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【同調圧力とは】 舞台「アンチポデス」
昔々... (中略)おしまい
莫大な製作費をかける(らしく)、製作陣も超有名な映像プロジェクトの会議室で、内容に関するブレインストーミングが行われている。
忌憚ない意見を言えるよう配慮がされた場で、心理的安全性も確保し、食事なども手厚い。
そんな立て付けの中でも、人が三人以上集まるとなんしかの同調圧力が生まれてしまう。
自由な発言を促されていたはずなのに、発言しない自由は許されない。絞り出すように出した言葉に対しても、つまらない、といったマイノリティ・レッテルが貼られていく。しかも、無言で。
大規模プロジェクトである為、誰も外されたくはない。よって、そんな同調圧力に違和感を感じる人も、無理くりそれらを飲み込んでしまう。長時間労働も、超過勤務も、黙ってやる。
最高権力者のダブルスタンダードにも気付いているのに、皆、見てみぬフリをする。誰かがそれを懸命に指摘しても、その発言自体を「空気を読まない」と処理をする。
「心理的安全性」を謳う中で、少数派にかかる圧力に何も言わないのも、観ているだけなのも、いじめ。
社会の縮図が、会議室という、よくある風景の中で展開される。
客観的に見たら「おかしい」と分かるのに、当事者になった途端、「おかしい」と声を上げられなくなる。
物語は世界を変えられる。
この言葉のメタ性よ。
物語にすることによって、人間は自分自身を客観視することができるし、価値観の棚卸しを可視化することができる。
不条理に気づくきっかけとなる。
うーん。
「アンチポデス」とは「地球の裏側」を意味するらしい。裏側ならば、客観視できるということなのかな。
タイトルが一番の謎だった。
脳みそぐちゃぐちゃ。
明日も良い日に。
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