零歌集
金魚鉢閉じ込められて生き抜いて
家族見守ることが生きがい
不意に問う明日晴れるか心持ち
孤独の距離が星になっても
青いとき
桜のときを
偲ぶとき
忘られぬとき
止めどないとき
すべてが報われたあなたがいたことで共に歩いていけますように
ボンネットフロントガラスを撫でる月
振りほどかんと軋むアクセル
すらすらと嘘が生まれるおそろしさ
はらはらと人が離れるさまおぞましや
今恋をしているなんて赤裸々に
語る口元女優のように
戦争は終わるまで始まらない
正義の亡骸生まれ変わるまで
回る服言い残しても天使来ず
明日は優しさ食べて延命
ワンタッチとひと工夫で誰にでも
生きてく強さの一助になれる
言の葉の星々集う銀河系
心の翼で魂飛ばせ
たたずむことさえできなくなってしまった世界はいつになったら終わるのだろう
一日ですべてが終わる夜明け前
何もしないと決め茶を淹れる
#短歌
#tanka
#零双乗
#零歌集
#詩書きさんと繋がりたい
#物書きさんと繋がりたい