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さっぱりしたいお年頃
おもむろに むつき抱きて 来るなり
『わが下の濡れたり』ときみは言う
おむつが濡れる、
というのはどんな感じか。
昭和の終わりごろ、布おむつを当てられていた赤子の私。やや敏感な性質があり、おむつが少しでも濡れると火のついたように泣く子で、母は苦労したらしい。
もちろん私自身記憶は無いのだが。
さて息子おもちくん、令和生まれ令和育ち。
長期間NICUにいた子で、こども病院では紙おむつ以外の選択肢はないし、母の私は布おむつへの信条は特にないため、生まれた日から高性能紙おむつ愛用中である。
そして、紙おむつも日進月歩の機能改良で、姉ズの時より更に良いものが出ているし、細かい性格の割におむつのお湿りにはそんなに過敏でないおもちくん、『オムツを替えてくれ』ということもあまりなかった。
だが、昨秋あたりから、大きなものをしたあと、
『どうもぼくのおしりがもにょもにょして不快である』
と気がついたおもちくん、出た後にかなり文句を言うようになってきた。
そしてついに、移動用にいつも愛用している植木鉢カートに乗ったままおむつの大袋のところまで行き、新しいおむつを引っ張り出すことを始めた。
母の準備は待たない。
せっかちである。
いや、母が姉たちの用事や仕事や家事やバタバタしていておもちの世話をすぐ忘れるので、信用されていないのかもしれないが。
そして、おむつを替えたら太陽のような笑顔である。
さっぱり、気持ちいいね、おもちくん。