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スキになる 9

自分の人生というジャーニーは日々展開していく。

最初はそんな意識もなく、ただ純粋にスキを見つけて楽しんでいるのだが、だんだんとそこに道が生じたかのようにジャーニーが「展開」する。

そしてある時点で「あ、展開してってる」という事実に気づく。


無限の広がりという状態の中からだんだんと固定化された意識を持つようになっていく、そのプロセスは個別化していくことだとも言えるだろう。

個別化とは、「選択肢を持つこと」ではないだろうか。

無限に広がる世界は選択肢という形にすらなっていない気がするのだ。
無であり有、個であり全のような、すべてが畳み込まれている世界であるような…。

その中から特定の何かを選び取って、自分の眼に映す。

選びとっていくこと。それは決めること、でもある。

選択と決断によって、自分が生きている現実が自然と繙(ひもと)かれる。

「繙かれる」という言い方をしたくなるほど、「それまでそこにあったけど気づかなかったものが視えてくる」感じだったりする。

なんだか予め決めてあったかのように、扉が次々と開いていったり、新しい可能性が眼の前に訪れたり。

どうやらとにかくそんなふうに、「展開してるんだな」と気づく日が来るみたいなのだ。

続きは次回


若い頃に希死念慮で苦しんでいた私は自殺未遂とうつを繰り返してきました。でも人生は苦しむためにあるのではない、という当たり前のことを心底感じられるようになった今、自分にできることをしたい。あなたのサポートがそれを後押ししてくれます。一緒にこの世界を輝かせていきませんか?