意やスキルは別にして「興味のある領域」で仕事していることは大事と痛切に感じます。

▪️遊べるうちに遊んどかなきゃ(外遊び寿命を考える)

悔しいけど、48歳になると体力の低下を感じます。30代の頃みたいにアルプスをスピードハイク(コースタイムの60%)で縦走3daysとかは相当な準備をしない限りできません。アメリカ旅して1日にブルワリーを10軒ジョギング絡めて巡るとかもあと数年の楽しみでしょう。やりたい仕事に取り組む熱量と体力も然りです。

今と同じ遊び・働き方ができるのは、良くてあと10年でしょう。
もう健康寿命って話じゃないのです。60歳までフルタイムで働き終えた頃には、ライフワークである外遊びや旅、そして新しい事業を十分に楽しめる自信がない。60歳を過ぎた後にやれる遊びや生業は今の価値観では退屈なものに限られてしまいそうです。

「無駄な時間を過ごしてなんかいられない。」
これに尽きます。

そんなことを考えながら、「DIE WITH ZERO」や小倉さんのコラム「”老後”にやろうはダメ」を読みながら確信しました。

▪️経済的事情

一方で「経済的自立(Financial Independence)」は成し遂げていない。
ドリフ1本で独立とか全然無理でした。仮にやろうとすると、やりたくないこと(意図しない拡大戦略やプロモーション、顔の見えないWeb強化など)までやらなきゃ行けなさそうだから却下。我慢するための独立じゃない。
FIまでの距離はあるし、FIRE願望はそもそも無い。誰かや社会の役に立つこと、または、気づきやインパクトを感じてもらえる仕事をしてなきゃ僕は楽しめないだろう。好きな仕事はしたいのです。

でもお金は大事。好きでもカッコよくてもお金に困る状態では長続きしないのは理解しています。贅沢は不要だけど。

ライフプランを考えていくうちに、1本に絞らなくても良い、独立に必要な生き方・生業の作り方がイメージできてきました。

▪️月10万円の収入源を3本持つこと

既にパラレルキャリアで2つの収入源を持った経験から、専業(1本)にこだわる必要性は無くなっていました。逆に複数あったほうが楽しいし、生業間のシナジーが生まれることを実感。ドリフでやっている「ビール」と「旅道具」ってのもそうです。好不調の補完関係にもなります。ドリフとしてみれば一つだけど、分けて考えれば2つの小商いでもあります。

加えて、ドリフを開業して以来、やりたいことは増える一方です。これまでの経験とアントレプレナーシップを持ってすれば、タネを小さな事業(小商い)にすることのハードルは以前よりも高くありません。例えば仲間と作っている旅道具も単独で小商いと呼べる日が来るかも知れません。

同時に、開業前から独立を見据え、資産運用を始動し継続してきました。勉強や情報収集、トライアンドエラーを含めて、時間を費やしてきた結果、趣味と実益を両立するレベルになりつつあります。加えて、未来のことを考える習慣と、投資家視点での考え方・判断が身についたことが大きいです。但し、これは自身のお金の不安を軽減するためであって、社会や誰かのためになることではありません。楽しくやれるライスワークです。

それらを含め、ベーシックとなる月10万円くらいの生業を3本以上持ち、計30万円前後の収入を確保すれば、会社や他者に依存しすぎることなく、自身の価値観で判断して自立して生きていける。そして心の余裕が良い循環・シナジーを生む。加えて、やりたいことの領域でチームに所属して貢献する仕事の仕方も視野に入ります。そうなると可能性は一気に広がります。

その原点はドリフ開業時に目指した5つのコンセプトの延長にあったことを振り返ります。

▪️開業当時にドリフが目指したこと

2019年当初、やりたいことを5つのコンセプトとして表現していました。

① LOCAL SMALL HUB(コミュニティ形成・場づくり)
② FIND NEXT JOURNEY(新たな旅・外遊びが生まれる新手の観光案内所)
③ CULTIVATE BOTTLE SHOP(クラフトビール×αの事例構築と価値浸透)
④ WITH CRAFTMAN(モノの価値を作り手以上に伝える役割)
⑤ SUPPORT START-UP(立ち上がろうとする人達を応援したい)

良いこと書いてますよね。濃淡あれど、全てドリフで取り組んでいることです。(詳しくは下記インスタ参照ください。)

この頃(5年前)の渇望のような、ドリフの価値の創出(創業の志)が、今後に向けた原点となっている。昨年もここからの計画と心境の変化、加えて不安について記載していました。

▪️今の自身のスキルの整理

JTC(消費財メーカー)のマーケ/マネジメント職と、ドリフの運営を通じて習得したはずのスキルとして以下。

課題解決型プロジェクトマネジメント(チームマネジメント含む)
B2Cマーケティング(コミュニティマネジメント含む)

「ごまんといる」極めて凡庸なスキルしかありません。
但し、20−30代では仕事に没頭しストレッチさせる時間がありました。成果創出や成長実感の為にそうしていました。その経験は今に確実に活きています。

マーケ思考を背景に、時代やシーンに合わせて(時に先読みし)、それを実現していくプロセスを考え、アクションすることが出来れば、大概のことはなんとかなる気がします。(甘いですかね。。。)

・やりたいことに対する行動力を有し、工夫しながら長く続けられること。

強いて付け加えるとすればコレですかね。スキルというよりはスタイルなのですが、よくあるビジネススキルに、行動力と粘り強さがあれば案外、目的地に辿り着いてることがあります。加えて、やりたいことを「ストーリーとして自分に落とし込む」ことも得意だと思います。憑依型とも言えます。

尚、苦手の克服や嫌いなことを我慢することは、次のステージでは基本的に不要と考えます。但し、目的の達成のために必要なことは当然行います。


次の5年のありたい生き方

▪️やりたいことだけして生きる。

但し、自分勝手に生きるという意味ではなく、
「やりたい領域で成し遂げたいことだけに絞って没頭する」が正しいです。

▪️ライフステージ と価値基準

1.「好きなカルチャーの健全な未来」のために時間を使う。

自身の好きな領域は、ライフサイクル上の成長期やアーリーステージにあることが多い。また嗜好性が高く周囲のトレンドに左右されやすいシーンも多いと思います。継続・浸透の為に必要なことは、個々のLIFEはもちろん、社会に必要と感じられるステージになっていくことと考えます。決して規模ではありません。

2.自分の為に働く/稼ぐステージから「社会や次世代に貢献する」ステージへ。

誰かに喜んでもらったり、その延長が小さな社会的な価値になったり。そんな実感が事業を続けるモチベーションになる。長く続くためには、時代の価値観に応じてアップデートが必要で、次世代の活躍が理想です。その価値ある感性を良き方向に活用できることのサポートをしていくステージにしたいと考えます。自身の大したこと無いクリエイティブや直感に固執することなく、積み重ねた経験・スキルを用い、判断力や応用力を発揮していくステージにシフトすることを意図。流動性知能にこだわらず「結晶性知能」の発揮へのシフトを行います。(by人生後半の戦略書)

ドリフでは自身の判断だけで動けるので自由演技を満喫し、今までビジネス・事業で培ったマネジメントスキルを好きの延長の領域で発揮することを志向します。

▪️5つのやりたい仕事 (ライフワーク)

以下の5つを自身のライフワークにしていきたい。
自由演技ができるドリフの継続・延長と、器(組織やチーム)がなければ成し遂げられない仕事の大きく2つがあります。

[ドリフ(個人)でやること(Player/Owner領域)]

以下3つのドリフでやりたいことは、目の届く範囲で行う「小商い」がいい。

①価値伝達(伝え手/売り手)

売り手として「作り手の作品に独自のストーリーを加えて価値を伝える」ことをドリフとして継続する。その延長としての「伝え手」としての需要に繋げたい。加えて、新しい遊びのエントリー拡大につながる価値伝達も同様に継続。

②場の運営(コミュニティビルディング)

ドリフは従来通りのペースとブラッシュアップを繰り返す。仲間の拡大と深化を目指す。加えて、コンセプトの異なる2つ目のコミュニティ(場所)づくりを始動したい。仲間が必要なので急がず柔軟にやりたい。

③小規模生産者としてのモノづくり(メーカー/クラフトマン)

作り手の気持ちやプロセスの理解と、ブランド運営での試行錯誤を志向。移り行くシーンと自分達のステージに合わせた欲しいものをベースにした仮説検証を楽しみたい。ドリフにしかないものが魅力的になるように。

[組織やチームでやること(Manager領域)]

1人じゃ出来ない、社会とカルチャーに一定のインパクトのある以下の2つの仕事をチームでしたい。

④カルチャーが社会に必要とされていくプロセスづくり(ビール/外遊び領域)

共に趣味でありライフワークの「ビール」と「外遊び」。カルチャーがマーケットになりつつある領域で、健全な成長と継続の為には、社会に必要とされるステージが理想と考えており、組織やチームでワークが必要と考えている。

⑤地域が面白くなっていくプロセスづくり(広義の町おこし/地域活性)

ここは経験もなければ、あてもありません。現状では「飛び地」です。上記を行いながら、地続きになるタイミングを伺う段階です。親和性があると考えているので5年以内には始動していたい。繋がったらめっちゃ面白いすよね。わくわく。

最後に

多くの人が直面する30代後半から40代にかけての葛藤に対し、
一定の人達に再現性のある形だと思っているので書きました。

唯一ある後悔は、「あと5年早く始めたかった」です。

詳細・深掘りは、戸越銀座のドリフへGO。

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