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料理における時間の考え方とは?【家庭料理の最適化_04】
自宅で料理するときは洗い物を翌日に回すタイプの漢、
オレはゆうじです。
前回
実際にタテとヨコの時間軸(長いんで以下、タテヨコ)
を実践で使った場合について、生姜焼き定食を例にとってみました。
今回は改めてタテヨコのポイントについて、
前回の内容を踏まえた上で整理していきたいと思います。
タテとヨコの時間軸について、
・なんとなくわかったけど活用するには結局何をすればいいのか。
・そもそも前回の作業は何だったのか
・晩御飯まだ決まってないんだが
などなど解説していきますのでよろしくお願いします。
まず活用するとはそもそもどういうことなのか、
結論、
調理の工程を切り刻んで作業する場所ごとに配置していく。
といった作業をやることです。
そうしてできあがったのがあの図というわけです。
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主なポイントは3点。
①調理工程の把握
②軸をどこに置くか
③明確なゴール設定と逆算
もちろん大事なことは他にもたくさんありますが、
大部分を占める内容で3つに絞りました。
一つ一つ解説していきます。
①調理工程の把握
当たり前かもしれないですが、これができてないとスタートすらできません。
しつこく言いますが、
テーマは
複数の料理を同時にこなすことです。
それも限られた時間で。
レシピ見ながらなんて悠長なことやってられません。
1品作って終わり、ではないんです。
まだまだ作らないとなんです。
時間がないんです。
レシピを見ずとも自然に体が動くようになるまでしみこませておいてください。
そしてできれば、調理の工程を番号で区切っておくとさらによいかと思います。
それこそレシピにあるような
1.切る
2.火にかける
3.味付けする
みたいなことです
これが「調理工程を切り刻む」ってことです。
②軸をどこに置くか
前回
時間軸は場所で区切る
と言いましたが、これの理由として
動かすことができずどんなものにも対応できるから
という理由があります。
これをメニューごとに区切ってしまうと、
・切った野菜を炒めたいのにコンロが空いていない
・煮物と味噌汁が鎮座して15分何もできない
・盛り付ける場所がねえ
といったアクシデントが生じてしまいます。
対して場所で区切っておくことができれば、
後何分でコンロが空くから、次のメニューはすぐに加熱できる状態にしておこう
といった判断ができ、とても効率的です。
③明確なゴール設定と逆算
ここまでやって初めて全体の流れを作る準備ができました。
あくまで準備です。
プラモデルで言うところの、説明書を開いて各パーツを色ごとに仕分けただけ、みたいな状態です。
最後にとっても大事なゴールの設定です。
え?完成させるのがゴールでしょ?
と思った方、
甘いです。
もっと詳細に高い解像度で設定しておくことで今後の段取りがより明確になります。
そしてそこから逆算して手順を切り刻んだ手順を、適正に配置していく。といった内容です。
完成させるのは「前提」として、
どのような状態をもって完成(ゴール)とするのか
これを考えていきましょう
前回のしょうが焼きでは、
熱いものは熱いうちに、
すべての料理が同じタイミングで完成すること
をゴールとして設定しました。
そのため、味噌汁や生姜焼きといったメニューは完成のタイミングを最後のほうに持ってきて、
それ以外の常温とかで食べられるメニューは先に完成させておいた
といった具合です。
もしこれが、
「とにかく最速で出してできたもんからどんどん食べてもらう」
の場合はまた違った手順になるかと思います。
料理と洗い物を同時進行で行う
という場合ももちろんです。
このようにゴールによって手順がかなり変わってくるので、より明確に設定しておいたほうが楽ということですね。
そんな感じで、タテとヨコの時間軸
3部作いったん終了でございます。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
基本中の基本なので丁寧に解説しましたが、やっていくうちに徐々に覚えていけばいいと思います。
しょっぱなからちょっと疲れたんで次回はちょっと軽めのテーマで書こうかなと思ってます。
おわり!!