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「BLUE GIANT」のスピンオフ小説「ピアノマン」がおもしろい!

こんにちは、サカモトです。

今回はこちらの本「ピアノマン」の紹介します。

「BLUE GIANT」についてはこれまで何度もこのnoteで触れてきました。とにかく、名作です。映画見てないなら、今すぐに見るべきだし、マンガ読んでないなら読むべきマンガです。

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そんな名作のBLUE GIANT のスピンオフの小説がこのピアノマンです。

BLUE GIANTファンにとってご存知のユキノリの物語です。そうユキノリです。

この男です。雪に祈ると書いていユキノリです。

ユキノリ

イケメンでいつもクールで女にモテモテなんですが、音楽となると、熱い男です。おしゃれな雰囲気から東京人と思わせつつ長野出身だとか、優雅な雰囲気から裕福そうでありながら、バイトをいくつも掛け持つ貧乏学生と、イメージと現実がアンバランスな男でもあります。

ストーリー

ストーリーは、ユキノリの子どもの頃の話から始まり、大との出会い、そして一緒にバンドを組み、映画のラストの最後のライブまでの話となっています。

大との出会いからの出来事は、ほぼ映画やマンガと同じですが、ユキノリの視点から語られる話で新鮮です。そうか、このときユキノリはこんな想いを抱いていたのかとか、映画やマンガのときとは違う感じがしました。

天才にしか分からない苦悩

ユキノリは、ピアノ教室を営む母のもとでピアノを習います。まぁ言ってみれば英才教育ですね。

ただ、はじめはクラシックを弾くものの、あまり気乗りはせず、母親はやめさせようかと迷うくらいの状態でした。それが中学生になるときにジャズのライブを見たことをきっかけにジャズにハマり、ジャズ一筋に生きることになります。

東京の大学に進んでから、ジャズのライブに出演するようになり、あるジャズのライブで出会うのが大です。大はユキノリの演奏を見て一目で気に入り、俺と組もうと誘います。

ユキノリはうまくなければ組まないと言い、大の演奏を聞くわけです。そこで、ユキノリは大の圧倒的な才能に打ちのめされ、泣き出してしまいます。うまい下手ではなく、大のもっている強さ、迫力に圧倒されるわけです。

これで二人はバンドを組み、活躍をしていくわけですが、ユキノリはずっと大に対して叶わない思いを抱いていたと思います。それはユキノリに才能があるがゆえに、気づく差だと言えるでしょう。

つまり、天才であるがゆえに抱いた苦悩でしょうね。

自信満々のように見える裏側の繊細さ

マンガや映画では、いつも自信満々のように振る舞っていますが、実はその裏側では、緊張したり、自身をなくしたりしていたということが明かされます。

見た目と本心がアンバランスな男なんだなとあらためて感じ、あらためて、ユキノリのファンとなりました。BLUE GIANT に出てくるキャラクターはみんな魅力的なんですけどね。

こんなキャラクターを生み出したの本当にすごいです。


最後に、もし映画を見ていないなら、そろそろ上映も終わりそうなので、今のうちにぜひ見て下さい。これこそ、映画館で見るべき映画です。


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