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「変身」したからどうだというの?
「第一次大戦後のドイツの精神的危機を投影した世紀の傑作」「現代人の不安と孤独をあらわにした最高傑作」などと書かれているのだけど,さっぱりわからない.何が凄いのか,誰か文学の素養のない人間にもわかるように解説して...
変身
フランツ・カフカ,新潮文庫,1952
「事実のみを冷静につたえる、まるでレポートのような文体が読者に与えた衝撃は、様ざまな解釈を呼び起こした」という評も見掛けたのだけど,一切の感情を排して事実のみを述べている話なら,アゴタ・クリストフの「悪童日記」に始まる三部作の方が圧倒的に迫力があって好きだ.
「悪童日記」「ふたりの証拠」「第三の嘘」は一気に読んだ.ただし,暗い.とても暗い.
「変身」については,巻末の解説を読んでもさっぱりわからなかった.
© 2021 Manabu KANO.