保険を一切かけない生き方「アラビア太郎」
こんにちは、サカモトです。
今回はこちらの本、「アラビア太郎」という本の紹介です。
こちらは、ホリエモンがオススメしていたので、買って読んでみたのですが、もう驚きの一冊でした。とにかく、おもしろいです。
あらすじ
アラビア太郎こと山下太郎の生涯を描く一冊です。本人は、明治時代生まれで戦前は満州で住宅事業で財を成し、その成功から「満州太郎」と呼ばれます。しかし、敗戦で全財産を失い、その時点で50代の後半。普通であればそこで諦めそうなもんですが、それでも諦めず、戦後は石油の時代ということで、石油に目をつけ、サウジアラビアの石油の利権を手に入れ、カフジ油田を掘り当て、採掘するところまでを描きます。
感想
若い頃からいろんな事業に手を出し、これぞというものを見つけたら、全財産を投げ出すような形で打ち込み、当たれば、大金持ち、外れれば貧するという生き方です。
保険をかけるという言葉があると思いますが、そんなことは全然考えてないような生き方で、とにかく浮き沈みが激しいです。
なるほど、成功するという人はとにかく、将来のことを考えてとか、保険をかけるとかといった考えはなくて、これといったものを見つけたら、とにかくそれに全部を賭けていくんですね。普通の人には怖くてとても真似できないですね。
だからこそ、成功するんでしょうけどね。
後ですね、金持ちとなっても、あまり自分のために金を使うというよりは、人のために使っていたようです。だから、高額の寄付とかをポンと出していたりしていたようです。
この辺も好印象です。そもそも、サウジアラビアに石油の採掘のために、交渉しに行くとか、ある意味、国家的事業と言えるわけで、60を過ぎてこれを成し遂げたというのは、自分のことだけを考えてはできないことです。金儲けだけなら、他にいくらでもやりようはありますからね。
とにかく、予想以上に豪快な生き方で、読んでてドキドキワクワクが止まりませんでした。一方で現代日本だとこういう人が出てくるのは難しいだろうと思います。
最後に
百田尚樹さんとホリエモンとの対談の中で、百田さんにぜひ書いてほしいと言ってましたが、ぜひ書いてほしいですね。
「海賊と呼ばれた男」を書いた百田さんが書いてくれたら絶対読みます。
というわけで、今回は「アラビア太郎」という本の紹介でした。