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#69金魚の為に、児童のプチ抗議。金魚に新居をプレゼント出来た話。人を動かすのは、「思い」と「諦めない心」ではないかという成功体験。(貧困幼少期からNPO代表理事までを振り返る)毎日note更新中
住居環境が悪い金魚たちを守りたいと児童は立ち上がった。
自分の暮らしと金魚の暮らしが重なったのではないかと思っています。
卒業旅行も書いていたのにまたもや低学年の話になっています。時の流れの矛盾は横に置いてください笑
祖母が『買い物ついてくるか?』
来た―――――――!
「うん!!」
賽は投げられた。彼ら(金魚)の為に私は立ち上がるのだ!
毎日祖母に言い続けていた言葉がありました。
「金魚・・このままより水槽に入れてあげた方が良いんちゃう?」
そう・・・私は過去同じようにして自分が欲しかったものを手に入れた過去があるのです。
「エロイムエッサイム」を言い続けて父親に買って貰えた体験談
祖母はしびれを切らしたのか、買い物に連れ出してみることにした様子。
『京都厚生会』日用品のみならず、洋服やペットフードなども売っている場所でした。(もう無い)
祖母が食料品を見ている間に2Fのペット用品の売り場を確認!!
水槽セットなる商品!3980円。
(手に入れるべき商品はこれだ!)
水槽セットにはゆるい魚が笑顔で泳いでいるイラストが描かれています。
中身は、ポンプ・水槽(横30cm幅20cm高さ30cm)・砂利・水草(プラスチック)・えさ・カルキを減らす錠剤
偵察してすぐ祖母のお買い物に付き合います。買い物かごを持って一緒に店内をウロウロします。
「おばあちゃん、2階で水槽見たてきた。3980円やった!」
『そうかぁ。まぁ水槽は買わへんよ。どないして持って帰るんよ』
祖母も私も歩いてスーパー迄行っており、私は平均的な成長よりはちょっと遅い方で、持って帰るのが大変だとは思われました。
「私、持って帰れる!」
『しよちゃん(祖母は私をそう呼んでいた)・・重たいんやで?持てるか?』
「持てる!!」
『そういうけど、とてもじゃないけど、買ったもの持つだけでおばあさんは精一杯やし持てへんのよ?』
「持てる!!」
『一旦喫茶店でゆっくりして考えよか?』
「うん!」
祖母からすると勢いだけで宣言していると思ったよう。
ーーーー
喫茶店
ーーーー
「おばあちゃん、私な持って帰れるで!」
『分かったからまず何飲むんや?』
「飲み物いらへん」
『飲み物いらへんってまたけったい(変)なこと言うて。ミルクセーキでいいか。玉子サンドも食べよか』
ミルクセーキとは牛乳と卵を混ぜ合わせて作るドリンク
ミルクセーキは好きだ。甘くて美味しい。
この喫茶店の玉子サンドも大好きだ。
だけど、私は食べない。
全ては金魚たちに快適な家を提供するために。
『ほら、あんた食べへんのか?』
「うん。今のところいらへん。金魚の水槽買って」
『あんなぁ。あんたもひつこい(しつこい)なぁ(笑)』
お店のマスターが話しかけてきます
『なんか欲しいものがあるんやなぁ(笑)』
『頑固ですわ(笑)言うても聞きしまへん』
無言・・・・・・
私は本気やねん。本当はお腹も減ってるし、喉も乾いている。
けどここで折れてしまったら、買って貰われへん。
・
・ 時が流れる・・・
・
『もう分かった。買うさかい、食べよし』
ぱぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
心の中に光が差し込みます。
や・・・・やったーーーーーーーーー!!!!!
祖母が『あんたのひつこさに負けたわ(笑)』と、諦めたように笑って言ってくれた表情は今でも残っています。
下しか向いてなかった私。(だって食べたくなるんだもん(笑))
ホントは大好きなおばあちゃんの事を無視するのも嫌。
だけど桶で生活して死んでいく金魚たちをを見れば見るほど、ポンプがあるような快適な環境だったら生き延びるんじゃないか?
(タイムリーに深堀さんのツイッターで、ポンプがなくても元気に育っている金魚もいる様子がありました)
小田原を歩いてて見つけた道端金魚。結構大きかった。ブクブクもないのにたくましくいきている。こんな作品を作りたいな pic.twitter.com/bXD7uBuCmK
— 深堀 隆介 Riusuke Fukahori (@RiusukeFukahori) March 20, 2023
おばあちゃんがOKしたら、とにかく早く喫茶店を後にするように促し、店の隣の二階に走って水槽セットを持ち上げると意外と重い・・
とはいえ、それを言っては買って貰えなくなる理由になるので、時々自分の足の上に置いて休憩しつつ、必死に持って帰りました。
水槽で金魚は最終1匹になり、ぽっぽと名付け(ぽっぽっとした表情をしているから)約10年生き、小学生から大学4年生迄生きていました。そして毎年の地蔵盆で貰ってきた金魚は三匹迄増え、体調も20cm程まで成長しました。休みには水槽掃除とかしていました。金魚のヒレが雄と雌で違うとか、頭の上を撫でた感触とか今も忘れていません。
3匹になったものの見分けがつかないので3匹とも「ぽっぽ」と呼んでいました(笑)金魚にも性格があるんじゃないか、というエピソードがあるのですが、それはまた別の話。
鯉や金魚はず――――っと見ていられます。他の淡水魚だとピラルクやパンダコリドラスが好きです。
ーーーーー
ささいなことで人生は変わると信じています。
それは、人生の大きな決断の手前にあるキッカケになるのではないかと。
節目を思い出すと決断の前には、ささいなキッカケがあったからです。
見て下さったあなたの何かのキッカケになればと思って綴っています。
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