母を待ちながら〜幼き日の皿洗い〜【詩・詩形式】2.[家族親族〜母と私の物語〜](248文字)
冷たい水の強い流れに、
皿を洗いながら、
4歳の幼き頃を想う。
母の入院中、
入れ替わり立ち替わり訪れた、
母の優しい友人達。
自分の友人達と思い込んでいた、
彼女達に皿洗いを教わった。
母を待ちながら、
シンクの前で、
赤色の小さな椅子の上に立ち、
得意気に洗い物をした日々。
母が帰ってきたら、
上手く洗えるところを披露しようと、
楽しみにしていた日々。
記憶に残る、
最初の、
あのお手伝いは、
何と楽しいものだっただろう!
母との楽しい生活が戻ってきてくれさえすれば、
良い思い出のままだった。
天野マユミ(2024.11.中旬)
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