ネオクラシック車に気をつけろ
世は"ネオクラ"ブーム
"ネオクラシック車"というワードを最近様々メディアで目にします。
勝手な私の解釈では
・80年代後半〜90年代中期の車
・玄人感のあるカジュアルな車
この2点で成立しているジャンルだと思っています。
代表車種としては
・VWゴルフⅡやボルボ240を代表とした欧州車系
・70ランドクルーザーなどの国産クロスカントリー車
・マークⅡワゴン等の日本車
が、挙げられるでしょうか。
さらにここ数年で、ネオクラシック車専門店が次々開店し、現代のクラシック風ホイールを履かせたり、色を塗り替えたりして、当時とはまた違った雰囲気で販売されています。
さて、実際この手のネオクラシック車の実情は如何なのか?曲がりなりにも業界人である私が聞いた色々な話や、購入に向いている方とそうでない方を勝手につらつらと書いていこうと思います。
凄く長い記事になるとは思いますが、決してネオクラシック車を買うな!という話ではありません。かく言う私もネオクラシック車を購入しました。しかし、ペット同様に安易な気持ちで購入では痛い目を見るかも知れませんよ?という“啓発の記事”です。
この記事を読んで、本当にその車種が欲しいのか、維持管理出来る覚悟があるのかを今一度考えていただけたらなと思います。
ネオクラシック車の
魅力と購買層
ネオクラシック車の一番の魅力はその個性的なデザインにあります。現行車は歩行者安全に配慮した様々な制約のある中でのエクステリアデザインの為、変な部分が角張っていたり、とんちんかんなプレスラインが入っていたりします。
一方でネオクラシック車はそういった制約が入り始めた黎明期までのデザインの為、ヘッドランプが丸目だったり、角目でも妙にキュートな顔立ちをしていたり、外観的にも余計なプレスラインが入っておらず、何度見ても飽きない、愛着の持てるデザインが多いです。
エクステリアデザインのみならず、機械的に見てもパワーステアリングやエアコンなど現代では当たり前の装備ですが、旧車然とした車両には付いていない装備が標準だったりと、現行車に引けを取らない機能も魅力と言えます。
それでいて“機械を扱っているぞ”という俗にいう“メカメカしさ”は健在です。
それでいて旧車然とした車両や新車よりかは、基本的には安価で購入が可能であるから実に良いスキマジャンルだと言えます。
現行車を選ぶほど無個性にはなりたくないが、旧車に乗る覚悟は無い。だけれども"映え"は欲しいし、周りからオシャレに見られたい。そしてそれを安く得たい。
書き方は悪いですが、こういった層がネオクラシック車オーナー、或いは購入希望バリュー層だと私は偏見でそう思っています。
ネオクラシック車の機械的実情
では、こういったネオクラシック車の実情はどうなのでしょうか?以下の有料範囲では、どんなトラブルが実際にあったのか?現在のネオクラシック車を取り巻く環境はどうなのか?どんなお店で選べば良いのか?これは私の範疇ではあるものの、知人から聞こえてきた範囲内での話をしようと思います。
タイトルはこんな感じです。
雑誌では取り上げていないような、ネオクラシック車の陰の部分にも触れています。
勿論これは私が"聞いただけ"の話なので、脚色が含まれていたり事実とは異なる可能性があります。
価格はウィンドウウォッシャー補充液1本分の値段設定にしました。この金額で後悔の無いカーライフを送れるよう参考にしていただけたらなと思います。
ここから先は
¥ 200
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?